yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

切り絵図屋清七 ふたり静

2011-06-30 23:11:50 | 時代小説
藤原緋紗子さんの新シリーズ「切絵図屋清七 ふたり静」を読了。

絵双紙本屋の紀の字屋に出入りする浪人・清七郎は紀の字屋に行先を尋ねる人が多いのを知っており、主から店を継がないかと持ちかけられて・・・迷った挙句、自分たちの足で調べ上げた切り絵図を作れるならと武士を捨てる決断をする。

清七と同じく紀の字屋に関わりのある与一郎、小平次の三人を中心にそれぞれの背負ってるものの話も描いていて、これからが一層楽しみに待たれます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

図書館革命

2011-06-29 21:03:53 | その他
有川浩さんの図書館戦争シリーズ④「図書館革命」を読み終えました。

原発施設にヘリが突っ込むという前代未聞のテロが発生。
このテロと内容が酷似した小説を書いた人気作家・当麻蔵人に自由な著作を禁じようとする動きが出て、図書隊は当麻の護衛に当たることに。


図書館とその検閲に権力をふるう良化隊との攻防も最終舞台です。

言論の自由の奪回を求めて一般市民をも巻き込んでの闘争も面白かったですが、

堂上と郁、手塚と柴崎の行く末も興味津々で・・・

終わってしまうのが残念で仕方なかったのですが、別冊が2冊出るので、楽しみにしているところです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

殺人予告

2011-06-27 22:28:35 | ミステリー
安東能明さんの「殺人予告」読了。

特ダネを狙う社会部記者・岩田にかつて取材した服役囚から突然電話がかかってきた。
「このままじゃ、人を殺しちゃう・・・」

とにかく息をつかせないほどにスピード感ある1冊です。

今秋、ドラマになるそうなのですが、原作は面白いです。

久々に堪能した警察ミステリーでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隠蔽捜査 3と3.5

2011-06-27 22:02:01 | ミステリー
今野敏さんの隠蔽捜査シリーズの第3弾「疑心」と3.5弾(そんなのってあり?)「初陣」を読了です。

「疑心」 大森署の署長・竜崎は建前で生きている男で、「変人」とも噂されている。
     その竜崎が米大統領来日の際の方面警備本部長に任命された。
     その活躍と秘書官への恋心とを解説付きで読めます。


「初陣」 竜崎の幼馴染で同期の伊丹から見た竜崎を、それまで関わった事件を通して描く。

どちらも心の中のつぶやきをそのまま文字にしているような文章は「安積シリーズ」と同じですね。上司・部下の心の中をおもんばかりながら話が進んでいく・・・
竜崎のあまりの生真面目な生き方に伊丹ならずとも苦笑してしまいます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神様のカルテ

2011-06-24 22:31:34 | その他
夏川草介さんの「神様のカルテ」読了。

図書館に予約してたのですが、まだ30番台で・・・文庫が発売になったので買ってしまいました。

栗原一止は信濃大学医学部を卒業して現在は松本にある本庄病院に勤務する29歳である。

この本庄病院は「24時間、365日対応」を謳っているため一止はなかなか妻の待つ自宅・・・といっても古~~い旅館を改造した下宿ですが・・・にも帰れない日が続きます。

