新プロジェクトの構造材が納品されて
加工が始まりました。
全自動のプレカットが主流の中、
今回もなぜか大工による手加工・・・・
なぜか?
全自動で対応できない特殊な加工部分がある事も
理由の一つですが、 無垢の木には 一本一本異なる
クセや変形(将来的な変形も含め) があり 経験のある大工は
それを見ながら使う場所や向き 裏表を適切に決めて
様々な道具と 技術と カンを駆使して 加工します。
3~4人で加工しても7~10日間はかかります。
全自動の場合は・・・
パートのおばちゃんが、次々と機械に木材を入れると
ほんの数時間で一棟分の加工が終了してしまいます。
加工の精度はとても正確ですが、木材の表も裏や
上や下さえも 関係なく加工されてしまいます。
柱には、上下があるのです。
つまり、木が生えていたときの上下が
そのまま柱の上下になります。
しかし全自動で加工された柱が
上下逆になっている事がよくあります。
梁(横物)の場合もよく上下が逆なっています。
木材の強度やクセのバラツキがない集成材などの
エンジニアリングウッドでしたら、全自動がおすすめです。
価格も断然安くなりますから。
でも、無垢の木は 個性ある生き物。
その一本一本の個性を読取り
適切な使い方をしてやれば、
これから数十年と云う長い期間 施主様のために
イキイキと活躍してくれることでしょう。
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