一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

屋根のガルバリュウムをそのまま外壁に

2016年05月28日 | 花園南の住宅

花園南の住宅では、外壁工事がほぼ完了。

外壁といっても、屋根材と同じAT式の横葺き。
マットホワイトのガルバリュウム鋼板です。




今どきの建築では、このように外壁に横葺きや縦葺きなどの屋根材を使うケースが流行です。

そこで… 弊社もその流行にのっかって… ではありません。違います


今物件では、屋根の雨がそのまま外壁を伝い、地面に落ち、宅内で処理されます。
つまり、垂直面は外壁ではなく屋根なので、屋根と同じ葺き方を採用しているのです。

流行だからとか、ただなんとなくカッコイイからだとかという理由ではなく
弊社では、ちゃんと意味のあるデザインを提案させて頂いています。

その時の流行や好みだと、いずれ変化するので、後に陳腐なものになることもありますが
ちゃんとした意味のあるものは、ずっと変わらずに受け入れてもらえると思います。

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全て雨樋を使わずに屋根の雨水を外壁に流しているので、今物件と同じように外壁に屋根材を使用しました。
意味のあるデザインって、結果的にカッコ良くなると思います。

ちなみに、雨が伝わない中庭側の外壁は、杉板(新潟県産杉)を使用。
ウッドロングエコで処理して、外側のクールなガルバリュウムとは対照的に、
親しみのある和やかな印象になっています。




来週には足場を解体しますので、また改めて写真をアップします。
ぜひ、お楽しみに





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大きなホールと小さなコーナー

2016年05月21日 | 五十嵐のヒシノイエ

五十嵐のヒシノイエです。



この住まいには、大きなホールと小さなコーナーがあります。

まずは大きなホール。



エントランスと収納スペースが一体となったとても広いホールです。

延べ床面積33.47坪の内、4.5坪分をこのホールが占めています。
一般的なエントランスホールは1.5~2坪でしょうから、2~3倍はあります。

敷地が狭く広いお庭が取れないため、その代わりに玄関内の土間スペースを広く取り
屋内のちょっとした遊び場として設けました。


逆に小さな空間もあります。



階段下を利用した小さな書斎コーナーです。
内部には造付けの本棚とデスクが設けてあり、一人で「こもる」ことができます。

マンガ本を読んだり、お子様の勉強にも使えるかもしれません。
この狭さが、集中力をUPさせそうです。

入ってみたら、予想以上に落着く
この小さなコーナーは、家族内で取り合いになるかも・・・



大工工事ももう一息 6/25.26にはオープンハウスも計画中 詳細はまた後日



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ワクワクな空間、隙間のない・・

2016年05月15日 | 花園南の住宅

すみませ~ん またまた久々のブログ更新です 

たくさん新規のご依頼を頂いており、大変ありがたい事です。
しかしながら、じゃっかん消化不良気味。

当社では一邸一邸のプランにとてもこだわります。
その場所、そのお客様のために唯一の住まいを提供しています。
脳みそから血が出るくらい考えてご提案しているのです。
よって、少々お時間もかかります。
(言い訳といえば言い訳なんですけどね

プラン、見積りをお待ちのお客様、大変お待たせしておりますが
頑張って早めに体制を整えます


さて、私がそんな状態でも現場はサクサクと進んでいます。
花園南の住宅は、断熱工事真っ最中。



ユニークな室内空間が、だんだんわかるようになってきました。
天井が、斜めの斜めです。(写真がゆがんでいるのではありません)

歩き進んでゆくと、楽しくユニーク、ワクワクな空間が続きます。
このユニークなカタチは、奇をてらったわけでも、デザインにこだわったからではなく
機能や快適性を追求した結果のカタチです。
コチラをご参照あれ






家中真っ赤です。
壁と屋根に高性能グラスウールをたっぷり充填しています。
丁寧です。隙間のない施工です。

当然、断熱材を隙間なく丁寧に施工した方が、冬は暖かく、夏は涼しい
快適で省エネになります。

しかしながら・・・ この断熱材に隙間や欠損があるかどうかは・・・ 
外皮性能の計算や気密測定では、わからないのです。

たとえば、見習い大工さんが適当に隙間だらけに断熱材を入れてしまった住宅でも
室内側の気密シートとテープをペタペタ貼れば、それなりの気密測定結果がでます。

つまり、計算上の断熱性能がすごく良くて、気密測定結果もバッチリ。な高性能省エネ住宅でも
実は、断熱スカスカ住宅。って事もありえるんです。

性能の良い断熱材やサッシ、計算や測定などの数値はもちろん大切ですが、数字で表せない丁寧な施工はもっと大切
どの程度の技術レベルの職人がどの程度丁寧に作るかで、住宅の性能は大きく異なります。

