一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

新しい提案。変わるものと変わらないもの

2018年11月19日 | NEWプロジェクト

先日ご提案させて頂いたプランをご紹介。
と同時に、こちらの施主様との話の中で、私の設計に対する考えを再認識する事ができました。
ちょっと長い文になりそうですが、その事をブログで語ってみます…

床面積が22.25坪 またまた超ちっさい住まいです
(長期優良住宅の認定条件の必要面積に、達しない小ささ
敷地面積が小さい案件なのか? いいえ 敷地は約100坪もあります



最近の小さな住まい↓
篭場のほぼ平屋住宅 中新の平屋
下大浦の小さな小さな家

近年、小さい家専門の設計事務所ネイティブディメンションズの鈴木さんとの距離がグッと近くなったせいか、弊社でも床面積が20坪台という極端に小さい家が増えてきました
完全に感染しています 恐ろしい感染力です

話を戻します
今物件では、敷地の面積に十分な余裕があり、日照条件も比較的良好な立地での設計依頼です。
これだと何百通りでもプランが考えられますね。無限大です

そこで、施主様のご要望をヒアリング
ぼんやりとした抽象的な話から、具体的な細かな話まで

しかし、弊社の設計ではその具体的な細かな要望は、ほぼ設計に取入れません

施主様の話を聞いていなかったのか? いいえ違います
ちょっと乱暴な表現になりますが、

弊社では「施主の要望よりも敷地に従います!」
(ヤバイかな? お客さん来なくなっちゃうかな…

ちょっと長いですが、ちゃんとご説明しますので以下を読んでください

これから家を建てようとする方は、一生懸命に勉強しています。(プロもタジタジなくらい
雑誌や書籍を読み、見学会に参加し、家族と話し合って、どんな住まいを建てたいか検討します。

「広いリビングがほしい」「吹抜けが欲しい」「ウッドデッキがほしい」「畳コーナーがほしい」・・・
今まで見て来たもの中から。そう「良い所取り」で。

しかし、これから家を建てようとする敷地は唯一無二の立地。
今まで自分達が見てきた住まいとは違うのです。今まで見たことがない住まいを設計するのです。

施主様が住まいを建ててから亡くなるまで40年?50年?
住宅ローンが完済するまでの期間を35年としても
この期間に、好みや流行、ライフスタイル、考え方など必ず変わっていきます。

「こんなに広い家は要らなかったな…」「当時流行りで〇〇調のインテリアにしたけど、今は…
自分だけでなく周りの環境はもっと激変しているかもしれません。
逆に今から35年前を振り返ってみると… 
今とは全然違う環境でしたよね? っえ?まだ生まれていない

また、私はたびたびこんなを経験します。
何年か前に住まいのご相談に来られたお客様が「いよいよ本格的に新築します」って数年ぶりにご相談に。
すると、ご要望は以前とは変わってしまっています。ほんの2~3年でですよ

よく「家は3回建てないと思い通りにならない。」なんて言いますが
当たり前です。「思い」や「要望」が変わるからです。何回建ててもムリなんです。

人の好みや考えはとても流動的なんです。
百歩譲って自分が変わらないにしても、周りの環境は大きく変わります

つまり、竣工した時点でご家族にとって100点満点の住まいだったとしても、
その後にどんどん点数が下がり、35年間経過した時に平均点が落第点になってしまう。
そんな事が十分に考えられるんです。

建築士としては、この35年ではなくその住まいが解体されてなくなるまでの50年? 60年?
そこまで考慮して長期間価値が続くものを設計する必要があります。

おそらく、施主様より建物の方が長生きをします
施主様の特異な趣味趣向で作られた住まいは、施主様が亡くなった瞬間に、住まいとしての価値がゼロになってしまします

将来その住まいの持ち主が代わる可能性も大きくあります。お亡くなりになったり、世代が変わったり、何かの都合で住まいを手放したり・・・

そう考えると、施主様が一生懸命に本を読んで見学して勉強した数か月間のほんの一時の考えに
私達建築士が「施主様の細かなご要望まで100%応えます!」って設計してしまうのは、ちょっと違う気がしています

