新しい物件が始まります!
新潟市西蒲区です。
とっても気持ちの良いお天気の中
地鎮祭が滞りなく執り行われ、いよいよ着工です
この物件の特徴は「くびれ」です。
いわゆる平面不整形の「くびれを有する平面形」に分類される間取りで
構造的に注意が必要となるプラン。
上図の様に中庭を設けるために、コの字の間取りとなった場合。
建物の中央に「くびれ」が出来ます。
女性の「くびれ」は大歓迎ですが、建築物の「くびれ」は要注意なのです。
今回も許容応力度計算するために
グレー本(木造軸組工法住宅の許容応力度計算・2017年版)をひも解いてみると
なんだかわかる様なわからん様な・・・
簡単にいうと・・・
①、右縦の赤点線(Lf)の長さが、くびれ部分(Lh)の長さの2倍以内
②、下横の赤点線(Ll)の長さが、くびれ部分(Lh)の長さの2倍以内
③、小さい方の島(青い点線部分)が、14㎡以内
①~③のいずれかがクリアしていればOK
通常の構造計算で進めることができます。
今物件は①②がクリアしているのでセーフ
つまり、全体のボリュームに対し「くびれ」が細すぎない。って事が重要なんです。
でも、もしも、上記条件全てに引っかかった場合は・・・
くびれ部分を境にして左右に分割。そして、それぞれで構造計算を行いクリアさせ、
それぞれの検定比がほぼ同等(3:4以内)になっていればセーフ
左右の島の強さに差があると「くびれ」部分で壊れちゃうって意味ですね。
少し手間がかかりますが、こちらの場合もこの意味をシッカリとわかった上で
間取りが考えられていれば、クリアできない事はありませんね。
だ・け・ど・も
一般的には・・・
まず、営業マンと施主様で間取りを煮詰める。
そしてめでたく、ご契約。
それからようやく、構造屋さんに図面を持って相談に。
すると・・・
「コレでは構造的に成り立たないとよぉ」と言われる
でも・・・
かといって今さらプラン変更なんてできないし
じゃ・・・
今回は構造計算なしで・・・ って
おそらくこんな手順でやっている建築会社が大多数。
まあ、構造屋さんに相談に行っただけ良い方なのかもしれませんがね。
弊社では、自社で構造計算しながらプランを練っているので
こういった心配はありません
今物件も、避難所レベルの耐震性を持つ「耐震等級3」をクリアしてますし
社内で計算のみを行う「耐震等級3・相当」ではなく
審査機関と行政にて認定を取得した自他共に認める「耐震等級3」です。
皆さ~ん!
住宅が全て構造計算されていると思ったら、大間違えですよ~
有名な会社だから大丈夫。とかはないですから
計算書を見せてもらいましょう
シッカリ評価機関と行政で認定をとってもらいましょう
出来れば「長期優良住宅」で。目指すは「耐震等級3」です。
弊社ではこの辺(だけ?)は
遠慮せずにシッカリ自慢したいと思います
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