夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

初夏の想い出・・♪

2005-08-24 16:37:00 | 定年後の思い
私の父は、小学校二年の終りの頃に亡くなり、そして祖父もその二ヶ月後に亡くなった。

結果として、農家の大黒柱が、続けて亡くなり、
未婚の叔母二人と母と私の兄と妹の五人兄妹が残された・・。

その数年以前は、大学の農学部の学生四、五人が、実習研修などで、
夏と秋のひとときは泊りがけで滞在し、程々の広さで農業をしていた。

農家が大黒柱を失うという事は、
人手もさることながら、農家に関する全ての技能が消えたという事なので、
次第に没落していった。

初夏の頃、私は通学する為、畑の小道や田圃のあぜ道を通り、とぼとぼと歩いて行った。

途中の畑の小道を通ると、トマトとキュウリ、そして茄子畑が並んでいた。

この付近の農家は、朝の五時過ぎには、市場に出荷する為に、その日に応じた野菜類を収穫する。

私が通る頃の八時過ぎは、収穫が終わった後、静寂な畑となっていた。

私は熟れる前のトマトを二つぐらいもぎ取り、朝露で光沢を帯びたトマトを齧りながら歩いたりした。
或いはキュウリを二、三本もぎ取り、消毒の白さが残っているので、
ズボンにこすって取り、かぶりついたりした。

このようにして、少年の頃の私は、屈折の多い多感な時を過した・・。


この畑の持ち主には、私の結婚披露宴に来て頂きました時、
『叔父さんの畑で、小学校の時、トマトやキュウリを大分頂きました』と私は言った。

『まぁ、あの頃の子供は皆そうだったょ・・』と叔父さんは慰めてくれた。


私はトマトをときたまスーパーなどで買い求めているが、
成熟したトマトより一歩手前の青みが残るトマトが何となく好きである。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

涼しい朝・・♪

2005-08-24 09:10:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、台風の気流の影響で、涼しい朝を迎えています。

朝の八時頃に、小雨が止んで、その後は曇り空です。

日中は曇りで、27、8度の涼しい日中で、夜は雨の予報です。

明日は、台風の影響で強く雨が降る一日、と先程のニュースで伝えていた・・。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする