一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

建設業と建築士事務所 うれしいニュース

2016年12月30日 | いくつかの現場のこと
今年も残りあとわずか 
一年があっという間だな~
(ウソみたい。ウソだと言って~

やり残した事が満載です
(それはそ~と来年に持ち越して・・・)

とはいえ、今年もたくさんのお仕事をさせて頂きました。
新しいチャレンジもたくさんありました。
本当に皆様ありがとうございました。

例年通りに新築・増改築工事をたくさんさせて頂きましたが、施工を伴わない
設計だけのお仕事や構造計算だけのお仕事も徐々に頂ける様になりました。



弊社では建設業と建築士事務所の両方を登録していて、設計と施工の一括請負がメインです。
そこにさらに(あまりオープンにはしていませんが)設計のみのご依頼も頂いておりますし、
他の建築士事務所さんから構造計算のみのお仕事も頂いております。

一般的に工務店として多いのは、施工は自社で行うがプランや各種申請、構造計算などを外注するケース。
でも弊社は、設計・施工・構造計算まで全て自社で行い、さらに別口で設計・構造計算のみの仕事も請け負う。そんな会社です。

名前は工務店ですが、建築士事務所としての仕事の割合が多くなってきました。

先日も(もう言っていいのかなアイカ施工例コンテストの特別賞に入選したとの連絡を頂きました。
また改めて自慢させていただきますが 設計力が認められたとてもうれしいニュースです。

来年も頑張らなくっちゃ!って励みになります。

今年一年本当にありがとうございました。
来年も素敵な住まいをご提供できるようスタッフ一同がんばります!

それでは、皆様良いお年をお迎え下さい。
来年もいい年になりますよ~に

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外は真っ白、中は真っ赤

2016年12月25日 | 田上の住宅
田上の住宅です。
私がブログの更新をサボっている間にも現場はサクサク進んでいます

足場が解体されました。真っ白です



まだ軒下部分の外壁や、日射遮蔽の木製ルーバーが付いてませんが
ほぼ完成形が見えてきました。

2階建て空間、高い天井の空間、普通の天井の空間
この高さや奥行きの違う3つのBOXで構成されています。

よって構造的にはとってもシンプル。
無理にかっこよくしようとしてデザインしたカタチではありません。
(かっこいいけど

構造がシンプルだから、本物件も耐震等級は最上級の3を楽にクリア
耐震等級3は弊社の標準です


そして内部では断熱材の充填が完了。真っ赤です。



床は人気のパインの無垢。安価で素足がとても気持ちいい床材。



2階の踊場はSPFのスノコ敷き、こちらも安価な素材ですが木肌がやわらかく気持ちいい




なんかやたら連休ばかりで、あっという間に工期がなくなっちゃった

でも年末年始はシッカリ休もう。うん。やっぱり節目節目は大事にしないとね。
やる時はやる。休む時は休む。メリハリが大事

弊社は年末年始 12/30(金)~1/3(火)の間お休みさせて頂きます。
何卒ご了承よろしくお願い致します。

まだ早いか?
年内もう一回ぐらいブログ更新できるかな?


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同じ景色は二度と見られない、田舎に住む。

2016年12月22日 | 事務所の改装

今朝の事務所からの景色



この時期、私の朝の出勤時にはまだ外は真っ暗
しばらくパソコンの前でカチカチと朝飯前の仕事をしていると
天気がよく空気の澄んだ日は、こんなきれいな朝焼けが見えるんです
(うらやましいでしょ

山の様子、雲の形、光の加減、毎日全てが必ず違います。
もちろん時間によっても。 
一分一秒違うだけでどんどん様子が変わっていきます。

同じ景色は二度と見られない、そんな自然に人は感動するんですね



私達が手がける住宅建築では、最新の建材や素材、デザインなど
様々な手法や工夫で、住まいの快適性や豊かさを高めようと努力します。

でも 「田舎に住む」 この条件だけで相当大きなものが得られるかも、です。
まあ、多少の不便もありますけどね・・・

興味のある方、三条市下田地域に住んでみませんか?
体験だけでもできます。 http://naturelife.jp/

NEWプロジェクト、フリーソフトでこれだけ

2016年12月14日 | NEWプロジェクト

現在、設計中のNEWプロジェクト。




物件の詳細はまだ明かせませんが、上のように弊社では設計の初期段階から立体モデルをつくり検討を行います。
外観やインテリアの見え方はもちろんですが、季節や時間によって日射の入り方までシッカリとシミュレーション。
(特にこの物件はワケあって西側に大開口サッシを設けたので、夏の暑い西日をシッカリと遮蔽できるかをチェック

私が使っているこの3DCADはGoogleスケッチアップ。なんとフリー(無料)ソフトです
ちなみに、2DCADもフリーソフトのJWCADを使っています。
(別に貧乏を自慢してるわけじゃないですぅ・・・

最近ではCADソフトに百万円程度以上かける建築会社も珍しくはないですが
弊社ではフリーソフトのみ。でもこれだけの事ができるんです

それでも使えきれない機能がたくさん
表現方法もいろいろあって・・・

例えば、工事進行中の「田上の住宅」「栄町の住宅」




~エンピツ書き風~




~マーカー風~




さらには
~スケスケ~




お客様に対してのプレゼンだけでなく、職人との打合せにもこのスケッチアップを多用しています。
2Dよりもビジュアル的でわかりやすく、図面の整合性もチェックできGOODです






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金物工法、断面欠損

2016年12月10日 | 栄町の住宅

先回に引き続き、構造の話です。
弊社の建物は、金物工法であるテックワンを標準としています。




現在の木造軸組み工法には、接合方法が大きく分けて2タイプあり、

一つは、受け側の木に欠き込みをつくり掛け側の木を差し込む方法。


そしてもう一つは、このテックワンの様に金具を介して接合する方法。


単純にどちらが良い悪いということはできませんが、前者のデメリットに「断面欠損」があります。

当然、床や屋根の重さを支えられる様に、計算して梁のサイズが決まるのですが、
その梁に欠き込みを作った場合、耐力が著しく落ちるんです。

例えば、梁にこんな↓加工がしてあった場合
(大きな梁だと1本の梁に相当数こんな欠きができます。)


この梁が105㍉×240㍉というサイズだとすると
曲げ強さを表す断面係数Zが50%以上も低下します

許容応力度計算を行ううえで教科書となる「木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2008年版)」
いわゆる「グレー本」より↓


Z=1008.0→466.4 つまり46%くらいの曲げ強さになってしまいます。

その点、接合部を金物にするテックワンなどの工法は
この梁や柱の「欠き」が最小限ですみます。

これが弊社がおすすめしている理由です。
それでも10%くらいの低減はありますので、ちゃんと低減して計算します。

梁だけじゃなく柱もこんな↓に見るからに欠損の量が違います。


もちろん、それを見越してサイズを大きくしたり補強したりすればOK
でも、そもそも許容応力度計算をしていないと、どのくらい低減するのかさえわからずにスル~

長期優良住宅の認定は、この許容応力度計算さえすれば簡単に取れるので
「構造計算はするけど長期優良住宅の認定は取得しない」という建築会社の理由がわかりません。

この回も構造マニアの施主様は喜んでくれたかな・・・


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