備忘録として

タイトルのまま

ロマンシング・ストーン

2012-09-02 12:09:12 | 映画

 United Airlineの機中映画のClassicsに、なんと懐かしい”Romancing the Stone"があった。この映画は1984年の作品なので、1987~91年の間住んでいた広島で観たと思う。当時は町中至る所に系列の異なるレンタルビデオ店があって、そのうち近所の3軒ほどのビデオ店の会員になり、アクションとアドベンチャー映画を中心に頻繁にレンタルし自宅鑑賞していた。当時はシュワルツェネッガーとスタローンのアクション映画全盛期だった。私は”ランボー”のスタローンではなく”ターミネーター”のシュワルツェネッガー派だった。”バック・トゥー・ザ・フューチャー”、”エイリアン”、”インディー・ジョーンズ”、”ビバリーヒルズ・コップ”、”ダイハード”、”リーサル・ウェポン”などの人気シリーズも最盛期でレンタルビデオ店は大繁盛だった。長女が6歳から9歳、二女が3歳から6歳、長男が0歳から3歳だったためドラえもんの映画など子供向けビデオももちろん借りていっしょに観ていた。”ロマンシングストーン秘宝の谷”とその続編”ナイルの宝石”も映画館ではなくレンタルビデオで観たと記憶している。以下、8月に観た映画を一挙公開するが、最近の映画は残念ながらハズレが多い。

 ”ロマンシングストーン・秘宝の谷”1984、監督:ロバート・ゼメキス、出演:キャスリーン・ターナー、マイケル・ダグラス、ダニー・デビート、とにかくこれ一作でキャスリーン・ターナーのファンになった。しかし、同じコンビの続編”ナイルの秘宝”や”ローズ家の戦争”は映画そのものが面白くなかったのは残念だった。キャスリーン・ターナーはもっと人気が出ると思ったけど作品に恵まれなかった所為かその後はパッとしなかった。監督のロバート・ゼメキスは何と言っても”バック・トゥー・ザ・フューチャー”シリーズである。マイケル・ダグラスの出演作品は”ウォールストリート”2作、松田優作の”ブラック・レイン”、”コーラスライン”や”カリフォルニアトレジャー”を観ているが父親のカーク・ダグラスと比べると可哀相だがインパクトはない。唯一”ゲーム”には星4つあげてもいいと思う。★★★☆☆

 ”バトルシップ”2012、監督:ピーター・バーグ、出演:テイラー・キッシュ、浅野忠信、ブルックリン・デッカー、真珠湾で米国海軍と日本の海上自衛隊が協力してプリデターのようなエイリアンと闘うというB級映画、テイラー・キッシュは”John Carter”と続けて主演した。ハリソン・フォードが出ていた”カウボーイとエイリアン”と同じくらいの駄作。☆☆☆☆☆

 ”ハンガーゲーム”2012 監督:ゲイリー・ロス 出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン 昔観たシュワルツェネッガーの”バトルランナー”や読んでないけど評判になった小説”バトルロワイヤル”を適当にパクッたような映画。主人公のジェニファーは、X-menファーストジェネレーションの青い変身娘で、スノウホワイトよりは可愛かったけど、結局少年少女の戦いを見せるだけの映画だった。シュワルツェネッガーの”バトルランナー”が最後に権力者を痛快にやっつけたのとは違いひずんだ社会に対する挑戦や反抗はなかった。だから、これもB級。★★☆☆☆

 ”崖っぷちの男”2012、監督:アスガー・レス 出演:サム・ワーシントン、エリザベス・バンクス、ジェイミー・ベル、エド・ハリス、濡れ衣を着せられた警察官が弟とその恋人の協力で警察内の犯罪協力者をあぶり出し無実を証明しようとする。大体内通者の想像はつくのだがそれでも主人公がどうやって崖っぷちから逃れるのかが読めない展開の中、徐々に女交渉人の信頼を勝ち取る過程がよかった。”アバター”や”タイタンの戦い”で売出し中のサム・ワーシントンはここでもいい役をやっていた。★★★☆☆

 ”タイタンの逆襲”2012、監督:ジョナサン・リーベスマン、出演:サム・ワーシントン、リーアム・ニースン、ロザムンド・バイク、”タイタンの戦い”2010の続編。ゼウス(リーアム・ニースン)、ポセイドン、ハデス、クロノスなどギリシャ神話の神々が大勢出てくる。前作同様CGだけで内容には乏しい映画だった。一応ギリシャ神話のおさらいができるので、★★☆☆☆

 ”ソルト”2010、監督:フィリップ・ノイス、出演:アンジェリーナ・ジョリー、CIAのスパイが実はロシアの二重スパイで、それがロシアを裏切り、最後は結局どっちだったんだとわからなくなってしまうアクション映画。アンジェリーナ・ジョリーの”トゥームレイダース”は当時原作ゲームにはまっていたので期待して観たのにハズレで、今度こそと観た”トゥームレーダース2”もはずれだった。さらに、だんなのブラピといっしょに出た”Mr.&Mrs.Smith”も期待外れだった。アンジェリーナ・ジョリーの映画はほとんどはずれで唯一よかったのはデンゼル・ワシントンと共演した”ボーン・コレクター”だった。この”ソルト”は結局どっちの味方なんだよと一応興味は最後まで継続したので、★★☆☆☆

 ”わが母の記”2012、監督:原田眞人、出演:役所広司、樹木希林、宮崎あおい、井上靖の同名小説の映画化。井上靖の自伝小説「しろばんば」、「夏草冬涛」、「北の海」を読んでるので迷わず見始めたが、母に捨てられたという屈折した感情が強調され井上靖の偏屈さばかりが際立ち過ぎていた。原作を読んでないので井上靖が母親に対して抱いていた感情が映画の描写どおりだったかどうかはわからないが、少なくとも自分の想像する井上靖像とはかけ離れていた。私の井上靖は、伊豆で祖母と暮らす感受性豊かな洪作であり、沼津で文学に目覚め多感な少年期を過ごし、金沢の四高で柔道に明け暮れる洪作であり、70歳で西域の砂漠を駆け巡る井上靖である。そのためずっと違和感を持ちながら映画を観ていた。批評は原作や母親のことを書いた「花の下」などを読んでからがFairだとは思うけど、★☆☆☆☆ 


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