yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

徒目付 久岡勘兵衛 シリーズ

2009-09-30 22:58:26 | 時代小説
立て続けに時代小説2冊読み終わりました。

鈴木英治さんの「徒目付久岡勘兵衛シリーズ」13弾「女剣士」14弾「からくり五千両」です。

鈴木さんの書かれる物は、登場する人物がいろいろ感じたり考えてることをかなり細かく書き連ねるという特徴があるのですが、これが結構子供っぽい感じがして・・・最近食傷気味なのですが。
その特徴は「口入屋用心棒」に顕著ですが、このシリーズでは少し押さえ気味なのが助かります。

このシリーズ、主人公はモチロン徒目付の勘兵衛なのですが同じくらい重い役を担ってるのが南町奉行所同心の稲葉七十郎です。
武士に関する事件を探索している勘兵衛と修馬。町人の事件を追いかけてる七十郎。その二つの事件が最後にかかわりを持ってくるのが毎度のことなので、読んでいて先が見えそうなのはご愛嬌ですが。

この二人、勘兵衛と七十郎がお嫁さんにメロメロで、絶えず心の中でのろけているのが煩いような微笑ましいような。
いつも割りを食ってる修馬がやっと春を迎えそうなので・・・良かったなぁと心の中で拍手です。
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魔女の笑窪

2009-09-24 22:48:47 | ミステリー
久しぶりに大沢在昌さんの本を読みました。「魔女の笑窪」読了です。

壮絶な過去から身についた特殊な能力・・・男をひと目で見抜く・・・を生かして闇の世界で女一人生きていく水原。
彼女が今日を生きるために過去と戦う、女性を主人公にしたハードボイルドである。

大沢さんはなかなか女性を描くのが、というより女の心理に詳しいみたいで、水原が男と女の違いを語るのを読むと男の人が書いてるとは思えないです。
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中庭の出来事

2009-09-23 22:26:11 | ミステリー
恩田陸さんの「中庭の出来事」をやっと読み終えました。

・・・理解し切れてないけど、読み終えたことは読み終えました・・・と但し書きが必要かもしれません。

「中庭にて」「中庭の出来事」「旅人たち」の章が交差して書かれていて、もう頭の中がとっ散らかってしまいます。
解説の小田島さんが書かれているように其々の章を色分けして人間関係と出来事をメモしていかないとダメかも知れません。

読み始めてその構造がわからないので付いていけなかったのですが、後半になると其々に名前がついてどれだどの台詞を言ってるかが判ってくると面白いです。

舞台にすると面白いだろうなぁと思いながら読みましたが切り口次第ですかしら。
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寝ぼけ署長

2009-09-20 22:47:05 | ミステリー
山本周五郎さんの「寝ぼけ署長」やっと読了。

書店に平積みされていて、ついつい手に取ってしまった本です。
山本周五郎=時代小説のイメージなので、ちょっと意外だなぁと。

読んでみましたがあまりにも退屈。あまりにも時代遅れ。
といった感じが否めなかったです。

「寝ぼけ署長」とあだ名される五道三省署長のスーパーマンぶりだけがクローズアップされていて、周囲の人たちがあまり描かれていないので面白みが少なかったです。
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秘密の花園

2009-09-19 15:06:36 | その他
このところ全然読書が進まなくって・・・
読んでいるんだけど、面白くないと言うか、入り込めないと言うか。
で、3冊を読み散らかしてる状況で、やっと

三浦しをんさんの「秘密の花園」を読み終わりました。

三浦さんの「風が強く吹いている」が素晴らしかったので、三浦さんの名前で買ってきちゃうのですが、最近の女子高生のお話にはまるで付いていけない自分を知るばかりです。

この本はカトリック系の女子高にかよう3人の少女、那由多、淑子、翠。
まるで性格の違う3人が「私」の目線で出来事を追う3つの章から成り立っている。

読んでいて、私なんかの高校時代と精神的にも別世界のように感じてしまう。
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玻璃の天

2009-09-12 22:59:05 | 時代小説
北村薫さんの「ベッキーさん」シリーズの第2弾「玻璃の天」を読了。

今回は初めてベッキーさんこと、別宮みつ子さんのバックグラウンドがほんの少し披露されることに。
その切っ掛けになった事件、伏線は1作目の「街の灯」のなかで話題になっていました。いたるところに伏線が隠されているんですね。

