NY株は急反発しS&P500は史上最高値を更新した。リード役はヘルスケア、金融、ハイテクである。ロシアと最も利害関係のあるヨーロッパ株も軒並み上昇した。
株価が上昇したのはプーチン大統領の「クリミア半島を占領するつもりはない。あくまでロシア系住民の安全を確保するための行動」との発言を好感した。事態の拡大はユーロ圏、ロシアの経済にとっては大きなマイナスであることを両陣営は熟知している。
ウォール街ではハイテクのフェイスブック(FB),ヤフー(YHOO),ツィツター(TWTR)が相場をけん引した。またしばらく人気の圏外にあったSNSゲームのジンガ(ZNGA)の急騰が目立った。ハイテク・カンファレンスでモバイル版の新ゲームを紹介したのが材料になった。リアルマネーでのポーカー・ゲームへの進出を発表したことも材料になった。
いまひとつ注目されるのはヘルスケア関連の人気である。年初来、本年の人気3業種にヘルスケア、ハイテク、金融が上げられてきたが、人気銘柄を変えながら株価が上昇している。
東京市場は昨日、世界の株価に先導して堅調に終わったが、ウクライナ問題が落ち着けばNY株に比べて年初来、出遅れていた分を取り戻しにはいるだろう。
円相場がNY市場で102円台に下落したが、昨日から3月決算見通しの見直しが市場に伝わるようになってきた。
昨日のウォール街ではインターネット関連の人気が突出していたが、ソフトバンク(9984)を始めネット関連が東京市場でも人気をリードするだろう。