足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

S&P500は新値を更新

2014-03-01 09:19:40 | インポート

昨日のNY株はS&P500が新値を更新した。

ウォール街には大きな高揚感もなく静かな上昇であった。2月はダウ平均が+3.9%、ナスダック指数が+4.9%、S&P500が+4.0%であった。

これに対して日経平均は-0.49%とNY株に比べて上昇相場は失速した。

世界の投資家の関心事はウクライナでの政情の混乱にある。1997年にモスクワを訪れた帰途、同国に立ち寄った。当時はソ連連邦が解体され独立国になった時期で、国民の生活は貧困なままであった。ロシア株が活況のときで欧米の投資家の目がウクライナなど周辺国にも向っており、米国の機関投資家の資金が同国に流入を始めていた。モスクアで過ごした緊張の1週間に比べ、ウクライナでの滞在は気分が休まる時間であった。

あれから16年が経過したが国内の豊かな資源を背景に経済は立ち直ってきた。経済力が回復する過程では通過しなければならない、国内の政治体制の混乱が起こっている感じである。ロシア訪問の帰路、ウクライナに立ち寄ったのは旧ソ連邦での大国であったからだ。

ウクライナの政情不安は新興諸国の経済が立ち直るときに、多くの国々が経験してきた政情不安の一つである。中東での混乱に続いて起こった。

いままであまり問題にされなかった旧ソ連連邦の国家の混乱が、新たな地政学的なリスクに拡大しないか懸念材料の一つにはなってきた。