断熱性能だけでなく耐震性能もしかりです。

熊本の地震でも、新耐震基準の建物だけではなく長期優良住宅の耐震等級2の建物も倒壊しています。
本当に基準をクリアする構造計算がなされていたのか? 施工には問題がなかったのか?
(長期優良住宅をチェックする現場検査などは、実はありませんので

つまり、耐震性能も工法や数値だけでは、本当の性能を確保できないんです。
「丁寧で誠実な仕事」それがすご~く大切。再度肝に銘じておきたいものです。




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モイス シナベニア それが仕上げ

2016年05月02日 | 五十嵐のヒシノイエ

五十嵐のヒシノイエは、内装仕上げ工事に取り掛かっています。



内装工事とはいってもいわゆる内装屋さんが工事しているのではなく、当社の仕様の場合は大工工事がそのまま仕上げになっています。



一般的には、大工工事は壁と天井に石膏ボードを張って完了。その後に内装屋さんがクロスを貼ったり、左官屋さんが塗り壁を塗ったり、または塗装屋さんが塗装したり・・・ が普通です。
つまり、大工はあくまでも下地工事で、仕上げは別の業者さんにバトンタッチするのです。

しかし、弊社の仕様は、大工がモイスもしくはシナベニアを張って、完了。それがそのまま仕上げ。
へぇ~簡単でいいねぇ~ 

いえいえ とんでもありません。

あくまでも下地としての石膏ボード張りと、そのまま仕上げとなるモイスやシナなどのベニア張りでは、倍も手間や技術が必要です。
石膏ボード張りは、詰めれば奥が深いのですがアルバイトの兄ちゃんでもできます。
(私も学生の頃アルバイトで良く張ってましたし・・・)
そのくらいラフな出来栄えでもOK。

しかしモイス張りやベニア張り(特に突付け張り)は、バイトの兄ちゃんはもちろん大工さんでもあるレベル以上の技術がないと、とてもきれいには仕上がりません。
つまり何が言いたいかと申しますと、弊社の大工はとても技術の高い職人なんです 

とくにこの「突付け」↓張りの納まりは、難易度が超高いんです。 



昔から一般的によくあるのは「目透かし張り」↓ 数ミリすき間をあけながら張る方法です。



これは実はある程度の「逃げ」が効いて普通の大工さんならおそらく誰でもそれなりに張れるはずです。
(部分使いは意匠としてアリですが、面積が広くなるとちょっとクドくなります)

でも「突付け」↓となると、ごまかしが一切きかないんです。



スッキリきれいに仕上げっています


ここで話は変わりますが、ごまかしと言えば・・・ 弊社では内装の装飾はほぼ採用しません。

せいぜい飾り棚程度くらいですかねぇ。
派手なタイルや色濃いインテリアは採用せずに、空間構成のみで勝負です。

確かに完成見学会などを開催する前程ですと、建築会社としては様々な趣向を凝らしたインテリアの方が、お客様の目を引くので採用しておきたい所。
装飾のないシンプルな空間は、基本設計が悪いと「おもしろくもなんともない家」と映ってしまいます。
(逆に装飾があれば、ごまかしがきくということ

しかし、あえてそれにチャレンジします。
装飾も何もないけど気持ちが良い空間。
住まいの持っている本質。設計力や技術力が問われます。

私はお客様に
「私達が提供する住まいはシンプルです、特に内装には装飾を施しません。」
「装飾は皆さんお引越ししてから、家具や小物などでその時々の趣味や流行で是非飾って下さい。」そう伝えます。
建築はあくまでも背景、暮らしに各家庭にその時々の色があるのです。

趣味や流行は必ず変わるんです。
住まいを建ててから少なくても20年30年の間変わらないってありえます?
絶対変わりますよね。

建築会社にすすめられたこの派手なタイル。どうします?
なんとなくいいな~て採用したこの○○柄の壁紙。どうします?
好みが変わった時に対応できます?
本当にリラックスできます?

確かに、新築時には自分なりに100点満点のインテリアだったかもしれません。
でも年々点数が下がってきて、最終的には落第点。
好みが変わった。流行遅れになった。からって、リフォームします?

だったら、最初は100点じゃなくて80点でもいいから
長い間まあまあの点数を維持できるシンプルな内装にしておいて、
後は、その都度小物などで好きなインテリアに模様替えする。その方が賢くないですか?

シンプルな内装。それにつきます。
そのシンプルな内装は、ごまかしがききません。
設計力と技術力で、住まいの本質をシッカリと支える必要があるのです。