足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

不吉なヒンデルブルグ・オーメン(前兆)

2017-08-21 07:07:27 | 投資戦略
トランプ政権からの主要閣僚などの離脱、北朝鮮問題などの懸念材料が出て世界の夏相場には元気がなかったが、先週からウォール街では「ヒンデルブルグ・オーメン」が顔を出し始めた。古典的なテクニカル分析からの警戒信号である。

82年前の1935年にドイツの飛行船が爆発事故にあって墜落した。株価は暴落した。
それ以来、「ヒンデルブルグ現象」ということばが、相場の先行きの警戒信号の判断に使われるようになった。
テクニカル分析の一つに使われる回数が増え、相場判断の確率の高いツールとしてテクニカルアナリストの間では注目する向きが多い。
テクニカル面で精緻な相場判断のツールとして、時間とともに改良され相場分析の成果の確率は80%以上ときわめて高い。最近では2015年夏場の株価の暴落時に「ヒンデルブルグ・オーメン」が出現し、株価が暴落した。
昨今はテクニカル分析の手法も進歩し、さまざまな精緻な指標が利用されるので「ヒンデルブルグ現象」も分析ツールとして精緻化し、改良を重ねてきた。

最近の相場の新高値の局面では、しばしば新安値を記録する銘柄数が新高値銘柄を上回るという異常な現象が散見された。それでも高値圏での硬直相場が続いたが、相場には活力がみられず一群の銘柄に人気が偏っていた。
先週の木曜日の株価の大幅な下落が市場のセンチメントを壊した。
企業業績は好調で景気指標の回復にも不満はない。不満は投資家のなかで「儲からなくなった」というセンチメントの急増である。
オーメンの回数が増加しているのが気になってきた。