ウォール街ではナスダック指数が4日間の続落に休止符を打ち反騰したが、ダウ平均は3日間の続落であった。ウクライナ問題が重くのしかかり、中国の景気減速が気にされる。相場の基調は調整局面から脱していない。
ウォール街での話題の一つは26日に公開が決まったキング・ディジタル・エンターテイメント(KING)の人気だ。アイルランドのダブリンに本拠を置くゲーム開発会社で、ブックビルディングの価格帯は$21~$24に決まった。モバイル向けのゲーム「Candy Crush Saga」だけで売上の78%を占める。IPO価格が$24で決まれば時価総額は91億ドル(9300億円)と任天堂(9984)の1兆7000億円を追いかけるゲーム企業になり、ガンホーエンターテイメント(3765)の7000億円を上回る。
この会社のすごいのは主力の「Candy Crush Saga」が売上の78%を占めるということ。北米での売上が全体の56%。この主力商品は1日に9700万人のアクティブユーザーを引き付ける。
日本のSNSゲーム企業の世界では考えられない規模である。アップルとグーグルの両方に提供してきた。
昨年の売上は19億ドル(1950億円)、純利益は71倍の5億6800万ドル(585億円)であった。
東京市場でもガンホーエンターテイメントの株価が大化けしたが、SNSゲームの世界の規模が急拡大し日本国内では考えられない数字になっている。
日本のSNSゲーム関連にも、また夢が出てきそうである。