先日、和納の住宅が上棟しました。

本物件は2階リビングで、特徴的なのが一番高い所で4.6mもある山型天井。

そして、本物件ではその空間を活かす為に、梁など構造を見せずにスッキリと仕上げる。 そこがポイント!
でも、そのためには、構造的な工夫が必要となる。
少し専門的になりますが、説明しますね・・・
まず、屋根構造の外回り(両妻)以外は、登り梁を山型に組み、水平の梁や束柱は一切ナシとする。

これだけで、地震や風、雪荷重に耐えられれば、何の問題もナシ。
スッキリ開放的な空間ができる。
ところが、ちょっと想像して頂ければわかるかと思いますが、この上には雪
が載る。
1mの積雪ですと、1m×1mの面積に対し300kgの重さにも・・・
すると、この山型フレームはその上からの荷重により左右に開こうとします。 いわゆる水平スラストが生じます。
これを防ぐため、たとえばタイバーなど丸鋼や木を使い水平方向の開きを押さえる方法や
ラーメン構造など鉄骨造の様に部材同士をガッチリと剛接合する方法、他にもいくつか考えられる。
弊社では、以前こんなフレーム も作ったことがありますが、
今回は、間口3間(5.46m)の内、ホール空間は2間(3.64m)となっており、 両端の0.5間(0.91m)づつは収納などとして耐力壁を配置できる様に考えたプランですので、そこをうまく利用する方法を検討。
その両側0.5間(91cm)の天井に厚合板を連続してガッチリとめます。 屋根の両桁に扁平で大きな梁を作ることになります。すると、小屋組み全体が水平方向に対し強い構造ができ、水平スラストに負けない、開かないフレームとなるのです。

その様にして様々な苦労をして
作られた空間は、出来上がってしまえば、たとえばこんな感じにとてもスッキリ
の、わりには・・・ 苦労がわからん

そうなんです・・・ スッキリシンプルに見せるには、逆に手間と苦労が必要なんです。
でも、そんなところが、建築の楽しい所でもあり
、つらくもある所
なんですよね。


本物件は2階リビングで、特徴的なのが一番高い所で4.6mもある山型天井。

そして、本物件ではその空間を活かす為に、梁など構造を見せずにスッキリと仕上げる。 そこがポイント!
でも、そのためには、構造的な工夫が必要となる。
少し専門的になりますが、説明しますね・・・
まず、屋根構造の外回り(両妻)以外は、登り梁を山型に組み、水平の梁や束柱は一切ナシとする。

これだけで、地震や風、雪荷重に耐えられれば、何の問題もナシ。
スッキリ開放的な空間ができる。
ところが、ちょっと想像して頂ければわかるかと思いますが、この上には雪

1mの積雪ですと、1m×1mの面積に対し300kgの重さにも・・・

すると、この山型フレームはその上からの荷重により左右に開こうとします。 いわゆる水平スラストが生じます。
これを防ぐため、たとえばタイバーなど丸鋼や木を使い水平方向の開きを押さえる方法や
ラーメン構造など鉄骨造の様に部材同士をガッチリと剛接合する方法、他にもいくつか考えられる。
弊社では、以前こんなフレーム も作ったことがありますが、
今回は、間口3間(5.46m)の内、ホール空間は2間(3.64m)となっており、 両端の0.5間(0.91m)づつは収納などとして耐力壁を配置できる様に考えたプランですので、そこをうまく利用する方法を検討。
その両側0.5間(91cm)の天井に厚合板を連続してガッチリとめます。 屋根の両桁に扁平で大きな梁を作ることになります。すると、小屋組み全体が水平方向に対し強い構造ができ、水平スラストに負けない、開かないフレームとなるのです。

その様にして様々な苦労をして


の、わりには・・・ 苦労がわからん


そうなんです・・・ スッキリシンプルに見せるには、逆に手間と苦労が必要なんです。

でも、そんなところが、建築の楽しい所でもあり



