一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

三角バルコニー と 真っ白杉板(マッシロスギイタ)

2016年03月30日 | 五十嵐のヒシノイエ

新潟市「五十嵐のヒシノイエ」では上棟後、造作工事が順調に進んでおります。

2階リビングと連続しているバルコニーは、平面的に三角形 更に壁も三角形
リビングからバルコニーを見ると・・・



上から見ると・・・ (ドロ~ン撮影ではありません。足場から撮っています。



こんな感じ。

この変わった形状のバルコニーは、全面道路や周囲からの視線のカットと、海風のカットをしながら、南の日射を取り入れるため。
これなら、カーテンを閉め切る必要がないので、日差しを思う存分に取入れられます。


省エネ住宅を設計する上で、この冬期の日射取得は非常に重要になってきています。

外皮性能の向上と同時に、南面に大きく高性能なサッシを設けて、冬期間に日射熱を取得する計算をすれば、
暖房エネルギーの軽減に大きな効果がでます。

この計算により年間の一次エネルギーの消費量や光熱費が導き出されます。
しかしながら、これはあくまでも机上の計算の話

省エネ性能が良くなる様にと、算定プログラムとにらめっこしながらプランニングしてみると・・・

基本、総2階、窓はなるべく小さく、少なく。外皮性能を上げる。
しかし、南には大きな窓をしっかり並べて配置。そこからは冬の日射を取入れる。
次に、その窓にかかるように庇やバルコニーを出す。これにより夏の日射はカット。
屋根は、南北に切る切妻か南側への片流れで、太陽光パネルの搭載を考慮。

これが基本。セオリー通りのプランです。カタチは何となく想像がつきますよね。
スタンダードないわゆる省エネ住宅で見られるプランです。
決してこれが悪いわけではありません。むしろチョ~理想的なプランです。

しかしながら、この理想のプランがどの敷地でも通用するわけではありません。
(むしろ通用しない方が多いです。)

日照条件ももちろん、隣家や道路からの視線、景観など、土地の条件は、全て異なります。
特に分譲地では、道路や隣家で囲まれているのですから、プランにひと工夫もふた工夫もしないと
大きな窓にはカーテンがかかります。下手すると日中から閉切りで電気をつけて生活する事になります。

本当に、設計どうりの性能がだせるか?
どうしたら、のびのびとした健康的な生活がしてもらえるのか?

机上で数値ばかりにらめっこしていると、本当に大事な事が見えなくなってしまいます。
想像力の欠如です。

住まいの設計とは、スペックを競う競技ではないのです!
「暮らし」に目を向けないといけないのです。


突然話は変わって、ここは玄関ポーチ↓ (さっきのバルコニーの下です。)



こちらは弊社定番の「真っ白杉板」(マッシロスギイタ)です。 とてもきれいに仕上がっています

新潟県産杉を使って、補助金ゲットです。http://www.pref.niigata.lg.jp/rinsei/1253739695527.html

木材保護塗料【キシラデコール】の施工例
(モノトーン)に弊社の施工物件も数件が掲載されています。


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家族を守る骨格。屋根には穴が!

2016年03月27日 | 花園南の住宅

長岡市「花園南の住宅」が上棟となりました。
お天気も良くて良かったぁ 



迫力あるフレームです!



正面道路から見ると↑ シンプルな片勾配屋根ですが、屋根上から見ると↓ 変形の切妻屋根なのがわかります。



表面的な意匠のみではなく、完成すると見えなくなってしまう構造までが
シッカリとデザインしました。
雪などの荷重がスムーズに流れる様に、骨格をデザインしています。



この構造。何かに似てません?
そうです。動物の骨格です。

人間に代表される脊椎動物と同じで、センターに背骨(棟木)があり、肋骨(母屋・梁)が内部を覆う様になっています。
自分の重さや背中に乗った雪の重さを、きれいに分散して足元まで落すのです。
非常に強く、安定した構造です。



今物件も耐震等級はMAXの3をクリアしています。
当然、耐力壁や水平構面などを強く硬くする必要がありますが、
それ以前に、骨格となるフレームに働く力の流れがスムーズになるように
架構からデザインしているのです。

