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Y男の日誌

映画を見た、本を読んだ、どこに行った、何か考えたなどなどのY男の行動記録。政治の話題も。暇な時にしかアップロードしない。

回復のとなりの “死”

2014-08-25 15:23:24 | 病気・けが・入院
僕の入院しているこの病院は、痔などの大腸・肛門の病気の治療で有名なのだが、総合病院なのでいろいろな科が揃っている。痔の患者だけではないのだ。

さっき1階の喫煙所(外部)にいた時、黒い営業車のアルファードがバックで入ってきて止まり、礼服を着て白い手袋をした男性二人がストレッチャーをおろした。病院の中に入っていき、出てきた時にストレッチャーには “ご遺体” が載せられていた。車に載せてドアを閉めたところで、病院のスタッフ二人と葬儀屋?のスタッフ二人は合掌。側に居合わせた僕も思わず合掌。すぐに車は出て行った。

僕のいる階はほとんど痔の患者なのだと思う。僕は今日で入院六日目(術後三日目)だが、最初の頃に見かけた人達はほとんど退院していなくなった。新たな顔ぶれが毎日入院してくる。皆だいたい八日から十日程度で退院しているようだ。

しかし、大腸癌などの入院患者もいるのだろう。病室は他の階にもあるのだ。手の施しようが無くて亡くなる人もいるだろう。

食事の時に顔見知りになった人達と話す内容は、 痛みや便の話もあるけど(食事中だが)、皆回復途上だから退院や退院後の話になる。まあ前向きの話だ。

一方で同じ空間のこの病院で最期を迎えている人もいるのだ。

“ご遺体” はすっかり布にくるまれていて、年令も性別もわからなかったが、細身の人のようだった。合掌。
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入院生活は暇過ぎる

2014-08-24 20:16:01 | 病気・けが・入院
入院中って暇で退屈なのだ。

検査とか手術前後は下剤を飲んだり、排泄したり、安静にしたりしなくちゃいけない。しかし、手術後は検診は一日一度、検温は三、四度あるけど、それ以外は三度の食事があるだけで、体の回復を待っているだけなのだ。
外出は基本的には駄目。
8階に売店、1階の外に喫煙所、4階に病室とデイ・ルームという休憩スペース。そのあたりをうろうろしているだけ。それ以外のイベントとしては入浴ぐらい。

本を読む時間は沢山あるけど、ずっと読んでばかりいられるものじゃない。

面会は暇潰し、娯楽だ、オアシスだ。

昨日弟が来てくれた。

今日は上司が来てくれたが、行き違いしてしまった。

今日は外出を申し込んでみた。医者は許可してくれた。
特に用事は無いが、駅が近くてショッピングモールもあるし、先ずたばこを買う。コーヒーショップでたばこを吸って、スーパーや本屋で何か買おうという計画。

日曜日でショッピングモールは人がうじゃうじゃいた。それに最近食っちゃ寝、食っちゃ寝だったから少し歩くと疲れる。

それでもちょっとした気分転換にはなった。
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手術当日にあった事

2014-08-22 14:35:51 | 病気・けが・入院
6時半に浣腸をされた。6分我慢した。
昨日下剤を飲んで、夜も液体しか口にしてないから、黄色い水しか出ない。
二回目にトイレに行ったら、少し固形物の沈殿があった。液体しか口にしなくても、体内の老廃物が出てくるのだ。甲田先生のいう宿便かもしれない。

8時半に点滴開始。
テルモ
ブドウ糖加酢???
ソルアセトD輸液500ml
手術前投与
指示枠一番目


8時55分
靴下をはく。
血栓防止らしい。
抗生剤の点滴開始。ダブルの点滴である。

9時半に3階へ。手術室は4つあって3
だった。Operating Theaterと書いてあった。検査着の下は紙のバンツ。執刀医の先生以外のスタッフは皆女性。
手術台に登り、ひざを抱えるようにして、背骨のあたりに麻酔注射をされる。腹ばいになって、足が痺れてきて、その後は意識はあるが感覚が無い。
おしりの穴がよく見えるようにガムテープのようなものが貼られた。2、3分毎に血圧を計っているから、右ひじのところが膨らむ。おしりのあたりで金属がぶつかる音がしている。執刀医の△本先生は俺の左側に多分いる。
30~40分の予定だったが、終わったのは1時間後だった。体から採った痔を見せてもらったが、赤黒い塊が3個、下半身痺れていて、上半身もクールな訳じゃないからその程度の印象。
ストレッチャーに移され、ちんちんに管を入れられた。痺れているから何も違和感を感じない。麻酔で体痺れていて、どうでも良くなってくる。
執刀医の先生から説明。非常に大きな痔が二つ。全部取るとおしりが無くなってしまうから、三分の二は取って、三分の一は硬化療法とした。あまり縫ってないから?出血あるかも。
4階の病室へ。ベッドに移される。