人の好みや考えは流動的です。全く変わらないものなどないのかもしれませんが、少なくとも施主様のご要望と比較すると、立地の条件というのは大きくは変わらないものだと思います。

施主様に住んで頂ける期間はもちろんですが、その後の期間も含めて
住まいとしての価値が長期間にわたり維持出来れば、より建築士としての役割を果たせるのだと思います。(この考えを施主様に押し付けるつもりはありません

そこで、弊社としては、施主様のご要望を考慮しつつも、まずは立地条件を十分に活かした設計を第一に考えています。
施主様の好みやライフスタイルが変わっても、万が一住む人が変わっても快適に暮らして頂ける住まいのご提案です。

弊社の手掛けてきた住まいはとても個性的です。
でもこの個性は全て、施主様の個性ではなく、立地の個性です。

この敷地で、どうやったら良好な日射が取得できるか?どうやったらプライバシーが確保されるか?など、みんな違う個性をもった立地条件に対応すべく工夫した結果、個性的な住まいになっているのです。

そこで、今回ご提案させて頂いたプランは、立地条件には大きな「難」がない。
よって、今物件は「無難な」「スタンダード」なプランをご提案させて頂きました。
(これがこの住まいの素敵な個性になる)

こちらの施主様には、私の住まいに対する考えに共感頂き
こちらのプランにも、とても喜んで頂きました



床面積22.25坪の平屋の小さな住まいです。
冬の日射取得を増やし、夏の日射を最小限にする、東西に細長い間取り。
フレキシブルで自由な使い方ができる間取りです。
ご家族が工夫して様々な暮らし方ができる間取りです。

あ~ 記事が相当長くなっちゃったけど
もう一つ。

このパースの中には、普通の量産型のアルミのカーポートがありますよね。
意匠設計にある程度こだわりのある建築士なら、ちょっとコレは避けますよね。
私もずっとそうでした。

雪や雨の多い新潟県では、超便利なのはわかるけど
せっかく外壁材やデザイン、オリジナリティにこだわった住まいの前に
ポンとこの既製品が置かれるのは・・・ ね

でもね。最近、私そうじゃないって思うんです
考えが変わりました

どう変わったかは、またの機会にお話しますね

(そうなんです私の考えだって時間が経てば変わっちゃうんです


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ウッド・ハブさんとコラボが実現?

2018年08月31日 | NEWプロジェクト

皆さん、どうもお久しぶりです。
サトウ工務店の佐藤です。 

もう言い訳はしません

忘れたころにブログの更新をします。
これからもそういうスタンスで行きます

開き直ってそういう事にします


で、今日の話題はNEWプロジェクトのご紹介。
新築の案件もたくさん動いており、ネタがたまりにたまっておりますが、本日はあるオフィスの改装について

改装するのは、ウッド・ハブ合同会社さんのオフィス



ウッド・ハブさんは、木構造専門の設計事務所。
特に大規模木造を得意としていて、全国的に活躍をしている会社様です。

代表の實成(じつなり)さんは、「建築技術」や「プレカットユーザー」に
頻繁に執筆が掲載される木構造の超スペシャリスト

一般の方はもちろん建築士でも見ている人はごくわずかの超マニアックな専門誌ですね。

ウッドハブさんが構造設計した建築物で、一般の方が入って見れる建物は
ヤスダヨーグルトさんの「ワイワイガーデン」や
魚沼の里の「みんなの社員食堂」ですね。
どっちも構造フェチにはヨダレものの建築ですね

 

そのウッド・ハブ合同会社さんのオフィスは「三条ものづくり学校」の中にあります。

学校のエントランスホール↓



閉校になった小学校を利用した施設の一室にあります。
その一室とは、もちろん教室。



この黒板↑スゴク良いでしょ! めちゃカッコいい

え? そう思うのは私だけ?
ドラマの「ガリレオ」みたいでカッコいいじゃん

 
 
