新潟市「五十嵐のヒシノイエ」では上棟後、造作工事が順調に進んでおります。
2階リビングと連続しているバルコニーは、平面的に三角形


リビングからバルコニーを見ると・・・

上から見ると・・・ (ドロ~ン撮影ではありません。足場から撮っています。


こんな感じ。
この変わった形状のバルコニーは、全面道路や周囲からの視線のカットと、海風のカットをしながら、南の日射を取り入れるため。
これなら、カーテンを閉め切る必要がないので、日差しを思う存分に取入れられます。

省エネ住宅を設計する上で、この冬期の日射取得は非常に重要になってきています。

外皮性能の向上と同時に、南面に大きく高性能なサッシを設けて、冬期間に日射熱を取得する計算をすれば、
暖房エネルギーの軽減に大きな効果がでます。

この計算により年間の一次エネルギーの消費量や光熱費が導き出されます。
しかしながら、これはあくまでも机上の計算の話

省エネ性能が良くなる様にと、算定プログラムとにらめっこ

基本、総2階、窓はなるべく小さく、少なく。外皮性能を上げる。

しかし、南には大きな窓をしっかり並べて配置。そこからは冬の日射を取入れる。

次に、その窓にかかるように庇やバルコニーを出す。これにより夏の日射はカット。

屋根は、南北に切る切妻か南側への片流れで、太陽光パネルの搭載を考慮。
これが基本。セオリー通りのプランです。カタチは何となく想像がつきますよね。
スタンダードないわゆる省エネ住宅で見られるプランです。
決してこれが悪いわけではありません。むしろチョ~理想的なプランです。
しかしながら、この理想のプランがどの敷地でも通用するわけではありません。

(むしろ通用しない方が多いです。)
日照条件ももちろん、隣家や道路からの視線、景観など、土地の条件は、全て異なります。
特に分譲地では、道路や隣家で囲まれているのですから、プランにひと工夫もふた工夫もしないと
大きな窓にはカーテンがかかります。下手すると日中から閉切りで電気をつけて生活する事になります。

本当に、設計どうりの性能がだせるか?
どうしたら、のびのびとした健康的な生活がしてもらえるのか?
机上で数値ばかりにらめっこしていると、本当に大事な事が見えなくなってしまいます。
想像力の欠如です。

住まいの設計とは、スペックを競う競技ではないのです!
「暮らし」に目を向けないといけないのです。

突然話は変わって、ここは玄関ポーチ↓ (さっきのバルコニーの下です。)

こちらは弊社定番の「真っ白杉板」(マッシロスギイタ)です。 とてもきれいに仕上がっています


新潟県産杉を使って、補助金ゲット

木材保護塗料【キシラデコール】の施工例
(モノトーン)に弊社の施工物件も数件が掲載されています。
