棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

レッテル(権威)に弱い日本人

2008-10-30 09:20:58 | 山郷の暮し
昨日の空模様の激変は、いよいよ冬に入っていく前触れです。
今朝は雲がポコポコ浮かび、木々の間から見える、雪化粧したアルプスの裾野は、真っ白な雲に包まれています。
安曇野にでれば、身が引き締まる山容を見ることが出来るでしょう。
冷やっこい風が流れ、これはこれで気持ちがいい。

昨夜から読み出した、陳舜臣さんのエッセイ集「日本的中国的」1983年 のレッテル考がおもしろい。
大正から昭和のはじめにかけて、日本は中国から生きた牛を輸入していた。
それは「神戸牛」となってうられていた。今もかわりませんねー
「青島牛」のラベルは、等級の低い不味い日本の牛だったという。一部逆転しましたねー
つまり、「神戸牛」とレッテルが貼られると、どんな肉でも上等品になり、完全信用する日本人。
レッテルの権威に弱い日本人というわけだ。少しも変わりませんねー

中国人は絶対にそんなことはなく、中身を吟味してから買うというのである。
軽々に結び付けますが、先日の世界ニュースで、ただ今上海のスーパーで困り果てていることを報じていました
衣類・食べ物・その他、平気で包装紙を開けてしまい、気に食わなければそのままポイ!
買い物籠に入れても同じこと。気が変われば、なんの悪びれも無く、通路においておかえりになってしまった。
店員はその後始末が、大変なことになっているようだ。
中国人は見せ掛けでは騙されまいとする、根っからの気質なのであろうか。モラルなんていっていられねー そんな感じ。、

有名ブランドを、絶対視するお人よし日本人。
中国人を見習えとは決して言いませんが、権威などの威力が発揮する社会構造の変革を、していかねばなりませんね。緊張感の無さやお人よしは、今の若者にも続いているんですねー

ryusun

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