足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

世界銀行シンポジウムで材料は出なかった

2017-08-26 08:49:52 | 投資戦略
世界の中央銀行総裁が米サクソンホールのシンポジウムに参集し会合が開かれた。
2日目の会合でのイエレン米連銀議長、ヨーロ中銀のドラギ総裁のスピーチに焦点が集中したが、相場に影響を与えるような話はなく、投資家は肩透かしをくらった。
昨年末以来、全く政策の変更のない米国連銀の動きには期待はずれ。イエレン議長は次なる引き締めが年内か来年かのヒントにも全く触れなかった。
米国経済は企業業績が牽引して回復が広がり、最近の株価はむしろどこかで本格的な調整局面にはいると見る向きが増えていた。
世界最大のヘッジファンドの創業者レイ・ダリオ(ブルー・ブリッジ)は早くから政策転換を予想、手持ちのポジションを大きく落としきた。
債券王の異名のあるガンドラック(ダブルライン)は債券相場には弱気で、やがては株価にも影響が波及すると主張を続け、金投資を進める。

昨年11月のトランプ大統領の就任いらい、株価の変動率は大幅に低下し、投資家はどこかで調整局面を迎えるという見方で固まってきた。
ウォーレン・バフェットも動かず、手元資金は10兆円を超え、これまでの投資暦では最大の資金を抱えている。現在の硬直相場に、波紋を投げかけることが期待される。
米国株の低迷で資金はヨーロッパ、新興市場に流れ、この地域に投資したパフォーマンスは好調。新興市場に投資してきた成果は好調だ。

われわれが長年、投資してきたツリーライン(TreeLine)は1~7月は+33.26%、アリセグ・アジア(ArisaigAsia)は29.4%、イガートンが+16%、21世紀初頭にベスト・ファンドマネジャーの栄誉をえたデビッド・ヘローのオークマーク・インターナショナルは上半期は+21%と好調であった。地道にファンマネジャーの優劣を選んだ投資家は大満足である。

ビットコインが海外では新高値に顔合わせ。日本の相場は50万円台乗せも時間の問題。