一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

防水テープを圧着するヒミツ道具

2015年08月30日 | コの字プランの白い家

先日のブログで、防水テープは手でなでるくらいでは、本来の粘着力が発揮できない。とお話しました。

では、弊社の職人はどうやっているのか?



写真の様に専用のスキージーを使い、しっかりシゴいています。

接着する対象物の表面にある細かい凸凹を、粘着面で隙間なくおおうことで、しっかりと接着するのです。

濡れたビニール傘のヒダがピッタリとくっつく現象と同じです。

つまり、防水テープをスキージーでギューっとこすることで、空気を抜き 濡れた状態をつくります。

手でいくらこすっても、こういう状態にする事は難しいのです。 ましてや軍手をした状態では不可能です。

検査や施工マニュアルではあらゆる箇所で[テープを貼る]必要がありますが、どのように貼る(接着力を発揮させる)か?については触れていません  残念ながら貼ってさえあればOKなんです。

防水や気密のために必要があるからテープを貼るのですから、もうひと手間かけてテープの性能を100%発揮させたいものです。


にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へにほんブログ村

いいペース。でもまだ先は長いのだ。

2015年08月29日 | 興野の小さな家

[興野の小さな家]の大工工事は順調に進んでいます。



2階はほぼ完了。とっても2階はとっても小さいんですけどね・・・

1階も順調なのですが、まだまだ仕事がたくさんあります。先は長いのだ





階段がかかりました。



階段はコンパクトに納めて、トイレと収納をビルトイン。

28.75坪と小さな家ですので、無駄なスペースは許しません



来週には足場が外れます。

大きな軒下のは外壁は未施工ですが、全体のフォルムが現れます。



う~ん、めちゃ楽しみだ 


にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へにほんブログ村

上棟、驚異的な早さ、テープ貼りも簡単では・・・

2015年08月22日 | コの字プランの白い家
コの字プランの白い家が上棟しました。



棟梁の段取りと、大工さんの頑張りのおかげで、上棟日になんと 耐力面材張りまでほぼ完了。



5人の大工さんで2日間、ココまで進むとは驚異的な早さ 



とは言っても、作業がそんなに簡単だったわけではありません

屋根の施工は2重です。

水平構面となる厚合板を計算された釘種・サイズ・ピッチで施工します。



気密をとるために、ジョイント部分を防水気密テープで目張り



防水透湿のためのシート張り



通気層をつくるための厚胴縁の取付け



そして、ようやく屋根下地となる野地合板を張ります。





耐力壁にはモイスTMを。 計算された釘種・サイズ・ピッチで施工します。



ここでも気密をとりたいので、防水気密テープで目張り。




実はこの粘着テープというのは、ただ手でサッと擦ったくらいでは本来の粘着力は発揮しません。

テープの表面部分は、糊残りがしない様に意図的に粘着力を弱く作ってあるのです。



強力な粘着剤はテープの奥に隠されているので、強く押して擦って、含浸している粘着剤を引き出す必要があります。

軍手などした手で、サッと擦ってもとても圧着したことにはなりません。



特にサッシ廻りの防水テープなど重要な部分は、しっかりと粘着剤をつぶすように押して擦って、100%の性能を発揮させなければなりません。

テープ貼りも簡単ではありません。 「たかがテープ貼り、されどテープ貼り」です。



弊社の大工は全員、このテープをしっかりと貼るための秘密道具を持っています。

それはまた機会があったらご紹介しますが、何事も本質を見極めたうえで必要な「ひと手間」が大切なんです。

やぱり、簡単な仕事なんてないんですね。



と言うわけで、これから早めに外回りをふさぎたいのですが、一つ一つの仕事全てに丁寧さがとても大切なので・・・

大工さんの尻はたたかない様にしたいと思っています。 できるだけ・・ 





にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へにほんブログ村

興野の小さな家。自慢の技術力。

2015年08月19日 | 興野の小さな家

興野の小さな家。更新がしばらく空いてしまいましたが・・・ 

工事はサクサクっと進んでいます。


断熱材 アクリアを充填。 パンパンです。



天井上にフワッと乗せるのではなく、まさしく充填! 隙間を作りません ダウンジャケットみたいです。




床には、20㍉厚のパインフローリング。 コレとってもイイ感じです。気持ちイイ




そして内装仕上げは、内装用モイスです。



弊社の大工は、これを全く隙間なく施工します。 目地もスッキリ通します。



メーカーさんに「ここまで施工精度の高い現場は見たことがない」と、驚かせた技術力です。

最新のモイスのカタログには、施工例の半数以上に弊社の物件が採用されているほどです。(自慢してます




そして、外壁には真っ白なガルバリュウムを採用しました。



もうすぐ足場が外せます。 この工程が一番と言っていいくらいワクワクです。



にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へにほんブログ村


駒込の住宅 スッキリと完成!

2015年08月10日 | 駒込の住宅

駒込の住宅が完成しました!



積雪の多い地域なので落雪式の屋根。機能がそのまま外観に。シンプルでスッキリ



外壁は、当社の定番となりつつある杉板を押し縁で押えたボード&バテンのホワイト仕上。

新潟県産杉を荒目のままラフに仕上げています。補助金もゲット



遠目はスッキリですが、近くで見るとシッカリとした質感があります。


内部は天然素材モイスをたっぷり使用。



玄関収納や食器棚の内部にまでモイスを使用。

一部の天井だけはコストダウンと勾配天井を強調するために構造用合板をワイルドに採用。



といっても意外とスッキリ 照明もミニマムでスッキリ

ゲタバコもスッキリ、2.5帖の和室のシナ合板も突付納まりでスッキリ

 

オリジナルのキッチンは、内部にまでモイスを使用。シンク下では消臭や調湿効果を発揮します。



弊社ではステンレスカウンターの採用が多いのですが、今回は人大でカウンターとシンクをシームレスにスッキリ

雑多な物が並ぶ背面収納もオール建具で被いスッキリ



キッズスペースにはロフトを用意。吊り構造でスッキリ



デザイン的には色や飾りなど一切ない住まいだが、窓から見える山々の緑がチョー気持ちいい 

 

我々がいくら表面的なデザインに凝っても、この自然の緑にはかないません

もちろん、施主様には家具やインテリアは自由にコーディネートして楽しんで頂きたい。

だからこそ、変える事の出来ない家自体は、あくまでシンプルでスッキリにこだわりました。