yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

空をつかむまで

2009-08-31 22:15:42 | その他
関口尚さんの「空をつかむまで」を読み終えました。

田舎の中学校・美里中学の3年生になった優太、姫(男の子だよ)、モー次郎の3人が仕方なく(といか先生に脅迫されてというか)夏休みの最後に行われるトライアスロンにリレー形式の参加をすることになる。
夏休みを練習に費やす間に、3人はただの水泳部の部員同士だったのが、次第に友情を育てていくことに。

小学時代はサッカーの天才少年ともてはやされていた優太。
期待されて入部した中学のサッカー部だったが、急激な身長の伸びに身体がついていけず、サッカーが上手く行かず、焦って練習をし過ぎて膝を痛め・・・挫折。

元々水泳部だった姫。県の記録保持者だが、3年になって泳ぐことを止めるという。

泳げないのに水泳部存続のために入部させられているデブのモー次郎。

市町村合併のため、美里中学の名前がなくなるので、なんとか美里中学の名前を残したいと願う担任と水泳部の顧問の先生とに引っぱられて始めたトライアスロンだったが・・・

優太は今まで全てを膝の痛みにして逃げていた自分を見つめなおしていく。

いまどきの中学生だけど、其々が各々の悩みを抱いて学校生活を送っている。
私の時代にも有ったのだろうけど、そんなことに心悩ますことも無く過ごしてきた私。あの頃、何を考え、何を思い、何を追いかけていたのだろう・・・と思う。

トライアスロンの当日、先ず、姫が水泳、そして自転車のモー次郎にバトンを繋ぎ、ラストはランのパートを優太が走る。

そして卒業を前に・・・事件が起きた。

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あれやこれや

2009-08-29 14:26:03 | その他
う~~ん、またやってしまったのです。

実は2日前からチラチラと伊坂幸太郎さんの「死神の精度」を読み始めていたのです・・・が・・・あれ?なんか知ってる感じ?・・・
7つのお話から構成されているのですが、2番目のお話の途中で『やっぱり読んでる、この本!』と気づき、、、、調べました。
なんと、去年に読んでるんですよ。あ~~あ、まるで覚えてなかったのか?
お友達が面白かったとうのを聞いて、『以前からちょっと気になってた本なので読んでみようか』と新たに買ったのですよ。普通そこまで気づかないか?!
自分で自分に突っ込みいれてしまいました。

最近本で嬉しかったのは・・・
何人かのお友達に本をお貸ししてるのですが、今話題の北村薫さんの本を数冊、本をお返しするついでに送ったのですが、すごく喜んでいただいて。
それだけで幸せな気分になります。
北村薫さんの「ひとがた流し」の感想は私の感想なんかよりぐっと核心を突いていてさすが!です。
もう一冊、彼女は絶対読まないだろうなと思って試しに送った1冊「セカンドウィンド Ⅰ」。
意外にも「爽やか」との感想だったので、「Ⅱ」が戻ってきてるので送りますとメールしたら・・・もう買って読んでますよ・・・これって超嬉しいでしょ?

お友達に本を選ぶ楽しみも結構捨てがたいもんです。
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立場茶屋おりき 秋蛍

2009-08-28 22:33:06 | 時代小説
今井絵美子さんの「立場茶屋おりき」シリーズ第5弾「秋蛍」読了です。

「秋蛍」 何となく儚さを感じさせる題ですが、このシリーズは全編にそこはかとなく寂しさ、切なさ、哀しさといった風情が感じられます。

如月鬼一郎がいなくなり、、、う~~ん、どなたかいい男、登場しないのかしら。
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警視庁失踪課・高城賢吾 邂逅

2009-08-28 22:20:04 | ミステリー
堂場瞬一さんの高城シリーズ第3弾、「邂逅」を読み終えました。

今回は大学経営不振や合併問題を扱ったお話でした。
大学と経営ってなんか相反するものって感じですが、、、少子化のこの節は大学の経営もなかなか難しいようで、勉強させてもらいました。

今回の失踪課での重要人物は心臓に不安のある「法月さん」
同僚たちが止めるのも聞かず、監視の目をかいくぐって捜査に走り回る。
高城は法月に何があったのだといぶかっているのだが。

高城の別れた元妻は弁護士。なのに法月の娘・・・弁護士なのですよこれが・・・に惹かれてるみたいなのが・・・気に入らないなぁ。

でも、基本的に高城は気の強い出来る女が好きなんでしょうね。

次回作ではそろそろ「縦ロール」のお嬢様も活躍してくれるのかしら??
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冬のオペラ

2009-08-25 22:59:49 | ミステリー
北村薫さんの「冬のオペラ」を読み終えました。

高校を卒業し、東北の町(たぶん?)から東京に出てきて、叔父がやってる会社「姫宮不動産」で働き始めた姫宮あゆみ。
勤め先の2階にある「名探偵・巫弓彦」の事務所が気になって気になって・・・

