一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

ガルバリュウム、ウッドロングエコ、マッシロスギイタ

2016年04月22日 | 五十嵐のヒシノイエ


五十嵐のヒシノイエの足場が外れ、外観がわかるようになりました。



わぁ~おぉ すごくカッコいいじゃないですか

無機的なシルバーのガルバリュウムで覆われたマッシブなフォルム。
真南の空に向かったポッカリ空いた三角の穴。そこには有機的な杉板が除いてます。(鉢植えのグリーンも除く予定)

ぱっと見の「外皮」は硬く強い感じをかもしだしつつも、
人が間近で見るバルコニーや玄関ポーチなど「内部」はやさしさや親しみが感じられる様にしてあります。

このギャップが気持ち良いのです。

写真ではわかりにくいですが、平面的にひし形だったり、屋根勾配が??だったりで
現地で見ると、とてもユニークな印象を受けます。とにかくおもしろいです


リビングから見るバルコニー。壁は新潟県産杉のウッドロング仕上げ。床はこの上にウッドデッキが敷かれます。




玄関ポーチ。弊社定番のマッシロスギイタ。こちらも新潟県産杉を使用。



特注の玄関引戸も取付きました。間口の広いオリジナルの製作品ですが断熱気密もバッチリです。



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新築で一回、想定外の事は普通に

2016年04月20日 | 花園南の住宅

先回の続き・・・



「耐震等級を上げるためには、吹抜けやスキップフロア、大きな窓などが設けられなくなるし、1階は壁だらけになって開放的にできない。」

いいえ

吹抜けやスキップフロア、大きな窓などがあっても耐震性能はちゃんと確保できます。
「できない」と言うのは、元々その間取りが構造を考慮して作られたプランではないからなのです。

建築物は人命を守るために、まず「構造」ありきで設計する必要があります。
構造をよく理解した建築士(全ての建築士と言えない所が悲しいですが)がプランを考えれば、無理なく高い耐震性を確保できます。

例えば、この花園南の住宅は長期優良住宅ですので耐震等級は2(基準法の1.25倍の強度)のクリアで良いのですが、
構造的にとてもバランスが良い間取りなので、単純に耐力面材を留める釘のピッチをコントロールするだけで、耐震等級が2→3(基準法の1.5倍の強度)まで高められています。

開放感を損なわないまま 費用負担もほとんど増えずに より安全な住まいにグレードアップされているのです。

耐震等級1で十分。と考える建築士も珍しくはありません。「建築基準法をキチンとクリアしているから」と。それも分からなくもありません。
実際には基準法さえクリアしていない(そもそも構造計算されていない)建物が建築されています。
このたびの熊本の地震でも、一部の比較的新しい住宅が倒壊している様です。

その建築基準法というのも あくまで「最低限の基準」なのです。 
もしも、豪華な床材や高級家具にかける予算があるのなら、その前にまず躯体にシッカリと予算をかける事をおすすめします。(先ほどの例の様に、実際にはそんなに費用はかからないはずですが)

耐震等級1(建築基準法)は、
ザックリというと・・・ 震度6強程度までは倒壊しない(しかし損傷はする)程度の強さを想定しています。

すると・・・ この「震度6強程度まで」レベルでは心配だけど その1.25倍強い等級2なら安心かな  でも、1.5倍の等級3はちょっと過剰だな、そこまでは・・・
という意見も出てきます。

でも、でもですよ! 実は・・・ 
構造計算では、新築時の建築物に、一回の地震が襲った場合。しか考慮して計算していないんです。

築年数が経過していたり、今回の熊本の様にたくさんの地震が繰り返し襲うケースは考慮されていないのです 
この場合、ある程度耐震性が高いとされた建物に、大きな被害が出ても何ら不思議ではないのです。

ですから、とにかく耐震性能は可能な範囲でできるだけ強くしておく必要があるんです。
もちろん、コストや快適性、エコなど、考慮する事はたくさんありますので、バランスも大切ですが・・・

残念ながら
大きな地震があるたびにたくさんの方が亡くなっているのです。
建築基準法第一条「国民の生命、健康及び財産の保護を図る」どころか、
私達が作った建築物が凶器になってしまっているのです。

建築士は人命をキチンと守れる建築物を設計する責務がある事を、ここでもう一度肝に銘じなくてななりません。
想定外の自然災害だったから仕方がない? いいえ 想定外な事は普通に起こります。

リスクを少しでも減らすために、後で後悔しないために、耐震性能をできる限り高めた住まいを提案していきたいと思います。



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家中が吹抜け空間 でも耐震等級は3

2016年04月19日 | 花園南の住宅

花園南の住宅です。

上棟後、大きな穴のある大屋根にガルバリュウム鋼板が張られました。



外回りの壁も耐力面材モイスを張り、タイベックでグルグル巻きに。



そして、内部空間がわかるようになってきました。 家中が吹抜け空間になっています。











家の中心に中庭のあるドーナッツ間取り、グルッと廻れます。



こんな開放的な吹抜け空間でも耐震等級はMAXの3をクリアです!

「耐震等級を上げるためには、吹抜けやスキップフロア、大きな窓などが設けられなくなるし、1階は壁だらけになって開放的にできないよ。」
そんな言葉(言い訳ともいう) 聞いたことありませんか?

それは大きな間違えです 
これについてはまた次回詳しく! 



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薪ストーブ、撮影、ただし・・・

2016年04月15日 | 下大浦の小さな小さな家

「下大浦の小さな小さな家」の工事は全て完了

今週末 4/17(日)のオープンハウスを待つばかり。
日曜日だけです。お間違えのないように。

シンプルなデザインが魅力のスドンの薪ストーブも設置。



小さな家にド~ンと。でもよく似合っています。
淡い室内に、マットブラックのアクセント。goodです

薪ストーブ工事は、地元のダンテックスさんにお願いしました。

ちょこんと出た煙突も、シンプルな外観のワンポイントになっています。



かわいい外観だ 



晴れ間に オフィスワイエスの山岡さんに竣工の撮影もして頂きました。

では、4/17(日)のオープンハウスは皆様のご来場をお待ちしております!

ただし・・・ ホントちっちゃいですよ 





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小さいけれどオープンハウスやります! 「終の住処」

2016年04月10日 | 下大浦の小さな小さな家

「下大浦の小さな小さな家」のオープンハウス開催します!

開催日時:4/17(日)10:00~17:00 ※1日限り      
場所:三条市下大浦84-5 MAP
※ ご予約は不要です。どなたでも見学できます。
※ 駐車スペースはあまりございませんので、ご近所のご迷惑にならないようご配慮願います。

定年を迎え「老後は自然豊かな田舎でゆっくりとした時間をすごしたい
そんな夢をカタチにした「終の住処」が完成しました!




木造平屋建て(テックワン工法)耐震等級3クリア(許容応力度計算)
延べ床面積:12.25坪 敷地面積:52坪
外壁/焼き杉 玄関ドア・木製サッシ/キマド トップライト/LIXIL
キッチン・洗面/サンワカンパニー 薪ストーブ/Sedan10
越後ふるさとの家づくり事業・省エネ住宅ポイント 補助金活用

1日限りの開催です。是非お見逃しなく



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