著者の夏川さんも一止と同じ境遇だそうで、かなり自分の経験がこの本の中に描かれているんでしょうが、すごくほっとする1冊になってるんですよ。

なにか劇的なことや超人的なことが描かれてるわけではないのですが、心がぽっと温かくなってくるんですよ。

夏目漱石を尊敬する一止、ハルさんの可愛らしさ、「御嶽荘」の懐かしさ、東西の歯切れの良さ、そして安曇さんの優しさ。

医療小説でこんなほんわかした気持ちにさせてもらえるなんて・・・

次作をさっそく予約しなくっちゃぁ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子どもたちは夜と遊ぶ

2011-06-23 23:22:55 | ミステリー
辻村深月さんの「子どもたちは夜と遊ぶ」上下巻を読了。

同じ大学に通う仲間、狐塚、浅葱、月子、恭司・・・

サンフランシスコへの4年間の留学が副賞の論文・・・2番手に浅葱と狐塚が名を連ねたが、1位には「i」という匿名の学生が。

「i」を特定できないまま副賞の留学も流れてしまった頃から、連続殺人事件が始まった。

恋愛小説?と思いながら読んでいたら一気にミステリーに。

途中からかなり重たい展開になってきて、読み進むのがきついなぁって。

でも読んじゃったんだけどね。

終盤のえっ?おいおい、今更そんな関係って言われても・・・ってな感じで、だまされまて・・・最後は
   こんなことあり??
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふたつめの月

2011-06-20 22:41:09 | ミステリー
近藤史恵さんの「ふたつめの月」を読了。

アパレル関係の会社の契約社員から正社員になれたと思ったのもつかの間、2か月後にはリストラされた七瀬久里子は、自分が辞めさせられたのではなく自分が希望して辞めたことになっていると聞かされて驚く。

会社を首になって鬱々と日々を送る久里子が、飼い犬のアンとトモに癒され、また散歩の途中で出会う老人・赤坂との会話で慰められていく。

久里子の周りに潜むちょっとした謎のお話・・・かな。

久里子が少しずつ元気になっていくので読み終わってもほっとできます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

回転木馬

2011-06-17 21:50:19 | ミステリー
柴田よしきさんの「回転木馬」読み終えました。

すっごく良かった! そしてむちゃくちゃ切なかった!

ある日突然失踪した夫・貴之が帰ってくるのを待って調査事務所を続けている下澤唯・・・もう12年も夫を待っている。

そう、「観覧車」の続編になります。この時、新潟で貴之を見かけたところで終わったので続編を待ってました・・・

が、思っていた以上に面白い1冊でした。

夫を探すのを芯にして唯が関わっていく女性の人生の苦しさ切なさをも配置している芸の細やかさ。さすがです。

「捜して見つけて、そしてどうするの?」と問われて唯は「判りません。わからないんです」
「だったらなぜ、捜すの?」

「逢いたいんです。もう一度、夫に、逢いたいんです」

なんと切ない心の叫びなんだろう。

この叫びが目に入った時、胸が詰まってしまって苦しくなってしまいました。

この後、どうなったのかと気になるんですが、、、、知らない方がいいのでしょうねぇ。

でも知りたいなぁ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

燦 (1)風の刃

2011-06-16 22:37:48 | 時代小説
あさおあつこさんの「燦」の第一弾「風の刃」を読了です。

江戸から遠く離れた田鶴藩。
その筆頭家老の嫡男・伊月は藩主が襲われたその時、鷹を操り剣も達者な刺客の若者と初めて顔を合わせた。

その若者は伊月の名前を知っていた。

二人の少年に隠された宿命とは・・・


あさのさんは少年を描くのがとっても上手いのでこれからの展開がすごく楽しみで、
次回作が待ち遠しいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

謎解きはディナーのあとで

2011-06-15 22:49:15 | ミステリー
東川篤哉さんの「謎解きはディナーのあとで」を読了。

う~~ん、これが本屋大賞ですか・・・

宝生グループの一人娘である宝生麗子はどういうわけか国立市の刑事なのである。

そして彼女の執事兼運転手の景山は宝生麗子が事件について詳細に説明するのを聞いただけで、「お嬢様の目は節穴ですか」と言いながらいとも簡単に解決してみせるのです。

読みながら・・・「おいおい、そんなに簡単なのかい」と突っ込みを入れてしまいますよ。

私的には、軽すぎてお勧めはできませんねぇ。

旅のお供に持っていく1冊には肩も凝らないし、どこで止めても苦にならないしいいかもしれないですが・・・

「本屋大賞」ってのは納得いかないなぁ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする