足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株は9連騰で一服

2017-08-09 06:21:01 | 投資戦略
NY株の連騰は9日間で終わった。
この日は金融、コンピュータを除いて大半の業種が下落した。
ただ米国株の象徴的な存在のアップル(AAPL)は買われ新高値を更新した。株価は$161になった。出遅れた向きの買いがはいり下値は堅い。現在のPERは18倍、アルファベット(グーグル)34倍、マイクロソフト26倍、アマゾン251倍、フェイスブック33倍に比べると、割高でない。バフェットが大株主になったのも理解ができる。
最近のNY株は2万1000ドル台を固める動きが今後も継続するだろう。
ウォール街では先行きの展開に慎重論を出す向きが多く警戒観も多い。

今月24日~26日には米ワイオミング州のジャクソンホールの会合に世界の中央銀行の総裁が参集する。最大の関心事はユーロ中央銀行のドラギ総裁の講演で、ユーロ中央銀行の金融政策についての言及が予定されている。これまでの緩和政策について何らかの言及があるだろう。

NY株の上昇相場の一服は当然のコースである。ただ企業業績の好調が背景だけに相場の基調に変化が起こることは考えられない。

今回の相場の展開では東京市場は取り残された。NY株の新値更新を横目にみて調整局面が続いた。NY株と異なり、なかなか2万円台をスタートにする相場展開が始まらない。最大の問題点は円相場の今後の動きである。
足元の企業業績の好調という材料は現在の日本株にはまだ織り込まれていない。個別銘柄の物色が続く。