備忘録として

タイトルのまま

80日間世界一周

2008-03-20 12:00:33 | 西洋史
Queen Elizabeth IIが最後の航海に出るそうな。90日間の旅で最高クラス1800万円、最低で160万円らしい。シンガポールにはStar Virgoという客船があり、マレーシアのランカウィ、ペナン、マラッカへの2泊3日クルーズで3万~8万円程度であった。

クルーズといえば小学6年の時に見た”地中海の休日”という映画を思い出す。地中海を航海し寄港地を紹介するだけの映画だったのだが、モナコの狭い坂道を疾走する自動車レース(モナコグランプリだと後で知った)や船上のプールサイドでくつろぐ観光客のシーンは鮮明に憶えている。次にジュール・ベルヌの80日間世界一周。この映画音楽を聴くといつも思い出すのが兼高かおる世界の旅である。番組は毎週日曜日の朝、この音楽とともに始まり、田舎者を世界旅行へ誘ってくれた。兼高かおるの”~~ですのよ。”風な上品な話し振りが異国情緒をさらに盛り上げてくれた。海外に行きたいと思うようになったのには、この番組からも多少の影響があったに違いない。中学の頃には、スイス、オランダ、アメリカなどの風景写真を雑誌から切り抜き部屋に張りまくっていた。その雑誌の名前は忘れてしまったが、ハロウィーンなど外国の風習の紹介などもあり憧れはつのった。高校の頃には南極に行きたいと広言していたし、親と相談はせずとも、いずれ徳島を出ていくことは自明のことだった。

フィリアス・フォッグ(1872・10月2日ロンドン発)

ジュール・ベルヌのこの小説を読んだのは中学のときだった。その頃、ジュールベルヌ作品を読み漁っていた。どこかの出版社がジュールベルヌ全集を出したのに飛びついたのだ。神秘の島、地底旅行、海底二万マイル、皇帝の密使、アドリア海の復習、シナ人の苦悶(当時”くもん”と読めず長く”くのう”だと思っていた。)、グラント船長の子供たち、二年間のバカンス(十五少年漂流記)。ジュールベルヌの作品はいくつも映画化されており、80日間世界一周に加え地底旅行、海底二万マイル、グラント船長の子供たち(映画の題名は不明)を観ている。記憶にあるのは、地底旅行では最後、石綿の船に乗ってマグマの噴火とともにベスビオ火山から地上に生還する場面、グラント船長では、大津波がパタゴニアの大草原を襲い、大樹に逃げる家族と道案内のインディアンが馬で逃げる場面、海底二万マイルには若き日のカーク・ダグラスが出ていたことである。
ネタばれになるけど、80日間で世界一周をすることを賭けていた主人公はロンドンに81日目に帰ってきたため賭けに敗れ全財産を失うはずだったのだが------。地球を東回りしたことが鍵。

以下はマルコポーロ、イブン・バトゥータ、鄭和の旅程である。

マルコポーロ(1271・ベネチア発~1295帰国)

イブン・バトゥータ(1325・モロッコのタンジール発~1349帰国、その後アフリカ旅行)

鄭和(1405・1回目出航~1433・7回目の航海帰国)

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