一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

プレゼン、全て同時に、お待ち下さい。

2017年01月25日 | NEWプロジェクト

昨年の後半あたりから、新規プランのご依頼を多数頂いております。
大変うれしい限りです 本当に感謝です。

ただ・・・ 私のプラン提出が遅れております

私もお客様も納得の行く、プランを提出したいので
お待たせしてる皆様、もう少々お時間をくださいね。

そんな中、先週末にプレゼンした物件をちょっとご紹介します



プランは、いきなり3Dモデルで検討しました

冬に暖かく、夏に涼しくなるように
シッカリとプライバシーが確保されるように
将来、南の屋根に太陽光パネルを載せられるように
それらをシュミレーションしながら、建物のボリュームや形を決定。

冬の昼には・・・

建物内の奥までポカポカの日差しが入っています

でも夏の昼には・・・

建物内には暑い日差しが全く日が入っていません

道路から見ると

プライバシーがシッカリ確保されています。

もちろん同時に部屋の配置を決めます。
空間のつながりや動線を大切にしながら

さらに構造的安定性も同時に検討。許容応力度計算を並行して行います。
開口部がとても大きい建物ですが、耐震等級はMAXの3をバッチリ確保

ついでにカッコイイ

また同時に内外装の仕様の提案も




一番最初のプレゼンでは、これらパースや図面はもちろんですが
詳細の見積りまで全て同時に用意し提出いたします。

もちろん、建築地や施主様やご予算が変われば
全く違うプランになりますので、またイチから考えます。
(当たり前ですが・・・・)

と言うことで、すごく時間がかかるのです
もう少々お待ち下さいね


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内装用モイス、自然素材って何がいいの?

2017年01月21日 | 田上の住宅
田上の住宅です。

内装用モイスを張っています。



内装用モイスは、巾が91cm長さは天井までのボード状の建材。
それを一枚一枚大工が張っています。(天井は91cm×91cmを使用)

写真で見るとただの白いボード。



でも、実際に目の前で見て頂くと、ややグレーがかっており
表面の加工は、削ったり切ったりした時と同じナチュラルな意匠。


写真をクリックすると拡大します。

表情はマット。テカリや均一化したパターンもなく、まさしく自然素材といった感じ。
よ~く見ると一枚一枚の色も微妙に違う。

一部の天井にはシナベニアを使用。技術のいる突き付け張り。
これももちろん天然の木目なので、一枚一枚木目や色気が全て異なる。




床板はパイン、階段はスプルース。
これらも、もちろん天然の木目。




つまり、家中のほとんどが自然素材で仕上がっている。
(全てではない。水がかりなどは耐久性の高いビニール素材も使っています)

では、自然素材って何がいいの?
う~ん。メリットは様々ありますね
吸放湿性、肌触り、安心、リラックス効果、環境にやさしい、許容できる経年変化、等々。

でも、そんな効果は全く知らなくても、
「なんか気持ちイイ
この理由だけで採用する価値は十分にありなのです。

パターン化された壁紙や、プリントされたニセの木目を見て過ごすのと、
表情や色気が全て微妙に違う自然素材に囲まれて過ごすのとは、比較になりません

当然、壁や床をジッと見て過ごす訳ではないけれど、
その空間に身を置いてみれば、違いはハッキリわかります。

また、それは一時の話ではなく、何十年もそこで過ごす事になる住まいならなおの事。

人の顔が、全部同じで同じ格好で同じ歩き方だったら、気持ち悪いでしょ
道路を走る車が、全部同じ車種で同じ色で同じ方向に・・・、気持ち悪いでしょ
全ての家が、同じ外観で同じ色で整然と建っていたら、気持ち悪いでしょ

・・・ちょっと違う例えかもしれないけれど そういうこと。

キチンと整理整頓して整えるのは、気持ちのいいことなんだけど
本当に全く同じ物が連続されているのは、
緊張感が伴って逆に気持ちが落着きません

微妙な違いや揺らぎのある自然が、人に気持ちよさを与えます。
数字には現しきれない微妙なところですが、ここは大事です


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滞りなく進んでいます、がっ

2017年01月19日 | 栄町の住宅

久々に「栄町の住宅」の進捗です。



このたびドッと雪が降りましたが、
施主様にとてもきれいに除雪して頂き、現場は滞りなく進んでいます

足場の中では、すでに外壁が張られ、



玄関庇と2階バルコニーを兼ねた金物工事も設置完了。
金物製作は長いお付き合いの五十嵐工業さん



この後、ウエスタンレッドシダーの床や手摺が取り付きます。


内部では、断熱工事が完了。





パインの床張りもあと少し。


おおかた順調ではあるが一つ問題が・・・

この現場はず~ぅと大工の一人施工なので、工期ちょっと心配
応援を呼べば良いのだけれど、社員大工が施工するのが弊社の基本的なスタンス

まあ、あせっても仕方ないので、坦々と作業を進めてもらうしかない
がんばれ~


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新年早々深~い所に落ちていました。

2017年01月14日 | いくつかの現場のこと

新年明けまして・・・ って
もう一月の半ばですね。 

ずっとブログの更新をしていませんでした
忘れていたわけでも、やめてしまったわけでもなく・・・

もちろん、現場はとっくに稼働していて
日常業務もサクサクこなしています。

でも、時間ではなく気分的に余裕がない・・・ ずっとそんな感じでした

去年の暮れから検討中の設計プラン、それがうまくいかず、
気分的にはずっと悶々として深~い所に落ちていました。

年末年始の休み中も、ずっと闇の中、落ちる所まで落ちて・・・
新年早々から暗い話で恐縮です

でも、でも、です。
ようやく明るい兆しが見えてきました。

お待たせしていたお客様、大丈夫です。
すごく素敵な住まいになります
間違えないプランです。

また、その後にお待ちのお客様も安心して下さい。
ここからは一気にサクサクプランをかけそうな気が(?)します。


私がプランを考える時は、トレペにササッとペンを走らせる
なんてカッコいい感じではありません

悩んで悩んで落ち込んで
脳みそから血が出るまで知恵を絞る。
そんな恐ろしい感じ・・・

具体的には、
・耐震等級3をクリアできる間取りとすべく、壁・床の配置・量・連続性など許容応力度計算をしながら・・・
・冬の日射取得と夏の日射遮蔽。方位や窓の配置などを3Dモデルでシュミレーションしながら・・・
・隣家や道路との関係によるプライバシーの確保しながら・・・
・機能的で生活しやすい動線を考慮しながら・・・
・施主様のご要望の諸条件を考慮しながら・・・
・ご予算内におさまるように考慮しながら・・・
・開放的で気持ちよい空間になるように・・・
・ホッと落ち着ける「住まい」になるように・・・
などなど

他にもたくさんの諸条件を同時に検討しながらプランします。
(深~い所まで落ちる理由がわかるでしょ?)

デザイン的にカッコいいかどうかもチェックしますが
カッコいいかどうかは主観であり、見る人によって感じ方が異なります。
表面的なデザインは、それ以前に検討した諸条件により必然的に決定。これでヨシ

このように、毎回まじめにそのご家族、その土地に合わせて、たくさんの諸条件をゼロから検討すると
当然、毎回全く異なる個性的な住まいになります。

同じ家を量産する住宅会社とは、全く違う手法の住まいの設計です。


今年最初のブログは
「ボクはこんなに頑張ってるんだぞ~」のアピール記事でした。


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