足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

円安が背景、相場の反転

2014-03-29 07:10:20 | 株式

 

NY株は3指数ともプラスで終わったが、これまで相場をリードしてきたナスダック指数が息切れし週間では-2.6%と2012年以来15ヵ月振りの大幅な下落で終わった。悪役はバイオ、インターネット関連であった。

 一方、NY市場での円相場は102.79円と円安になった。日本が1982年以来、経常収支が赤字基調であることを蒸し返した。

 ウォール街では3月はダウ平均がほぼ変わらず、ナスダック指数が-3.6%、S&P500-0.01%である。月間を通して方向性の欠ける相場展開が続く。クリミア問題で地政学リスクが支配した。今月はあと週明けの立合い1日を残す。

 昨日の東京市場では押し目買いがはいった。

 日米ともことしのIPO(新規公開)市場が本格的にはじまったが、東京市場では昨年11~12月のような過熱人気はみられず、今月は初値買いで利益を上げるのが難しかった。

 ただ昨日、公開のエスクロー・エージェント(6093)はIPO価格の2700円に対して6210円買い気配で寄らず、初値形成は週明けに持ち越した。エスクロー(代金決済の保証・手続き業務)という新しいビジネスモデルの企業で、この種の企業としては初めての公開。特に不動産取引でのワンストップ・サービスで契約から代金決済、登記までを手掛ける。サービスはインターネット・バンキングの進歩であるが、クラウド時代が生んだ所産の一つである。われわれの理論株価の計算が効果を発揮している銘柄だ。