夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

あの時、あなたは・・!?    《初出2007.1.17.》

2008-05-08 13:29:15 | 時事【社会】
阪神大震災の発生でかけがいのない6434人の尊い犠牲を払ってきてから、
本日で12年の歳月が過ぎた・・。

被災された各地にお住まいの方達は、
東京の郊外に住む私が予想する以上に多くの犠牲を払い、
たゆまぬ努力をされて復興をされたと思っている。


私はあのときの朝、何時ものように渋谷付近にある会社に出勤した。
神戸市と淡路島などで大地震で被害は甚大となっている、
と私達は業務の合間に話し合っていた。

私はレコード会社で管理畑に於いて、レコード販売店の債権管理をして折、
この一端として販売店の請求、回収業務などもしていた。

昼過ぎになると、営業本部より今月の『請求書』の郵送を留めて欲しい、と依頼を受けたが、
送付済もあったりした。

震災地の各地には、多くの販売店があり、火災に遭われたり、倒壊したり、
或いは店内が大混雑したので営業は出来ない、
と余りにも不幸な報告を受けたりして、胸が痛んだりした。

被災された販売店の一覧表を営業本部より受領後、
私は債権一覧表を作成したりした。

これから数ヶ月、大阪営業所に請求書に送付し、復興のメドを見守ったりした。

震災から3ヶ月を過ぎた頃、大手の販売チェーン店は営業の再開などの連絡を受けたりした。

ある小さな販売店は、さきの大戦の前の時代より、営業された老舗であったが、
倒壊の販売店を廃業された、と私達の大阪営業所から聞いた・・。

大手の販売チェーン店は再開でき、街中にある小さな販売店は、ほぼ廃業に追い込まれた、
悲しい連絡を受けたりした。

私の会社の社員の中に、人災は免れたが、5名の方達が家屋の被害を受けた。
中には、マンションを購入して一年足らず倒壊し、
改めてマンションを買い改めた人もいた。
『何とかマンションを買ってローンを払っていたが、
駄目になってしまい・・
改めてもう一軒を購入するとは予想もしなかったよ・・』
と彼は私と会った時に、苦笑しながら話してくれた。

私もサラリーマンで住宅ローンの返済の大変さは解かっていたので、
もう1軒分の住宅ローンが加わったら・・と想像したりした。


人災に遭われ、多くの肉親、知人にある日予告もなく人との別れをされ、
心の傷を受けられた人達の前では、言葉がないが、
あれから12年の歳月・・こうしたお方達にとっては重くも深い日々を過ごされきた、
と改めて振り返ったりしている。



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