一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

機能がそのままデザインに 木製ルーバー編

2017年03月04日 | 田上の住宅

田上の住宅があと一息で完了です

外観
なかなかカッコイイでしょ



夏の日射遮蔽のため、南側には木製ルーバーがいくつか取付いています。

リビングの大開口に設けた深いヒサシ。その天井を高く開放的にしたい。
でも、天井を高くすると、夏の日射がリビングへ入りやすくなる。
そこで、固定式の木製ルーバーを設置し、夏の日差しのみをカット。

また、他の南向きサッシも冬の日射取得をしながら、夏の日射はカットしたい。
そこで、引戸タイプの開閉が可能な木製ルーバーをビルトイン。

高グレードなパッシブハウスでは、同じ理由で既製品の外付けブラインドを
取付けるのがスタンダード。

でも、やっぱりお高いのと・・・
金属製でメカメカな感じが・・・

既に建っている住宅に後付けするなら、
外付けブラインドの採用が手っ取り早いのだが

一から設計する注文住宅なので
この家のために考えた日射遮蔽装置を付けてみた。

こうやって考えた機能が、そのままデザインになりました。
意味のあるデザインは、やっぱりカッコイイじゃん

ただなんとなくカッコイイからとか、流行だからとかでは、
数年もすれば・・・ 逆にカッコ悪いものになっちゃう

でも、シッカリした意味があれば永遠に残るデザインとなるはずなのだ




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内装用モイス、自然素材って何がいいの?

2017年01月21日 | 田上の住宅
田上の住宅です。

内装用モイスを張っています。



内装用モイスは、巾が91cm長さは天井までのボード状の建材。
それを一枚一枚大工が張っています。(天井は91cm×91cmを使用)

写真で見るとただの白いボード。



でも、実際に目の前で見て頂くと、ややグレーがかっており
表面の加工は、削ったり切ったりした時と同じナチュラルな意匠。


写真をクリックすると拡大します。

表情はマット。テカリや均一化したパターンもなく、まさしく自然素材といった感じ。
よ~く見ると一枚一枚の色も微妙に違う。

一部の天井にはシナベニアを使用。技術のいる突き付け張り。
これももちろん天然の木目なので、一枚一枚木目や色気が全て異なる。




床板はパイン、階段はスプルース。
これらも、もちろん天然の木目。




つまり、家中のほとんどが自然素材で仕上がっている。
(全てではない。水がかりなどは耐久性の高いビニール素材も使っています)

では、自然素材って何がいいの?
う~ん。メリットは様々ありますね
吸放湿性、肌触り、安心、リラックス効果、環境にやさしい、許容できる経年変化、等々。

でも、そんな効果は全く知らなくても、
「なんか気持ちイイ
この理由だけで採用する価値は十分にありなのです。

パターン化された壁紙や、プリントされたニセの木目を見て過ごすのと、
表情や色気が全て微妙に違う自然素材に囲まれて過ごすのとは、比較になりません

当然、壁や床をジッと見て過ごす訳ではないけれど、
その空間に身を置いてみれば、違いはハッキリわかります。

また、それは一時の話ではなく、何十年もそこで過ごす事になる住まいならなおの事。

人の顔が、全部同じで同じ格好で同じ歩き方だったら、気持ち悪いでしょ
道路を走る車が、全部同じ車種で同じ色で同じ方向に・・・、気持ち悪いでしょ
全ての家が、同じ外観で同じ色で整然と建っていたら、気持ち悪いでしょ

・・・ちょっと違う例えかもしれないけれど そういうこと。

キチンと整理整頓して整えるのは、気持ちのいいことなんだけど
本当に全く同じ物が連続されているのは、
緊張感が伴って逆に気持ちが落着きません

微妙な違いや揺らぎのある自然が、人に気持ちよさを与えます。
数字には現しきれない微妙なところですが、ここは大事です


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外は真っ白、中は真っ赤

2016年12月25日 | 田上の住宅
田上の住宅です。
私がブログの更新をサボっている間にも現場はサクサク進んでいます

足場が解体されました。真っ白です



まだ軒下部分の外壁や、日射遮蔽の木製ルーバーが付いてませんが
ほぼ完成形が見えてきました。

2階建て空間、高い天井の空間、普通の天井の空間
この高さや奥行きの違う3つのBOXで構成されています。

よって構造的にはとってもシンプル。
無理にかっこよくしようとしてデザインしたカタチではありません。
(かっこいいけど

構造がシンプルだから、本物件も耐震等級は最上級の3を楽にクリア
耐震等級3は弊社の標準です


そして内部では断熱材の充填が完了。真っ赤です。



床は人気のパインの無垢。安価で素足がとても気持ちいい床材。



2階の踊場はSPFのスノコ敷き、こちらも安価な素材ですが木肌がやわらかく気持ちいい




なんかやたら連休ばかりで、あっという間に工期がなくなっちゃった

でも年末年始はシッカリ休もう。うん。やっぱり節目節目は大事にしないとね。
やる時はやる。休む時は休む。メリハリが大事

弊社は年末年始 12/30(金)~1/3(火)の間お休みさせて頂きます。
何卒ご了承よろしくお願い致します。

まだ早いか?
年内もう一回ぐらいブログ更新できるかな?


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接合部の「強さ」と「余裕」

2016年11月03日 | 田上の住宅

田上の住宅が上棟となりました



弊社の構造は基本的に㈱タツミのテックワン工法を採用しています。
(一部特殊な構造で対応できない場合は別工法となります)

テックワンのメリットは、「強さ」 これに尽きます 
構造の要となる接合部。ここを金物で接合します。

施工している動画をご覧ください↓




一般的な在来工法では、
加工しあった木と木の接合が基本。

必要な箇所は金物で補強します。

工法はそれぞれ一長一短ありますが、接合部の「強さ」でいったら圧倒的に前者。
金物耐力に相当な「余裕」があります

たとえば、動画の仕様の金物だと、
在来工法の蟻掛け+羽子板金物と比較しても3倍以上の耐力があります。
この部分にここまでの耐力は必要ないけど、簡単な施工で楽に「余裕」がでます。

弊社では、全棟に許容応力度計算を行っていますので
計算結果により各接合部ごとに必要な耐力が出てきます。
それを元にたくさんあるテックワン金物の中から必要耐力以上の金物を選択しているのです。

一般的な在来工法より、工事費は高くなりますが
安心安全につながる部分ですのでおすすめしています



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