一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

対応できない形状 長~いビス

2016年02月27日 | 五十嵐のヒシノイエ

五十嵐のヒシノイエ」が上棟となりました。
まずは土台敷き。平面的に整形でないのがわかります。90°の角はわずか1か所のみ。



工法はいつものテックワン工法。登り梁や斜め梁等あらゆる架構に対応できる万能な工法。



特殊金物を製作したり、プレカット専属大工さんが手加工したりと「できないことはない」はずの工法だが・・・
今回の物件では対応できない部分が多々出てきました
加工できないのではなく、寸法や角度が出せないぃ? プレカットCADの限界なのか?

当社の物件は2次元CADと3次元CADを併用して設計していますので
平面・立面だけでは表現しにくいユニ~クな形状の建物があります。

今回は、単純な片流れ屋根ではなく、平面が斜め、基準となる桁が斜め、屋根勾配も当然斜め。
(言葉ではなおさら表現しにくいですが・・・



プレカット会社で対応してもらえない部分は、弊社の大工が加工して長~いビスでガッチリ接合。
大型建築物などで使われるようになった、構造材同士を接合する特殊ビスです。



長さはなんと29cm。 超長い これをドライバーで一気にねじ込みます。
各仕口の必要耐力に足りるように計算し、ビスの本数を決めます。

パネリードX


仕上りも金物が内外に露出しないでスッキリですし熱橋にもなりにくい。
一般の建築接合金物と比較して手間はかかるが「使える」金物だ。



いつものように屋根は厚合板で水平構面をガッチリ作り、通気層、屋根の下地まで完了。



今物件も耐震等級は3 
警察署や消防署など「倒れてはいけない建物」と同等レベルの耐震性です。

平面的にも立面体にも変形で、大きな持出しのベランダまでありますが
構造的に効く「壁」や「床」がバランスよくあれば、耐震等級3はクリアできます。

しかも、耐震等級2と変わらない価格で 
この辺はちょっと話が長くなるので、この辺のお話はまた機会があったら 



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そろそろ? 超変形、楽しみ。

2016年02月23日 | 島潟の住宅

「島潟の住宅」のオープンハウス終了
ご来場頂いた多くの方々には感謝申し上げます。



集計はしてないけど、少なくても60組はご来場頂いたようです。
とっても心地よい疲労感です。



また、新しい物件のご相談もたくさん頂きました。
やっぱり、そろそろ消費税が気になってきているのかな~

これからますます忙しくなりそうですが、
一棟一棟シッカリと時間と心を込めた設計をさせていただきます。

また今週は、五十嵐のヒシノイエ の上棟があります。
超変形?の軸組みが組みあがるのが 超楽しみです。


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撮影、予想外、オープンハウス

2016年02月18日 | 島潟の住宅

本日、超ピーカンにつき「島潟の住宅」の竣工写真を撮って頂きました。



新潟でこの時期にこの晴れ間は、ホントうれしい

カメラマンさんは毎度おなじみオフィスワイエスの山岡さん。



ピクチャーウンドウから見える景観もバッチリ。

裏山はちょっとハゲ坊主で微妙な時期ですが、空が真っ青なので、「ヨシ」とします。



カメラマンさんにお願いすると、設計者本人とは違う視点で撮ってもらえるので、予想外のアングルや意外な表情も見れます。

よって、私にとって写真の仕上りがとても楽しみなのです  


さあ 今週末はオープンハウスです

詳しくは→ コチラ

予約は不要 どなたでもご覧頂けます。

皆様のご来場、心よりお待ちしております。


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オープンハウスを開催します!「変化する絵画」

2016年02月13日 | 島潟の住宅

「島潟の住宅」のオープンハウスを開催します!

 2/20(土)・21(日) 10:00~17:00
 三条市島潟 (旧下田村) 三条市島潟134
 ※予約は不要です。
 ※駐車スペースもソコソコ有ります。

 延べ床面積:34坪 長期優良住宅 
 耐震等級はMAXの等級3 コチラで解説



現場は、五十嵐川 土手道のすぐ下にある宅地。
川の対岸には小さな山があり、室内からこの景観を眺める事ができれば、四季折々の風景が楽しめそうだ。 

山側に大きなピクチャーウインドウを設けリビングにこの景観を取入れれば、開放感と心地よさに包まれる。
この敷地の個性であり、この個性を活かす事ができれば唯一無二、大きなメリットが得られる。

しかしながら、土手道の交通量は決して少なくはない。往来する車から室内が見下ろされてしまう様なら、
この個性は、逆に大きなデメリットとなって居住者にストレスを与えてしまうだろう。

このピクチャーウインドウのサイズや取付高さが、重要なカギとなる。
プランニングの前に適切なサイズや高さを3Dで確認、その後 逆算的に建物のレイアウトやボリュームを導き出した。

外観はシンプルモダンにもかかわらず、以前からある周囲建物との色味を近づける事により違和感なくその地に溶け込んでいる。
存在に違和感はないが、シルバーのガルバリュウムに、オープンジョイントで張られた新潟県産杉が、個性を光らせている事は否定できない。

内部に入ると、ふんだんに使われた自然素材が訪れる物をやさしく向かいいれてくれる。
調湿効果の高い天然素材モイス、無垢の床、カラマツの天井などは、一枚一枚表情が異なり豊かさが感じられる。プリントされた画一的な新建材を使った住まいとは印象が大きく異なる。

LDKは、高さが抑えられた片流れの吹抜け空間。 落着きと開放感という相反する二面性を持っている。
そこではもちろん、あのピクチャーウインドウから裏山の景観が取り込まれ、外部空間を堪能できる。 
季節や天気、時間により常に「変化する絵画」が飾られているかのよう。 

会場は24時間暖房も開始し、ポカポカです!
快適性と空間の心地よさを是非ご体感ください!





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新しい物件です。個性的なフォルム

2016年02月09日 | 花園南の住宅

新しい物件が始まるので、地ナワを張ってきました。



先週に除雪してもらったので、敷地内には雪もほぼなく 
週末に地鎮祭、来週には着工、と問題なく進められそうです。

現場は、長岡市花園南の分譲地。北向きの土地。

普通に設計すると・・・ 
南側(裏側)にお庭を確保し、一体となった開放的なLDKには大きな窓をとる。

しかし、どー考えても・・・

お庭は隣家の陰になり、隣家からの視線が気になり、プライバシーは確保されない。
せっかくの大きな窓は日中からカーテンが閉めきりになり、冬期の日射取得はもちろん
LDKの開放感さえも得られない。

そこで、今回は中庭プランをご提案。

大きなお庭は取れないが、管理しやすいプライベートなお庭を家の中心にビルトイン。
さらにカーポートもビルトインし、建ぺい率を目一杯使った平屋ベースのボリューム。



キッズスペースのみ2階として、基本的には平屋の生活です。


冬の太陽の南中時刻の方向からこの建物を見ると、



シッカリとLDKに日射が入る事がわかります。


隣家の2階窓から、見ると、

 

シッカリとプライバシーが確保されています。

3Dを使いながらプランを検討することで、日射、プライバシー、空間、フォルムなど
様々な項目をチェックできるので、設計の幅も広がり、より個性的な住まいがご提案できます。

現在工事中の五十嵐のヒシノイエのフォルムも個性的ですが ↓



今物件のフォルムもなかなか個性的です。↓




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