ついにドアをノックし、名探偵の記録者として立候補。
ホームズに従うワトソンになりたいと願ったのでした。

「円紫師匠と私」シリーズとちょっと肌合いが違うんですよね。
円紫師匠の方は、ほんわかとしたパステルカラーの色合いなんですが、名探偵の方は、帯にも書いてありますが『寒色の叙情に満ちた探偵小説』なんですよ、本当に。
人の隠された悪意、身勝手、我儘などが暴かれていく。

読み終わって、心に小さい棘が刺さって感覚が残りました。
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格闘する者に○

2009-08-23 22:25:33 | その他
三浦しをんさんの「格闘する者に○」を読了。

超マイペースな女子大生がのんびり立ち向かう就職戦線。
就職活動をしていくうちに、ちぐはぐしていた家族の間になにか絆のようなものが芽生えていく。

三浦しをんさんの名前に惹かれて買ったのですが、ちょっとぬるま湯につかったような本でした。
「格闘」って・・・彼女が格闘してるってか?冗談でしょ・・・って感じです。
私は就職活動したことが無いのでわからないのですが、、、、のんびりし過ぎでは?まぁ、お嬢様だからこんなもんでいいのかしら?

う~~ん、ピンと来ないお話でした。
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NO.6  #5

2009-08-22 23:03:08 | その他
あさのあつこさんの「NO.6」シリーズの「#5」を昨日読了。

理想郷とされる「クロノス」からネズミといわれる少年を匿ったことで反乱分子とされて「ロストタウン」に移された紫苑・・・
今はそこさえ逃げ出し地獄かと言われた西ブロックでネズミに助けられて暮らしていたが、友人の沙布を助け出すためにネズミとともに矯正施設に潜り込んだが・・・この世のものとも思えぬ悲惨な状態を目の当たりにし、「クロノス」の隠された暗部を知っていく。

あさのさんの書かれる他の小説とはかなり毛色が違ったお話なので最初はビックリしたのですが・・・
「生きる」とは?「幸せ」とは?不条理感や矛盾、そんなもろもろのことをひっくるめて考えさせてくれる。
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2冊まとめて

2009-08-20 22:02:55 | 時代小説
鳥羽亮さんの「八丁堀剣客同心」シリーズの13弾になるのでしょうか?
「赤い風車」を読了。
幼い子供がかどわかされ身代金を奪われるとうい事件が続発。
10両を払えば子供が無事に帰ってくる・・・これは大きな仕事を企む前準備ではないかと隠密同心の長月隼人は睨んで探索を始める。

仕事の面では厳しい隼人が自宅で母と妻の間で垣間見せる表情が意外でおかしい。

もう一冊は鈴木英治さんの「口入屋用心棒」シリーズの14弾の「乳呑児の瞳」です。今回は湯瀬が世話になっている口入屋米田屋の光右衛門が行方不明になる事件が起こる。そして湯瀬の子だといわれる赤ん坊が長屋に預けられる。

今回から同心の樺山富士太郎に惚れている歌舞伎役者の七右衛門が登場。なんか今後レギュラーで活躍する予感。
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朝霧

2009-08-15 22:07:05 | ミステリー
北村薫さんの「円紫師匠と私」シリーズの第5弾「朝霧」を気持ちよく読み終えました。

卒論を提出した私は無事に卒業、無事に出版社のみさき書房に就職。
読み手の私は、なんか北村さんの辿った道なのかなぁ・・・などと想いを巡らしながら読みました。

時々登場する美人のお姉さまは結婚し、女の子を出産。「私」は1人家族の少なくなった我家での暮らしにも慣れてきて・・・そんな2年間ですね。
「私」の母上もいい味が出てますが、お父様がすごく素敵で本当に羨ましくて、、、、

今回は仕事にもだんだん慣れて自分の意見も言えるようになった「私」に、あの時ちょっとときめいたあの人との出逢いが・・・
いろいろな時に降りかかる不思議の答えを円紫師匠に解き明かしてもらいながらの「私」が素敵な女性へと変身中です。

さて、次回作はそのトキメキの方とのお話かなと楽しみにしていますが、、、、
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酔いどれ小藤次留書 杜若艶姿

2009-08-14 23:26:32 | 時代小説
酔いどれ小藤次シリーズ第12弾「杜若艶姿」を読了。

卒論の芥川考察で頭と心がすっかり疲れ果てたので、息抜きに時代小説を手に取ってしまいました。

勧善懲悪の話なので心安らかに読み進めてホッと一息つけます。

駿太郎ちゃんの成長がこれからの楽しみかしら。
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