足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日米とも循環買い現象が継続

2017-08-08 06:44:16 | 投資戦略
NYダウ平均は9日間の連騰。
これといった材料はみられないが相場をリードしたのはバイオ、製造業、コンピュータ、通信、ハイテクで、トランプ相場の口火を切った金融、薬品、保険は一服。
昨年11月に始まったトランプ相場のトレンドが変わったのでなく、上昇相場に固有な循環買い現象がつづく。
乗り遅れた向きには不満の相場展開かもしれないが、循環の波をうまく泳ぐトレーダーには理想的な展開である。

個別銘柄では米国株のシンボルであるアップルが上昇し、キャタビラー、コカコーラ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、マクドナルズ、ビザ、ウォールマートなど、米国を代表する産業界のリーダー株が相場を牽引する。多くの投資家が夏季休暇を取り、例年、相場が低調になる時期だが、ことしは下値の堅い相場展開が続きNYダウ平均は9連騰になった。

本欄で注目してきたビットコインが急騰し37万4100円と新高値になった。7月末には分裂騒ぎがおこり、新コインのビットコイン・キャシュが出現した。世界の市場規模が5兆円を超え、これまでのシステムでは市場に問題が出ると懸念する向きも多く、新コインが誕生したが、既存のビットコイン市場からの資金流出はみられず、業者が既存システムの問題の解決に取り組み始めた。
相場の展開を追いかけていると、市場への参加者のビットコインに対しての信頼感はいささかも揺らいでいない。相場は次の目標値50万円を目指して動き始めたと感じさせる。

東京市場では任天堂(79974)の売買代金が目立つ。昨日の東証では1000億円で、第2位のトヨタ自の612億円を大きく引き離した。トレーダーにとっては格好の売買対象株である。