アルツハイマー病を中心とした認知症の基礎と臨床に携わり、脳機能の画像診断の第一人者といわれる朝田隆・筑波大名誉教授はNHKラジオの健康ライフ「きょうから始める認知症予防」で「病気が認知症のリスクを高めるので病気を治すよう」訴えています。
とくに、糖尿病、高血圧、脂質異常症の生活習慣病は認知症のリスクを高めます。中でも糖尿病はそうでない人より2~4倍認知症になるとされます。
歯周病になると、ばい菌が血管を通じて脳に入り、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβを増やします。難聴、視力の低下も認知症の原因になります。
これらの症状が発症したら医師を受診し、処方薬を服用したり、補聴器、眼鏡を使用したりして、対策を取る必要があります。私は高血圧、脂質異常症の薬を飲んでいますし、遠近両用の眼鏡をかけています。
朝田さんは歯周病を予防するため、食後の3回の歯磨きに加えて、朝起きた時と寝る前の歯茎のブラッシングを勧めていました。歯周病菌などのばい菌は寝ているときに増殖するので、寝る前と起床時のブラッシングがばい菌を減らすからです。
私はこのブラッシングはやっていなかったので、さっそく始めることにしました。高齢になると、やらなければならないことが増えるばかりです。