その後は点滴しながらただ横になっているだけ。食事ぬき。食事の時間にまわりから食べ物のにおいが漂ってきて辛い。
昨日は液体のみ、今日はまるっきり無し。かなりやせたのではないか?
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手術へ

2014-08-04 20:27:19 | 病気・けが・入院


入院する事にした。

俺が住むこの地域でその病気の治療で名高い病院に今日行ってきた。昨年は一度行ってそのままほったらかしにしてしまったのだ。このまま日常生活は出来る事は出来るけど、貧血がいつまでも治らないから体に力がみなぎるという状態にならない。おしりがいつも不快なのも嫌だ。

昨日は立っていればどうにかいろいろ出来たが、椅子に座るとだるさがどっと出てきて眠りそうになってしまった。一日中非常に疲れていて、以前入院した時の事が頭をよぎったのだ。

入院は 旧盆明けのタイミングに 一週間から十日くらい。
手術に恐怖を感じるし恥ずかしさもあるが、周りにも経験者数人いて少し安心材料になっている。医者にとっては日常的なごく普通の事の様だった。病気というよりも、くせで同じ場所が酷使されてしまっている状態とでも言った方が近いのではないか?

職場でみんなに迷惑掛けるから、しばらくは休みも出てがんばるか!

病名は痔である。正確に記すと内痔核と外痔核。いわゆるいぼ痔である。カッコ悪いが辛いのだ。大量に出血するのだ。原因は、トイレでの力み過ぎかなあ?長時間トイレで読書したりしてたのも良くなかったのだろう。そのぐらいしか思いつかない。

砂浜に書いてるごときこのblog、誰が見るのか?だが記しておく。
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おしりの調子

2014-07-31 19:37:28 | 病気・けが・入院
おしりの調子が良くない。
体の調子が悪いと何となく弱気になる。

トイレの時間は長く掛かるのはずっと前からだが、この何日かは痛みがあるから余計に時間が掛かる。

本は読んでいるのだが集中出来ない。最近読んでいるのは、『レイチェル・ウォレスを捜せ』、『刑務所のリタ・ヘイワース』、『新参者』、『ねじまき鳥クロニクル』など。全部まだ途中。




そろそろ手術しないといけないのかもしれない。

貧血がひどくなって入院したのが三年前。この何年か朝起きるのが辛い、睡眠をとっているのに体がだるい、日中眠いという状態が続いているのはおしりの具合が悪くて出血したりして、慢性的な貧血状態だったからかなと思う。

この際根治手術してしまえば、痛みが無くなる頃には何もかもが良い状態になるのではないかという期待がある。

仕事で心配な事は沢山あるのだが、不調を抱えてやるよりは一時休止してその後全力で取り組む方が良いかも。
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退院

2011-06-18 01:21:09 | 病気・けが・入院
6/15に退院した。
6/16から仕事に復帰している。
常にこのブログを見ている人が、何人いるのかはわからないが、ご報告申し上げる。

検査を出来るだけして、病院にいる間に出来る治療をして、という入院だった。検査結果もまだ出てなかったからまだ知らない。検査は大腸、胃、エコー、CT。まだ完治したわけではない。
サラリーマンの身としては、可能な限り速く仕事に戻らないわけにはいかない。治療は今後の通院で、時間を掛けて行う事になる。
慌ただしく聞こえるだろうが、注射やら検査は午前中の数分間だけで、あとは自由時間だった。6人部屋の集団生活であり、外出はできなかったので、拘束された不自由な状態であったともいえる。

