一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

「MOISS」施工

2008年02月28日 | 燕の住宅

燕市の住宅です。

寝室、子供室の天井に、「MOISS」を貼りました。

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天然の鉱物からできているので、とてもエコ。

そのまま土に還す事もできます。

「土」ですから、細かい穴がたくさん空いている多孔質。

それにより、調湿、有害物質の吸着・分解、消臭

更に、耐火性の機能があります。

昔の住宅は、普通に100%天然素材でした。

無垢の木に、ワラに、土に・・・

しかし、現代の住宅ではコストや工期 そして

メンテナンスを考えると、いわゆる「乾式工法」が主流となります。

現代でも、珪藻土や漆喰は自然志向の方には、とても人気があります。

しかし、安価で 伸びが良く 施工性や メンテナンス性の高い 壁材には

多くの合成樹脂や合成接着剤が使われています。

せっかく天然素材を求めて、採用した壁材が

実は、ほとんど塗料と変わらない成分だったり・・・

本末転倒です。

もちろん、化学物質を一切使っていない壁材もありますが、

とても高価ですし(施工に大変手間がかかるので)、

ひび割れなどは、あたり前に出てきますので、

まめなメンテナンスが必要となります。

しかも、下地はやっぱり石膏ボードだったり・・・

そこで登場してきたのがこの 「MOISS」 です。

ボード状に固められた「土」を現場で張るのです。

ですから、継ぎ目はありますが

デザイン次第で、とてもきれいな仕上りになります。

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実際に 「MOISS」 を採用して頂いたお宅へ訪問させて頂いた時

空気が、とてもさわやかな感じがしました。

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スチール階段取付

2008年02月25日 | 燕の住宅

スチール階段がようやく取り付けられました。

早々に搬入していたので

現場で少々ジャマになっていましたが

やっと所定の位置にセット。

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このトゲの一つ一つの上に

木の板が一枚ずつ取り付けられます。

以前にも紹介させて頂きましたが

力学的に、持出し梁の最小の形をデザインした物です。

写真を見ると少々頼りなさそうですが

ムダのないデザインは、とても素敵だと思いませんか?

最近は、様々なデザインの階段が、採用される時代になって来ましたが

単に流行や装飾的なデザインでは、数年後には陳腐化してしまいます。

しかし、意味のあるデザインは、何年経っても残る形だと思います。

この階段も、10年20年後にも「素敵だね~」って言われる階段に

なるんじゃないかな・・・ 

なったらいいな・・・ (^^♪

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ガルバリュウム鋼板なら何でも?

2008年02月21日 | 燕の住宅

燕の住宅の外壁を張っています。

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今回は、ガルバリュウム鋼板。

長さ8M以上、継ぎ目ナシで施工しています。

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このガルバリュウムは、何といっても、耐久性が魅力です。

しかも低価格。

 ◆

しかし、注意点がいくつかあります。

①、まず、使い方によっては安っぽく見えるので、

折り形状やカラーの選択が重要です。

②、次に、これだけでは防火構造とならないので

防火認定の取れた下地材との組合わせが必要です。

③、そして、ガルバリュウム鋼板自体は、耐久性が高いのですが

その表面の塗装が問題になってきます。

一般のガルバリュウム鋼板の表面塗装は

ポリエステル系やアクリル系。

これらの耐久性は、10年程度でしょうか?

実際、保証も10年までです。

その後は、色落ちや白化現象がおこります。

塗り替えも検討しなくては、いけません。

そこで、おすすめしているのは

日鉄鋼板の「耐摩カラーGL」です。

ガラス繊維強化塗膜で、耐久性が格段にアップした商品です。

カラーは限られていますが、

保証は15年に延長、発売以来20年以上経ちますが

今の所、顕著な劣化がみられた現場はありません。

ガルバリュウム鋼板といえば、

とてもポピュラーな外壁材の一つになっていますが

ガルバリュウムなら、全部が全部「メンテンスいらず」

と云うわけではないのですよ。

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何でもありの建売住宅 (>_<)

2008年02月18日 | 建築

ここはある町が分譲して販売した住宅団地

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82区画ほどある「○○○ニュータウン」

発売と同時にハウスメーカーさんや地元工務店さんが

まとめて購入し、ほぼ即売状態でした。

この春に住宅展示会の開催が予定されているため

各社、モデルハウス 兼 建売住宅を建築中

が、しかし・・・

覗いてビックリ (@_@)

ほんの一部の業者さんだけであってほしいが

違法建築(らしい)工事を、堂々と・・・

例えば、

道路際の物件だったので、失礼して「パチリッ」

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この家には、ホールダウンが一本もない。

少なくても、出隅(コーナー)には必要じゃないの?

しかも、基礎に貼られている断熱材は

梱包用の発泡スチロール? 厚みも?

断熱材とは、程遠い物。

また、他の現場でも

同様に、ホールダウン金物が全くなかったり

断熱材も、ペラペラの物が無造作に詰込まれていたり・・・

モデルハウスといっても、住宅展が終われば

売りに出す住宅となります。

その家を買う家族は、その家にどのような工事が

行われてきたのか、見る事ができません。

見えるのは、住宅展の見栄えを気にした

豪華なキッチン、素敵な外壁材

きれいに手入れされた造園などです。

それらに目を奪われて、

しかも土地代込みでこのお値段! 

絶対に買う方が現れますよね。

このような状況だという事を

分譲して住宅展示会まで開催を企画している

町は、知っているの?

見ても、分からないの?

分かっていて黙っているの?

こんな事だから、いくらでも「偽装」が出てくるし、

将来的にも止まりそうにありません。

やっぱり、消費者が自分で身を守るしかないのでしょうか?

それは、あまりにもコクな話だと思いませんか?

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図面の作成(続き)

2008年02月16日 | りりぱっと

図面の作成を続けています。

先回説明した矩計図や構造図と平行して

【展開図】などを描きます。

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展開図は、各部屋をまさしく展開した図面です。

簡単に言うと、東西南北 四方の壁面の図です。

これにより、平面図や立面図では分からなかった

窓や建具のサイズや高さ、天井の形や高さなどが

わかります。

ごく普通(?)の仕様の住宅ならば、

あまり必要としない図面かも知れません。

展開図がない家なども、たまにある様です。

しかし、住まいの空間は3次元です。

平面的な設計だけでは、心地よい空間は生まれません。

この展開図や、場合によりパースなどで

機能面やデザイン性を確認しながら、

設計を進めていきます。

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