プレカット業者まかせではありません
普通の建築会社では、平面図・立面図を書いたら、あとはプレカット屋さんにお任せがほとんどかと思います。

でも、弊社では自社で構造計算(許容応力度計算)を行いながら、プランを考えています。
骨組みまでシッカリとデザインしているのです。

最終的には、見えなくなってしまうのでとても残念なのですが

住まいは、お部屋をパズルの様にパタパタと並べてプランするものではなく
まずは、家族を守るフレーム(骨格)の検討が優先されるべきだと思いますし
構造が優先される事で、より自由で個性的な住まいを提案する事が可能になるはず。と思います。



裏から見ると、ほぼ平屋なのがわかります。(一応、二階建てですけど)



この地域は建ぺい率が50%(敷地に対して、建築物が占有する面積が半分まで)なので、
カーポートやガレージに屋根をかけると平屋は難しい。(当然、ご近所の住まいは皆さん二階建て)

そこで、基本は平屋プランとしキッズルームのみガレージ上の中2階に設け、さらに中庭をくり抜いて、
建ぺい率をギリギリクリアしました。
1.5階建てプランといったところです。



この屋根の大きな穴から、南の良好な日差しがLDKに入ります。 プライバシーを確保したままね

今回、まあまあ久々のブログ更新となりました。
年度末ということもあり・・・ 公私共にバタバタして・・・ など言い訳を考えつつも
机の上には、まだまだやるべき仕事が「いつ手をつけてくれるの?」と待ってます。
早めに体制を整えたいと思います。


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基礎工事完了!いびつな形の中庭現る!

2016年03月10日 | 花園南の住宅

花園南の住宅 の基礎工事が完了!



家の真ん中に、いびつな形の中庭が現れました。



ここには、8帖大のウッドデッキと樹木が植えられます。

デッキの下地は防草シートと砂利敷きに。
周りには水溜りができていますが、中庭は水はけ良好

この中庭に対し、大きな窓を介しLDKを連続させるのです。



もちろん、今ならもれなくどこの住宅会社でも、普通に・・・
「リビングはデッキやお庭とつなげて開放的に、そして、冬場の日射取得のためにも、
南側には大きな窓を設けておきましょう。」と・・・

しかしながら・・・
プライバシーや落着きがちゃんと確保できなければ、結局カーテンで一日中閉めっぱなしに・・・
それでは、「絵に描いた餅」住宅です

そこで、ここではLDKへの日当たりを確保つつプライバシーを保つために、センターコートの間取りを提案。

設計で期待した通りの、のびのびとした暮らしや、性能(日射取得)が発揮できるように
一生懸命まじめに考えた結果です。

くれぐれも、奇をてらったり「一度やってみたかった」などとかいう理由ではありません

プランニングは、平面立面(2D)の検討ではなく、いきなり立体的(3D)でボリュームの検討をしました。

まずは、隣家の日影はもちろん、自身の建物の影がどのように中庭に日陰を落すかも検討。
さらに、室内空間の構成や架構を検討。
そして、導き出されたボリュームがそのまま間取りになっています。

その結果、屋根形状がこんな感じに・・・





絵で見てもピンと来ないかもしれませんが、シンプルな切妻屋根に登りをかけています。
先日の五十嵐のヒシノイエに引き続きプレカットで加工できない構造です。



中庭、ビルトインガレージ、ヘンテコな屋根形状ですが、こちらも耐震等級はMAXのをクリア
意外と壁量のバランスは整っているのです。
当然、長期優良住宅で補助金GET!なのです。


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小さな小さな家 ひっそりと。

2016年03月02日 | 下大浦の小さな小さな家

下大浦の小さな小さな家 の足場が外れました。



う~ん。やっぱ小さい 
床面積が12坪程度、目一杯高さを抑えた平屋です。
隣家と比べると・・・ 「小屋」並のスケールです。



外壁は久々登場の「焼き杉」 軒裏は構造用合板 いずれも低コストな仕上。
でも、その素朴なテクスチャがこの家にはピッタリって感じ 

意匠も目一杯シンプルに。
後に薪ストーブの煙突が取り付くのでアクセントになってちょうど良い。
ひっそりと目立たない様にたたずんでいます。

裏に廻ると景観を楽しむためのコーナーサッシ。



室内からは田んぼとお山が見えます。



定年退職されたお父さんが、ゆっくりと療養するための家です。
この家で暮らすことで、健康で元気になってもらえたらうれしいな~



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