足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

10倍になる株を求めて

2014-03-11 07:54:21 | 株式

 マジェラン・ファンドを世界最大の投信に育てたピーター・リンチは1週間のうち、“ほっと一息”と休息に入るのは日曜日の礼拝の終わったあとで、それ以外の時間は成長株探しに没頭した。すごい成果を上げた秘密は寝食を忘れ「10倍になる銘柄の発掘に没頭した」からで、ポートフォリオのうちにはかならず、この種の銘柄があった。

 この話はきわめて分かりやすい成功物語だが、だれにでも簡単にできるわけではない。この種の銘柄に投資しても、2~3倍になれば手放すのが投資家心理である。

 東京市場で、このような銘柄を求めて苦闘しているが、意外なところにこの種の銘柄がある。

 その一つがフアンコミュニケーション(2461)である。

 改めて株価の動きをみると200811月の安値98円(株式分割を修正済み)から最近の高値4775円まで48倍になっている。

 われわれが、この株に注目したのは昨年2月の201212月期の決算発表の時からである。当時の株価は538円(株式分割修正済み)であったが、それからも株価は8.8倍になった。

 ビジネスはインターネットのアフリエィト広告関連で、その分野ではいつも一歩進んだ広告のソフトを開発して成長してきた。最近の営業利益率は20%に迫り、売上の成長率は50%を超える。

 この株の魅力は、経営者がいつも株主のことを考えた視線で自社株をみていることだ。昨年は3回分割を行った。モバイル分野への傾斜はフェイスブックより早かった。先週から第1部に昇格したが、3月末には12の株主分割を発表済み。東京市場にもこのような銘柄のあることは投資家の誇りでもある。