備忘録として

タイトルのまま

オリンピックは勇気のある者が戦う場だ

2012-08-05 13:11:42 | 話の種

 ロンドンオリンピックは中日を過ぎた。読書中の山折哲雄「仏教とは何か」を放り出して連日テレビとネットで日本選手の活躍を応援している。開会式はMr. Beanが”炎のランナー”になり、女王陛下が空を飛んで楽しかった。シンガポールでは地元ケーブルテレビMIOTVのESPNで中継があるが日本選手の試合を中心に放映しているわけではないので、もっぱらYoutubeのライブで観戦している。仕事が終わってから試合が始まるので、北京のときよりライブで観られる時間が長い上に、サッカーなどは夜中の試合が多く寝不足気味である。それでもシンガポールは時差が日本より1時間遅いので、日本で0時に始まる試合がこちらは11時となり日本での観戦よりは少しだけ楽である。

 8月5日現在、金メダルは体操の内村と柔道の松本の2個だけで期待していた数より少ない。この期待が選手に重圧を与えているのかもしれないけれど、柔道は力を出しきれない選手が多く体操の団体戦もミスが多くて重苦しかった。逆に競泳は力を出し切ってのメダルが多いような気がする。本来の力を出し切れる人、大会で力を伸ばす人、重圧につぶされる人さまざまである。強心臓と思っていた内村でさえ団体戦ではチームの出来不出来を一身に背負うチームリーダーの重圧に負けていたように見えたが、個人総合は見事に復活した。松本薫は重圧に打ち勝って金メダルを獲得した。試合が終わっての”パフェが食べたい”は、試合中の怖い顔から一転微笑ましかった。重量挙げの三宅は親子での長い厳しいトレーニングの末に銀メダルを獲得しもうやめるのかと思っていたところ、”自分は重量挙げが好きだから”競技を続けるという強い意志に頭が下がる。卓球女子団体戦の石川は最終セットの息詰まる接戦をものにしたが銅メダルのかかった個人戦はあっさり負けていた。競泳最後の400mメドレーリレーは4選手が力を合わせ強豪相手に競り勝ち、男女ともにメダルを獲得した。サッカーも男女ともにベスト4に進出し選手はグラウンドで躍動している。昨晩の男子サッカーエジプト戦では永井がディフェンスとキーパーがボールを確保しようとする隙間を一瞬で駆け抜け無人のゴールへボールを流し込み大活躍している。チームと個人では背負う重さが違っていて、チームだから個人の力以上が出せたり逆にそれが重圧になったりする。北京オリンピックのときに卓球代表の韓陽選手が”オリンピックは勇気のあるものが戦う場だ。”と言ったが、ほんとうに勇気が試されているのだと思う。

残り、女子レスリングとサッカー男女の金メダルなど結果も期待しつつ、出場選手みんなの勇気ある戦いを観たいものだ。


最新の画像もっと見る