 ・・・ ま、いいや

そして、このたび業務拡大に伴い、隣の広い教室に移転することになりました。
パチパチパチ
その教室の化粧直し工事を弊社が頼まれたってわけです

隣の広い教室↓



当初は、サッと塗装して簡単なパーティーションを置いて・・・
程度のご依頼でした。

私も「は~い、了解です。見積りしますね~」なんて軽く受けてはみたものの

いや!全国を飛び回っているウッドハブさんのために
弊社が、もっといろんなお手伝いやご提案ができるのでは?という考えに至り
ご要望の化粧直しとは別に、新たな提案もしちゃった
(忙しいのに、自分で仕事を増やしちゃった

提案の内容は、教室内にブースを作り、置く。これだけ
これを改装というのか、どうかはわかりませんけど
(賃貸のため撤去や移設も考慮)







このブースのフレームは・・・

そう、学校のエントランスにあった時計台?みたいなオブジェ

実はこのフレームに使われている金物 
タツミのテックワン・P3プラス

この金物の開発者が、な・なんと實成さんなのです
 
 
今回は、そのフレームを利用して2つの用途をもったブースを作り
各々が機能しながらもオフィス全体のパーティーションにもなる。

そんな提案をさせて頂きました。
 

實成さんには、その提案を喜んでいただき
フレーム設計はウッドハブ、意匠と施工はサトウ工務店、のコラボが決定

これから詳細を詰めていくことになりました。
 
 
以前、「弊社は小規模の住宅しかしてないけど、いつかはウッドハブさんとコラボして大規模な建築もしたいな~」
って實成さんに言ってんたけど、そのコラボが思いもよらない形で実現

規模は住宅よりウンと小さいけれど、ワクワクが止まりません

あ、そだ
ウッドハブさんは先回から住学にご参加頂いております。
大変忙しい中ご参加頂き、とてもうれしいです

最近は、住学を通して色んな方々と出会うことができ、
仕事関係だけでなく、利害関係のない助け合いも出来る仲間も増えてきました。

これからも、住学にご参加頂ける皆さんと一緒に
より良いコミュニティが築けたらいいな~

ちなみに
このブログページの「ブックマーク」見た?
(携帯だとわかりにくいかな・・・)

にぎやかな事になってるでしょ

もっとたくさん皆とつながりたい(リンクしたい)です。
ご希望の方は是非ご連絡下さい
 
 
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小さな家 設計中

2018年07月28日 | NEWプロジェクト
ブログはサボリがちですが、大丈夫です。
仕事はちゃんとやっています

新築もリノベーションも数棟が工事中。
ブログ紹介をサボっているだけです

現在設計中の物件も数棟、新しくご依頼頂いているプロジェクトもたくさん。
すみません。ファーストプランの提出まで、だいぶお時間を頂いております

住学で時間が取られているからじゃん。って皆さん思っているかもしれません。
はい、たしかにその通りです

でも、住学は私が仕事を続けていくうえで、必要不可欠な活動なんです。
そのことは、また機会があるごとにちゃんとご説明をさせて頂きます
 
 
そんなこんなで、本日はここ最近のプロジェクトについてのお話。
ここ最近ご提案させて頂く(頂いた)2棟の住まい。

「小さな家」です。




一棟は床面積が18坪、もう一棟は床面積が20坪

敷地が狭いから? いいえ 一棟は200坪の敷地です。
一人暮らし? いいえ 一棟は3人家族です。

弊社では一昨年に12.25坪の「小さな小さな家」の実績はありますが

今回は同じタイミングで、2棟とも小さな家
ひょっとしたら、ネイティブディメンションズさんの影響があるのかもしれません
私ももちろん、施主様も影響されてる?

