yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

月島慕情

2009-12-29 23:05:28 | その他
浅田次郎さんの「月島慕情」を読み終えました。

7編の短編集ですが、どのお話も泣けます

浅田さんの作品って「笑って笑って・・泣かせる」というのが多いのですが、今回は笑い抜きで泣かされます。

7編の中で私のお気に入りは最後の「シューシャインボーイ」とその前の「めぐりあい」です。悲しいお話ではなく温かいけど哀しい、、、人の生き様を教えられる作品でした。

最後に浅田さんご自身が書かれた「自作解説」があり、これも1篇として楽しめます。
そして桜庭一樹さんの解説にある「ばかやろう」と「なんでやねん」の考察に頷いてしまった私でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドミノ

2009-12-27 14:46:48 | ミステリー
恩田陸さんの「ドミノ」読了。

これって恩田さんの小説?ってページをめくったところから思ってしまいました。
だって先ず、登場人物より一言ってコーナーがあって28人?もの名前とそのコメントが載っていて、その次のページには東京駅とその周辺の地図がで~~んとあります。
何の話なんだろう?こんなに登場人物がいて話が理解できるかなぁと不安でしたが・・・・まぁ、なんとかなるものです。

かなりドタバタのエンターテイメントなのですが・・・好みではないですね。

しかし、恩田さんもこういう本を書くんだなぁという感想で締めておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラックペアン 1988

2009-12-26 19:33:01 | ミステリー
海堂尊さんの「ブラックペアン 1988」を読了。

1988年、バブル景気の頃の東城大学総合外科学教室での出来事。

「神の手」を持つといわれてる佐伯教授が君臨するこの教室に、帝華大の「ビッグマウス」の高階講師が、食道癌の手術が簡単に行えるという「スナイプAZ1988」を持って送り込まれてきた。

この春から外科の研修医となった世良がこの教室で、佐伯教授、高階講師、そして外科医・渡海にもまれながら成長する姿を取り混ぜながら、医療の世界を、そこに命を捧げる者の姿を生き生きと描いて見せてくれる。

高階講師・・・後の病院長、藤原、猫田、花房看護婦、黒崎助教授などなだお馴染みの面々が登場するのもすごく楽しい。
一番の傑作は、世良が担当する4年生の学生3人・・・速水、島津、田口なんですよ。ジェネラルになる速水はすでに外科医一本槍でこのときから目の色が違ってます。そしてあの田口は・・・想像通り、手術見学で倒れ血に関係ない内科に進むことを決意します。

海堂さんの小説は全て桜宮の東城大学や病院に関連しているので登場人物がリンクしていて、ストーリー以外でも楽しませてもらえます。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」と競うほどの面白さでした。
続編もあるらしいのでこれもまた待ち遠しいことです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雷桜

2009-12-25 20:35:25 | 時代小説
宇江佐真理さんの「雷桜」を再読しました。

先日映画化の話が出ていたので、久しぶりに読みたいなぁと持ち込んでいたのです。

江戸から三日を要する山間の村・瀬田村で生まれて間もない庄屋の娘・遊が雷雨の晩にさらわれた。一家は失意の十数年を過ごす。その間、家族は遊は裏の瀬田山で生きていると信じてきた。特に遊の生存を信じている次兄の助次郎は江戸へで、後に清水家の中間として召抱えられる。
仕えるの当主・斉道は心に病を抱え腺病質だった。

そして、15年ぶりに遊が山出しの男の子のようないでたちで帰ってくる。
病気療養で瀬田村にやってきた斉道はそんな遊に惹かれていく・・・・

「雷桜」とは遊がさらわれた夜に瀬田山の楓に雷が落ち、折れた間から桜が芽生えてきたもので、下は楓で上が桜なのです。

映画になるとこの瀬田山の見事な桜はどのように見えるのかとワクワクします。
そして遊と斉道の馬上でのラブシーンは・・・
文字で読んでも例えようが無いくらい幻想的なのですが、映像ではと。

映画も楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

研ぎ師人情始末裏店とんぼ

2009-12-23 22:07:03 | 時代小説
稲葉稔さんの「研ぎ師人情始末」シリーズの第一弾「裏店とんぼ」を読了したところです。
面白かったです。

主人公の荒金菊之助がいいキャラクターです。
すでに10冊出てるので楽しみ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

約束の河

2009-12-23 17:54:06 | 時代小説
堂場瞬一さんの「約束の河」を読み終わりました。

法律事務所の所長・北見はドラッグ依存症による2ヶ月の入院療養から無理やり帰ってきた。
その日、もぬけの殻・・・・そして幼馴染の作家・今川が謎の死を遂げていたことを知らされる。

全ては10歳の頃のあの事件が発端となって、係わった者たちの人生の歯車を狂わせていく。

北見はドラッグで失われた2ヶ月間の記憶を追い求め、今川の死の謎を解き明かそうと崩れ落ちそうな心と身体に鞭打って真実を求める。

登場人物に楽しめるキャラもいないし、なんかよくあるストリート人物設定。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まろほし銀次捕物帳2冊

2009-12-22 20:25:50 | 時代小説
鳥羽亮さんのまろほし銀次捕物帳シリーズ2冊チャッチャと読み終わりました。「老剣客」「愛弟子」です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

密命・恐山地吹雪 再生

2009-12-20 19:58:42 | 時代小説
佐伯泰英さんの「密命」シリーズ第22弾です。

今回もまだ父親は清之助のライバルとなる剣士を育てんとし、清之助は武者修行で仙台から八戸へ。

密命は父と子の遠大なる想いの話を紡いでいるようです。

読む方にとっては少々飽きてきました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

優しい子よ

2009-12-17 23:48:16 | その他
大崎善生さんのノンフィクション「優しい子よ」を読了。

かなり前に購入していたのですが、泣きそうな内容だなぁと避けていたのですが・・・・泣きました。

大崎さんの奥様で女流棋士の高橋和さんのホームページに届いた1通のメールからこのお話は始まります。

病気でベットに伏している9歳の息子さんが高橋さんの大ファンで色紙を1枚書いていただけないかと言う内容だった。
考えた挙句彼女は本人が手紙を書いてくれたらと返事を送った。
暫くしてポストに1通の手紙が・・・ひらがなでいっぱいの手紙だった。
これが大崎夫妻と癌性悪液質という難病と闘っていた杉田茂樹君との出会いだった。
9歳の茂樹くんは幼い頃に交通事故で脚を怪我した高橋さんに何度も手紙に書いて送ります。
『あしがいたくならないようにおいのりしています』という彼の手紙には涙を流さずにはいられませんでした。
自分の辛い状況より相手のことを思い遣る・・・そんな優しさがこの9歳、まだたったの9歳の男の子の心の中に息づいている。

もう一つは、「聖の青春」のドラマ化を手がけた萩元晴彦との出会いと別れを綴ってあります。

この二つのお話が大崎さんご夫妻の生活とリンクして進んでいく。

人の死と生・・・別れと誕生・・・

すごく哀しくってすごく温かなお話です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

父子十手捕物日記 浪人半九郎

2009-12-17 22:46:35 | 時代小説
鈴木英治さんの「父子十手捕物日記」シリーズの第15弾(多分)「浪人半九郎」を読了しました、昨日。

表題になってる半九郎さんって全然覚えてなくって・・・読みながら「誰?」「どこで出て来た?」と疑問符だらけでしたが、後半、それもかなり終わりになって「あ~~、あの話か」と。

少しずつ成長していく文之介と勇七を楽しみに読んでいます。

それにしても二人とものろけすぎじゃぁ無いでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする