一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

冬の日射取得と夏の日射遮蔽、もちろん耐震等級3

2017年12月11日 | 井土巻の住宅

「井土巻のコートハウス」のオープンハウスがこの日曜日に開催されました
ご来場頂いた皆様、大変ありがとうございました

この日は予想外の快天

(今回も数名のプロの方にジックリとチェックして頂きました)

写真でもお分かりの様に
LDKのサッシからは、お部屋の奥までシッカリ日射が入っています。
コレを「冬の日射取得」と言います。

冬至に向けてだんだん太陽高度が低くなるので、
もう少し部屋の奥まで日射が入り込みます。

このように新潟の冬でも、日射があれば日中は暖房要らず
ポカポカ室内

この日も朝から夕方までエアコンは完全オフ

来場者が一気に増え、室温が急上昇してしまったので、
少し窓を開けでクールダウン

「こんなに日が入ると夏は暑いんじゃないの
って思われる方も居られると思いますが、

大丈夫

夏は太陽高度が高いので、ちょっとした庇で十分カットできます。
このLDKには91cmの庇。これで夏の日差しは完全にシャットアウト。
コレを「夏の日射遮蔽」と言います。

「冬の日射取得」、「夏の日射遮蔽」、いずれも無料ソフトのスケッチアップでシミュレーション済み。
(弊社のような零細企業にとってはこの[無料]が大事



また、「間口が6mもあるこんな大きな窓だと、耐震性は大丈夫
って心配される方も居られますが、

大丈夫

まずは、一番大切な耐震性を優先してプランニングしていますので
この物件も耐震等級は3(最高ランク)をクリア

自社の構造計算だけで終わるのではなく
評価機関にて認定もちゃんと取得しています

他にも見所がたくさんある物件ですが、写真を撮る時間がなかったので
また改めてご案内させていただきますね


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突然ですが、オープンハウス開催します!

2017年12月02日 | 井土巻の住宅
突然ですが
来週末にオープンハウスを開催します



燕市井土巻です。
中庭のある平屋コートハウスです。

12/10(日) 10:00~17:00 ※予約は不要です。
場所:燕市井土巻 MAP

建築中の端材で作ったモイスバスマットを差上げます
建築予定のない方、同業者の方の見学も大歓迎です



工事は・・・
ギリギリ間に合うと思います。たぶん

土間コンが打てないかな・・・
エアコン暖房もギリかな・・・

でも心配ありません
見所はたくさんあります。大丈夫です

今物件の特徴は
・高さを目一杯低く抑えた平屋
・完全独立した中庭のあるコートハウス
・グルッと回遊できる間取り
・ビルトインガレージ
・間口6m高さ3.2mのリビングサッシ
・越後杉を使った外壁
・モイスの内装
・オリジナルの造作キッチン
・11mもある超ロングなカウンター
・耐震等級3の高剛性の躯体(見えないけど)
などなど盛りだくさん



1日限定の見学会ですが、ご都合のつかない方はご相談ください
satoh-koumuten65@sirius.ocn.ne.jp (佐藤)まで
(12/11~14の間で一部ご案内可能な日時もございます。)

皆様のご来場心よりお待ちしております

越後杉のラフソーン 新築らしさとエイジング

2017年09月25日 | 井土巻の住宅
井土巻の住宅です。
外壁の下見板張りがほぼ完了



越後杉のラフソーン(ノコ引き)仕上げ。
板を製材した時のザラザラのノコ引き跡を、そのまま現しとします。



通常はこの製材後にプレーナー仕上げ(平削り)し表面を平滑に仕上げるのですが
ラフソーン仕上げは表面が荒いまま

防腐剤を塗布する場合は、この方が塗料をたっぷり吸い込むので
耐久性が向上します。(その分塗料をたくさん消費しますけどね)

そして、何と言っても表情がいい
ツルッとした表面より深い味わいがあります


道路側正面の外壁は、しばらく新築らしさをキープしたいので
無色の防腐剤を塗布。しばらく木色を持続させます。



いずれは、経年変化していきますが
その時は再塗装はせずに、そのままエイジングを受け入れます


そして、中庭内の外壁は最初からエイジング感を出したいので
ウッドロングエコを塗布。



中庭には植栽が入るのでこの壁はあくまで背景。
あまり主張しないエイジングされた外壁としました。




そして、両サイドの外壁はガルバリュウム鋼板の立平葺き
ここには屋根の雨がそのまま伝って落ちてきます。



屋根の延長としての機能がある外壁ですので
屋根と同じ仕様になっているわけです。

ということで、外壁材のチョイス一つ一つにも
ちゃんと意味があるのです


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断熱工事中。誰が作るか?

2017年09月09日 | 井土巻の住宅

井土巻の住宅です。
断熱工事中。



高性能グラスウールをパンパンに詰め込み
防湿フィルムでフタをします。

まず天井が完了。きれいにパンパン。ダウンジャケットみたい。
とってもきれいにフィルムが張られています

近年は昔ながらの和風住宅がなくなり、大工さんの腕の見せ所がなくなってきましね。

そう、壁天井の全てにクロスを貼って既製品の建具や家具・キッチンがセットされれば、
どんな大工さんが作っても、ハイッ同じ出来栄えに

でも、この断熱の充填やフィルムの施工など(完成すると見えなくなっちゃいますが)
こういった所に、大工さんの技量がハッキリ出てきます

例えば、全く同じ家が2棟あり どちらも同じUa値、同じC値であっても、
大工の丁寧な施工がなされたかどうかで快適性は違ってくる。
私はそう思います。
(万が一、断熱材を入れ忘れた所があっても上記の数字には出てきませんから

耐震性に関しても同じ。
シッカリ丁寧な仕事がされた家と、そうでない家は耐力が違ってくる。
そう思うんです。(おそらくそう。間違えない)

つまり、家は「誰が作るか」によって性能が変るんです。

わかりやすいのが、日産GT-Rの高性能エンジン。
 
コレを組立て出来るのはわずか4人の匠だけ。
工業製品の代表みたいな車でも「誰が作るか?」が、性能を左右するんです。

現場で手づくりされる住宅なんてなおさらです。
性能の差がウンとでちゃうんじゃないでしょうか

残念ながら数字じゃ表せないけどね

ちなみに写真のカレの名前は「タクミ」です

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コートハウス・ビルトインガレージ・大開口サッシ・でも耐震等級3

2017年07月27日 | 井土巻の住宅

井土巻の住宅が上棟しました
中庭のあるコートハウスです。



とても整然としてきれいに並んだ構造です。




とても美しいです。
間取り先行ではなく、構造が優先にプランニングされている証拠。
テックワン工法により木材の断面欠損も最小限。

一般的なプレカットでは加工部分の断面欠損により耐力が大きく低下しますので
ちゃんと計算して適性サイズの梁とする必要があります。
ですが・・・ 以前の投稿にて

前面には、6.37mの大開口のビルトインガレージ
中庭に面しても、6.37mの大開口のサッシ



それでも、耐震等級はMAXのを楽々クリア
ちゃんと構造をデザインすれば出来る事

敷地に余裕があるので、グルッと廻れる平屋での提案です。
楽しくて暮らしやすそうです

当然、「耐震性により安全・安心が担保されている」
その前提があっての楽しい暮らしです。