入院中の血液検査では、入院時よりはヘモグロビンの数値が微増してきていたようだ。それでも標準値の半分くらいらしい。
鉄分の標準値は60~200だそうだが(単位不明)、俺の入院直前の数値は7だった。それも初日の輸血と連日の鉄剤注射で増えてきているだろう。

体のふらつきはあまり感じなくなってきた。
薬としてもらったのは、鉄分の錠剤だけ。一粒に50mg入っているが、鉄分は吸収率が低いから、増えるのには時間がかかるらしい。食事からも鉄分をとるようにしなくてはいけない。

貧血の原因だと思われる下血も治さないといけない。

はやく充分に健康になりたい。
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入院生活

2011-06-12 21:37:25 | 病気・けが・入院
自分の場合の話である。

俺は今、M市のS総合病院の内科病棟に入院している。朝は主治医が回診に来る。5、6分程度話をする。検査数値がどうなったとか、今後はこういう治療を行うとか言って帰る。次に会うのは翌朝だ。看護婦達にいろいろ指示していくので、具体的な採血、注射や点滴、検査のための院内移動などは、内科の看護婦達が行うのだ。

しかし、検査やら治療なんてせいぜい一日に一時間くらいのものだ。そのひとつのイベントの為に留めおかれているのだ。貧血がひどいから外出はまだ許可されていない。

6人部屋の中は皆カーテンを締めていて、まだ顔もわからない人もいる。俺以外は糖尿病のようだ。彼らは、今日は何歩歩いた、という話を看護婦としているから、外出OKなのだろう。
歩く以外には皆何をしているのやら?
それぞれのベッドにTVはある。皆イヤフォンで聞いているし、コミュニケーションは無いから、部屋はいつも静かなのだ。おならの音がよく聞こえるのが不興。

俺は、昼寝も読書もするが、そんなに寝てばかりも本を読んでばかりもいられないものだ。ちなみに『ねじまき鳥クロニクル』(十数回目)、『プリンセス・トヨトミ』(初)を読んでいる。『ねじまき鳥』は、何度読んでもすぐに引き込まれる。特に間宮中尉の長い話のところはいつ読んでも面白い。
あとは看護婦達の目を掻い潜って時々外にタバコを吸いに行くぐらいだ(外出自体本当は駄目なのだが、黙認されている。救急病院なので24時間開いているのも助かる)。

一日に何度も体温と血圧と指先の酸素?を計られる。小便と大便の回数を尋ねられる。プライバシーなんて無いのだ。
昨日は、大腸内視鏡検査の前に下剤2リットルを飲まされ、体の中の物を全て排泄させられた。何度もトイレに行ったわけだが、3回目くらいの時、看護婦は、男性トイレに俺を探しに来て、便を見せろというのだ。
検査出来る様な状態か確認したかったのだろうが、俺はひどい屈辱感の中、ドアを開けて自分の排泄物を彼女に見せたのだ。彼女は犬や猫の糞を検分するように、平然とした表情でそれを眺めていた。

一日三食飯は出る。8時、12時、18時。味は薄い。無いと言っていい時もある。まずいのだ。この病院では、にんじんを細かく刻んで、他の野菜と和えたものがいつも一品出る。調味料は酢が薄められて使われている事が多い。これがこの上なく気持ち悪い。
俺は糖尿病でもないし、腎不全でもない。俺の食事に貼ってあるのは、常食という紙だ。常食でこの味の薄さなのだから、糖分や塩分をコントロールしなくちゃいけない人達の食事は、更なるまずさだろう。
しかし、変化が乏しい退屈な入院患者にとっては、この三食が待ち遠しくなるから不思議だ。

俺は大腸と胃の検査が続き、金曜日一日と土曜日の昼まで、一切飯抜き、飲み物も抜きだった。同じ病室の奴らは飯を食っているのに、俺には何も出てこない。その代わりに点滴ですよと、10時間も掛かる栄養たっぷり輸液が与えられた。これがあると、外にタバコを吸いにいけない。
昨日は輸液が速く落ちていくように調整してみたのだが、あまり速いと血管のあたりが痛くなるのだ。
入院時に俺の手首のところに、ヘパロックというものが取り付けられた。いつでも輸血や点滴や注射が出来るように、管が俺の手首の血管に刺さっているのだ。管は30センチくらい伸びて三股に分かれるようになっていて、普段は蓋をしてある。昨日は、ずっと点滴があったが、点滴の管がつながったまま、鉄剤の注射をしていた。鉄剤を流す時は、点滴の輸液を止めていたのだと思う。
患者は点滴や注射の度に、毎回いろいろな場所に針を刺されなくて良いのだ。ただし、点滴や注射をしない時もヘパロックは手首に刺さっているから、これが鬱陶しいのだ。管には血が滲んでいて、自分が入院している事を実感させる。