お嬢様と運転手であるベッキーさんの知恵でいろんな事件がその隠された真相があらわになっていくわけだけど・・・「犯人」とはなっていかないのがこの時代の、この階級の特徴かなぁと思います。
出来事の真相は解き明かされても、その犯人をどうのこうのというのはないんですよ。

どっちがホームズで、どっちがワトソンなのかしら?
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覆面作家は二人いる

2009-09-12 21:45:11 | ミステリー
北村薫さんの「覆面作家は二人いる」を一週間ほど前に読み終わっていたのですが、すっかり忘れてしまっていて・・・

今日、本を整理していて「あれ?」アップした覚えがないなぁと。
なにしろ読み終わった直後から時代小説を立て続けに読み漁っていたのですっかり記憶の彼方へと・・・

姓は<覆面>、名は<作家>という新人が「推理世界」に作家としてデビューした。
本名は新妻千秋。可憐な美貌を持つ19歳で大富豪のご令嬢である。
そしてこのご令嬢は、邸宅の門を出た途端、別人格に変身してしまうのだ!?

「推理世界」の若手編集者でご令嬢の担当になった岡部良介はそのあまりの変貌に振り回されながらも、彼女の推理力でいろんな謎を解き明かしていく。

漫画チックなお話なので気楽にかるーーーく読めます。
良介の双子の兄貴も笑えるキャラで参加して混ぜ返してくれます。
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いつか白球は海へ

2009-09-10 22:51:39 | その他
堂場瞬一さんの「いつか白球は海へ」も読了。

六大学野球で活躍した海藤はプロ野球を諦めて、社会人チーム「間島水産」に入団した。熱心に誘ってくれたオーナーの熱意に負けたのと、12年前全国制覇した名門チームとそこのスラッガー三浦に憧れていたからだ。
しかし、入社すると直ぐにオーナーが死亡。期待していた野球部は地方大会でさえ一回戦で敗退するほどに崩壊していた。

そのチームを戦うチームに変えていくという、想像した通りの展開で・・・

こんな話ならどこにでも転がってるんじゃない、お話の世界では、、、と思いながら読了です。

それにしても、普通調べるだろ、自分の人生を賭けるんだから。会社とか野球部だとか・・・
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奥右筆秘帳

2009-09-10 22:13:14 | 時代小説
上田秀人さんの「奥右筆秘帳」シリーズの4冊「密封」「国禁」「侵蝕」「継承」を
読了です。

立花併右衛門は奥右筆組頭。江戸城の書類全ての決裁に関わる為に機密をも知ることになり、判らないままに命を狙われて、ことの重大さに気付く。
そして立花家の隣の柊家の次男衛悟が請われて護衛に付くことになった。

頭の切れる併右衛門、剣が遣える衛悟。そこに衛悟の幼馴染でもある併右衛門の娘瑞紀がからんでいく。

時代は家基が亡くなった後の話で、思わず『磐音はそろそろ終わるかなぁ・・・家基の死とともに・・』なんて考えてしまいました。

時代小説で「奥右筆」とか出てきますがその仕事って、よく判ってなかったのですが知ってみるとすごいですね。
「そんなことまで許可が要ったの?」とか思うことが多いですね。

そして武家に生まれた次男の立場。これって超可哀想。
衛悟の立場を知れば知るほど・・・切ない。
いろいろ時代小説読んだけど、こんなにお家のために次男が犠牲になってるなんて書いてないもの。

で、思いっきり衛悟に元気で頑張って欲しいと思いながら読んでます。
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今ここにいるぼくらは

2009-09-04 22:18:32 | その他
川端裕人さんの「今ここにいるぼくらは」を読了。

小学生の大窪博士の目を通して、その6年間を美しい田舎の風景とともに駆け抜けていきます。

女である私にはちょっと男の子の冒険心や、クワガタや、UFOなどへの想いが判りにくくって・・・というよりそれらに対する想いを共有できないのが残念で・・・物足りなさが残ってしまいました。
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