足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットは慎重・・今週はウォール街で材料

2005-05-01 15:37:40 | 株式
昨日、書いたようにビル・ゲイツと並んで世界1の資産家の座を競うウォーレン・バフェットは土曜日、自ら経営するバークシア・ハザウェイの株主総会に現れた。世界中から彼の話を聞くために、会場のあるオマハに集まる。
しかし今年は実りある話は出なかった。「いま手元に440億ドル(4兆6000億円)を抱えているが、買いたいと思う銘柄は少ない」と、かねての持論を繰り返した。
同時に今年の第1四半期には為替取引で3億1000万ドル(330億円)の損を出したことを明らかにした。3月末では210億ドル2兆2000億円)のドル以外の通貨を持っている。第1四半期はドル高でマイナスを出した。「相棒のマンジャーは為替に手を出すことはあまり賛成ではない」と、断った。
最近、ビール株を買ったが、近く、新しく集めた保険会社の名前を明らかにするという。
結論としては、株式投資には慎重論。相場は現在の水準から下がらなければ、投資の意欲はわかないという。35年間で3000倍以上に資産を増やした投資家のいい分には耳を傾けたい。

今週はウォール街で注目すべき2つの材料がある。
5月3日の米連銀FOMCだ。0.25%利上げして3%になるのがコンセンサスだが、8回目の利上げである。利上げ後の声明文でどういうコメントを出すか?しばらく一服するような言葉が出るようだと、相場は上がるのだが・・・
いま一つは6日の雇用統計。17万3000人増(3月=11万人増)。予想より少ないと目先は相場は売られる。
日本はのんびりと連休だが、ウォール街は忙しい。