女池上山の住宅が無事に竣工しましたので、竣工写真と合せ解説します。
まずはファサード。新潟県産杉を使った外壁材です。
弊社で最近よく使う外壁材。 シンプルだけど質感ややさしさが感じられるのでとても好評です。
玄関ドアはシンプルに全面ガラスのドア。 これでむやみに窓を増やさなくても明るい玄関が演出できます。
すごく単純な手法ですが、余計な開口部を増やさないのでコストを下げつつ断熱性能を上げられます。
左手の黒いガルバリュウムの部分は外収納と自転車置場。 庇にはちゃんと雨樋がついていますが極小で目立ちません。
弊社の設計ではとにかくスッキリ!を心がけています。
色濃く複雑な造形は一見高級にも見えますが、長期にわたり本当に心地良いのか? 好みや流行が変わらないのか?など考えると
暮らしの背景となる住まいは、極力シンプルでニュートラルなデザインが良いのではないかと思っています。
実際にはシンプルで余計な物を見せない納まりの方が、設計も施工も難易度が高くて大変なのですぅ・・・
またこの住宅の特徴は、敷地に対してナナメに配置されていることです。
理由はいくつかありますが・・・ 以前に解説あり
主な理由は限られた敷地を無駄なく使うため。 ナナメに建物を配置すると三角の空き地ができます。
道路面の三角地には車をコンパクトに駐車できます。 住宅を大きくセットバックさせる必要がなく無駄がありません!
また、裏の三角の空き地はお庭に。
46坪の敷地でもこれだけ立派なお庭が取れました。
そして、この素敵なお庭を隣家の視線などを気にしせずにLDKから存分に楽しむための工夫も。
7m以上無柱で飛ばした連続水平窓です。
必要な構造がそのままデザインになった壁面収納 以前に解説あり がシンプル空間のアクセントになっています。
キッチンは奥様のご要望が取入れられたオーダー品。 ほぼ大工工事なので意外に安価。
シンク下のゴミ箱スペースや戸棚の中まで調湿・消臭性の高いモイスを使っています。
ここはシステムキッチンでは真似が出来ない所ですね。
LDKには通常あるはずの 背の高い掃き出し窓がないため このままだと明るさがやや不足・・・
そこで隣接する玄関・階段ホールを目一杯明るくしています。
トップライトを設け、透明の強化ガラス床の踊り場やオープンな階段により、光あふれる空間に。
2階ももちろんこんなに明るい
周りをグルッと隣家に囲われた住宅街でも、工夫しだいでプライバシーを確保しながらこんなに明るく開放的な住まいが作れるのです。
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