この入院で、病院のイメージは大きく変わった。
お見舞いにいくと、病院独特の消毒された臭いのほか、小便や風呂に入れない患者達の不潔な臭いを感じていた。それは死の臭いなのではないかと思っていた。
しかし、シャワー室があって、日曜日以外は使えるから、清潔さも保たれる。貸与のパジャマは毎日取り替えてくれるし、シャワーを使えない時は、濡れたタオルで体を拭かせてくれる。清潔さを維持しようとしているのだ。トイレの臭いもあるだろうが、薬品や食事のおかずの臭いが複雑に混じった不思議な臭いだったのだ。死の臭いではない。

また、看護婦達は、いつも明るくて優しい。患者が汚ならしい状態でもその態度は同じだ。昼の勤務があったり、夜勤があったり、不規則でかなり過酷な労働条件なのに、彼女達は責任感に満ち元気だ。
慈愛に満ちた笑顔をたたえ、常に前向きな姿勢で患者に接する彼女達は、まさに聖職者、白衣の天使である。容姿を問わず。
敬意を表したい。感謝してます。
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入院

2011-06-09 07:56:10 | 病気・けが・入院
まさか自分が入院するとは?

慢性的に出血はあった。下血だ。毎年の健康診断で貧血の程度は悪化していたが、軽視していたのだ。
しかし、最近の体のダルさ、眠さ、肩こり、脚つりは明らかに貧血の更なる悪化だと思った。
貧血は酷くなると、酸素が体に行き渡らなくなり、心臓が非常に頑張る事になるらしい。ダルくなり、眠くなり、意識を失うという事もあるという。そのまま心停止もあるらしい。

貧血の悪化を自覚して病院に行った。採血して一週間後に結果が出ると医者は言う。特に治療も薬も無かったので、俺は点滴をしてくれと要望した。今までとは違う体調だから病院に来たのだ。医者は、今まで放っておいたくせに。今日診ても原因がすぐにはわからないからまだ何も出来ないと言い放った。
一週間待つのか、鉄分を取らなくちゃと思いながらの帰宅途中に病院から電話が入った。
全部わかったわけじゃないが、検査数値が危険な領域にある。入院する必要がある。とにかく病院に戻れ。先生が説明するとの事。
医者は言った。徐々に悪化してきているから体が慣れているのだろうが、数値的には非常に危険な状態だ。今から入院しろ。

仕事を何日間も休めない。調整する時間をもらいたいと、俺は言って帰って来た。
医者としては、危険な状態にある患者を放っておいて、何かあったら責任問題になるのだろう。
俺としても、今までとは違う、かなりまずい状態を受け入れ、入院を真剣に検討しないといけない。

翌日、会社で上司に相談し、入院する事にした。その日病院に行くと、翌日入院出来る様に手配するという事になった。

下着やらの着替えや本をかばんに詰めて、旅行や合宿の様な気分。
病院に着くと、採血、レントゲン、心電図、採尿があった。採血では、輸血や点滴に備えて、血管に恒常的な注入口を取り付けられた。常に針だか何かが刺さっているのは不快だ。

部屋は六人部屋。皆カーテンを閉めているから、メンバーの顔はわからない。他人の屁の音がよく聞こえる。ベッドではただ寝てるだけ。ホテルと違うのは、頻繁に看護婦が来て、血圧や体温をはかったりするので、自由に出歩けない。それでも、駅前の立ち食いそば屋とロッテリアとローソンに行って来たら、外出許可は出てないと咎められた。

18時頃に、血液が届いて輸血が始まった。人生初の輸血。危険も無いわけではないので、同意書にサインをした。

21時消灯には閉口した。一日目終了。

いつも明るくて親切な看護婦・看護師、献血してくれた人に感謝。
翌朝寝すぎで背中痛い。
輸血して体調良い感じする。
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