おそらく私のブログを見て頂いている多くの方は
ネイティブディメンションズ鈴木さんのブログも見ているのではないでしょうか。
(ちなみに、今日明日と来週末にオープンハウスやってますよ~

鈴木さんの影響かも知れませんが、「広く」ではなくコンパクトで合理的な
シンプルでスマートな、そんな暮らし方を望まれるお客様が増えてきたように感じます。

ただし、小さな家で理想の暮らしを完結させるには、設計が相当難しくなります
「暮らし方」について施主様としっかりとした共通認識がないと設計できない。

鈴木さんの凄さが改めてわかりました

でも、弊社は弊社なりの小さな家を作りますよ~

まだ詳細はオープンにできませんが、一棟は来月から着工が始まりますので
またブログでご紹介しますね。

も、もちろん、他の工事中の物件もですけどね


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NEWプロジェクト、ワクワクしすぎ(^^)

2018年04月23日 | NEWプロジェクト

NEWプロジェクトです
燕市某会社様の新社屋の工事です





もう少々図面を修正したらご契約を頂けますので
そしたら、もう少し詳しいお話しをしますね。

簡単に言うと
セキュリティーに配慮しつつ「開いたオフィス」になります。



こちらの会社の顧客様にはもちろんですが
地域に対しても「開いた」オフィスです。

自然に人が集まる様な場所になるといいな~

当然、働いている社員さんも
楽しく働けるオフィスを目指します

数社の設計事務所さんの案と、弊社の案を比較検討して頂き
弊社に決めて頂きました。

当然、めっちゃ気合が入ります
わくわくしすぎ(^^) です。



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平屋が急増 もちろん耐震等級3

2017年02月24日 | NEWプロジェクト

昨日プレゼンをさせて頂いた物件



先回ご紹介したパノラマウインドウの物件に引続き平屋
(なぜか、最近 平屋案が急増しています

そして引続き、耐震等級は最上級の3をクリアです



ビルトインガレージで間口方向の壁が少ないのに?
リビングに大開口(巾6mも)があって壁が少ないのに?

本当に等級3? いける?

はい大丈夫です!楽勝です
もちろん、タネも仕掛けもあるのですが
今回もそれは置いておいて


そう、先回の話の続き

なぜ?私が毎回毎回バカの一つ覚えのように
「耐震等級3」を連呼するのか?

「耐震等級1」の建築基準法を守ればセーフでは?

私はそうは思わないんです。(思わなくなったのです。)


熊本地震の調査報告が様々な形で発表されてきました。
そこからもわかること・・・

建築基準法が求めているレベル「耐震等級1」の建物は、大地震に対して倒壊・崩壊しない。
(1回の地震に限る)

確かに、(2000年基準の)建築基準法で建てられた木造住宅の90%以上は、倒壊・全壊を免れました。
(と 言うことは、2000年基準でも倒壊・全壊した住宅もあるという事です。)

ただし、倒壊を免れている中でも、大規模半壊や半壊した住宅も多く、そこではもう住む事が出来なくなりました。
つまり、「命」は1度守れたが「財産」は守れなかったのです。

それに対し、耐震等級3の住まいでは、
倒壊・全壊が、ゼロ 

一部損傷などした物件もありましたが、修復が可能で住み続ける事が出来ています。
そうです! 
「等級3」の住まいは、「命」も「財産」も両方とも守れたのです。


建築基準法第一条に
~国民の生命、健康及び財産の保護を図り~と、あるように、
住まいは、そこに暮らすご家族の命と健康そして財産を、守らなければなりません。

ですから、私は「等級3」の住まいをおすすめしているのです。
ですから、「等級3」を弊社の標準としたのです。


でも・・・ 「等級3」だと高くなるでしょ?

いいえ、高くはなりません。違っても数十万円くらいです。
弊社では、等級2と3ではほんの数万円の違いです。


でも・・・ 「等級3」だと、吹き抜けや大開口が取れないでしょ?

いいえ、そもそもそのプランが構造的に成立していないからダメなんです。
弊社では、吹き抜けも大開口もバンバン提案しています。


これからも、ことあるごとに
「耐震等級3」を連呼します




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