棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

ぼくのバオバブ始末記

2008-10-08 10:42:56 | 大人の童話
ボクが「バオバブだ!」と思わず叫んでしまった「コンニャク」
そのお話は、大人の童話 8-11--15にしましたね。
居間に置いて家族で楽しんでいた。
お隣の「バオバブおばさん」も「アーラ、おもしろい観葉植物の樹だことねー」と、いつもながらスットンキョな声をだす。
樹ジャーなくて草なんだけど・・・。

家族全員あきっぽいというか、興味が旺盛でメンテナンスがついていかない、というか・・・
ボクも、夏休みが終わり、何かと忙しい二学期が始まると、すっかりバオバブのことを忘れてしまった。
ともかく、居間から庭に移されてしまった

学校に行くのに鼻の頭が少し冷たく感じる、今日このごろ、庭に置かれた鉢植えのバオバブがないのにきずいた。
ただし、植木鉢は置かれたまま。
「オオオ母さん!!バオバブが溶けちゃった」
「私何にもしていないわよ。栃木のおじいちゃんにきいてみるから」
「あらまーー。お水をやらなかったのかしら・・ククククク」
いつのまにか、お隣のバオバブおばさんが気になる笑い方をする。

「そうか、もう枯れてしまったか。やはり辰雄の住む信州は寒いんだ。
心配することは無い。ほりあげて、新聞紙でくるんで暖かいところへおいておけばいいし、コンニャクを作るのも面白いだろう。
でも、まだ小さいから、来年植えなおすほうがいい」
植木鉢をひっくり返すと、大人のこぶしくらいのごつごつした「コンニャクイモ」がでてきた。

そうか、バオバブは熱帯地方の大木、ボクのバオバブも寒さには弱いんだ。
よし、来年はしっかり育てるぞ!・・のつもりだけど。


ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本