足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

IPO(新規公開)市場の大物が出る

2014-03-26 07:51:19 | 株式

 

IPO(新規公開)市場に話題性が多くなってきた。

 昨日はみんなのウエディング(3685)が公開された。公開価格2800円に対して3215円で引けた。結婚式の口コミ・サイトの運営企業で、ディー・エヌ・エーも出資している。公開時の吸収資金が47億円強と大型で昨日の引け値ベースで時価総額が235億円と新興市場では大型の企業が生まれた。

 本日は前評判の高い医療ロボットのCYBERDYNE(7779)が公開する。IPO価格は3700円で市場からの吸収資金は90億円近い。時価総額を公開値で計算すると356億円になる。

 筑波大学の山海教授によって開発されたもので、脳卒中の患者の歩行を補助する。日本、ドイツ、スェ―デンで臨床実験中、米国でもFDAに申請中。世界初のロボットだけに注目度は高い。しかし業績は赤字で当面は市場から調達した資金で市場開拓の準備を進める。

 問題は株価の落ち着きどころだが、2000年代はじめのバイオIPOブームが始まったときは公開株の評価が難しく時価総額が1000億円前後で天井を打った。

 実用化が進み医療費が健保で負担できるようになると需要が伸びることが期待できる。

 

実物をみて感じたのは老齢化社会に明るい一石を投じるベンチャービジネスの誕生ということだ。