yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

犬どもの栄光

2010-08-29 21:42:54 | ミステリー
佐々木譲さんの「犬どもの栄光」を読了。

ロシア語の翻訳家・関口啓子が北海道の田舎に見つけた廃工場を別荘にと・・・
だが、そこには流れ者の大工が暮らしていた。
来訪者に酷く警戒心をむき出しにするこの男に興味を持った啓子は勝手に身元調査を開始したのだが・・・

なんか警察不信になってしまう展開です。

警察って組織は国民ではなく警察って言う巨大な組織を守るためにだけ存在しているのか!・・・っていう感じが拭い去れませんでした。

それが狙いなのかしら?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金融探偵

2010-08-28 23:42:20 | ミステリー
池井戸潤さんの「金融探偵」読了。

失業中の元銀行員の大原次郎は、再就職活動中にアパートの大家さんの金融がらみ相談を受ける。元銀行員の大原にとってはそう難しくない話だったが、進めるうちに相手の不正に行き当たる・・・

大家さんの問題を解決したところで、口コミでポツポツと相談を受けることになり、なし崩しに「金融探偵」の看板を上げることになる。

お金に関した問題を解決して行く7篇の連作です。

雰囲気的に続編が出そうですが・・・??
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

抹殺

2010-08-26 22:21:05 | ミステリー
東直己さんの「抹殺」を読了。

宮崎一晃は難病に冒されて車椅子の生活を余儀なくされている画家である。
が、彼のもう一つの顔は・・・プロの殺し屋である。

美貌のヘルパー兼愛人の世話を受けながら、困難な殺人依頼を成し遂げて行く。

でも、どう考えても『無理でしょ!ありえないよ!』って思ってしまって。

絵空事に感じてしまって、残念。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クジラの彼

2010-08-21 23:02:46 | その他
有川浩さんお「クジラの彼」を読み終えました。

すっごく美味しい一冊でした。

別名『自衛隊ラブコメシリーズ』と言われているそうですが、確かにラブラブな6つのお話が・・・結構笑わせてくれます。

笑っていいんですよね?有川さん。

『クジラの彼』 あの「海の底」に登場した冬原さん(愛称はハル!)が出会ってから結婚への道のりを。潜水艦を”クジラ”と表現した聡子さんに乾杯!そしてちょっと弱気な冬原が可愛い。意外にメール苦手なのね。

『ロールアウト』 航空自衛隊の次世代輸送機のトイレを担当することになった宮田絵里とトイレの個室化に拘っている高科三尉のバトル。

『国防レンアイ』 同期の三池舞子と伸下雅史の関係のいびつなこと。三池にアッシーの如く引き回されている伸下だが。
三池を腹筋割れてると笑った奴に「お前よりちっちゃい女が一生懸命国防やってんだよ、労いこそすれ恥じかかすところじゃねえだろが」と詰め寄る伸下・・・カッコいいよ。

『有能な女』  「海の底」での夏木とあの森生望のその後です。頑張れ!夏木!

『脱柵エレジー』 新人自衛官が恋愛ごとで隊を逃亡する・・・これを自分達の経験談を披露して未然に防ぐ二人、清田と吉川の恋。


『ファイターパイロットの君』   「空の中」に登場した恋人たち、光希と高巳のその後。

何にしても「自衛隊3部作」を読んでから手に取ってくださいね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コンビニたそがれ堂

2010-08-20 22:20:45 | その他
村山早紀さんの「コンビニたそがれ堂」を読了。

児童文学の作家でみえる村山さんの小説は心がポッと温まるお話が詰まっています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

酔いどれ小藤次 シリーズ2冊

2010-08-19 22:33:02 | 時代小説
酔いどれ小藤次留書シリーズ第14弾「冬日淡々」

江戸町年寄・三河蔦屋の大旦那・染左衛門から成田山新勝寺詣でに同道することになった小藤次と駿太郎。

話はいつものパターンですが、駿太郎の成長が楽しみ。
そろそろ、櫓の扱いや剣の修行が始まるのかと。そうなると駿太郎の小藤次への気持ちもどう変化するのかと・・・身内でもないのに今から心配。


酔いどれ小藤次留書シリーズ青雲篇「品川の騒ぎ」

若かりし頃の小藤次の活躍が楽しい。新鮮な気持ちで小藤次を楽しみました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

銀二貫

2010-08-17 15:22:54 | 時代小説
大阪天満の寒天問屋の主・和助は店への帰り道で敵討ちの場面に出くわした。

和助は刃に倒れた父に止めを刺そうと立ち向かう侍の前に手を広げて立ちふさがる10歳の息子を助けた。
大火で焼失した天満宮再建のためにかき集めた『銀二貫』で少年・鶴之輔を買ったのである。

助けられた少年は松吉と名を改め、商人として厳しい躾と生活に耐えて成長して行く。

寒天造りの苦労と面白さも楽しめますが、ナント言っても松吉の成長と彼を取り巻く人たちの心の豊かさが読んでいて何度も胸が一杯になり目頭が熱くなりました。
主人の和助の主としての大きさ、梅吉の優しさ、番頭の善次郎の信心深さ、そして真帆、嘉平、半兵衛・・・皆に助けられて成長する松吉が愛しい。
そして、「銀二貫」が切羽詰った状態を如何に救い、如何に生かされたお金になったか・・・最後に仇討ちを買った「銀二貫」がどんな風に生きたお金となったか・・・楽しみに読んでください。

こだわりの高田郁さんらしい一冊です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オレたちバブル入行組

2010-08-14 22:04:45 | ミステリー
池井戸潤さんの「オレたちバブル入行組」を今日読み終えました。

大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店の融資課長の半沢は、支店長命令で無理やりというか、チェックする間も与えられずに承認することに。
しかしその会社が直ぐに倒産。支店長は全ての責任を半沢へ押し付けようとする。

四面楚歌のような半沢に反骨心が見ものです。

前半のいたぶられようが酷いので、兎に角頑張れと必死で半沢を応援していました。

モチロン、最後には溜飲を下げれます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

阪急電車

2010-08-14 22:02:53 | その他
有川浩さんの「阪急電車」を昨日三河に帰省する道中に読み終わりました。

隣に座った女性はよく行く図書館で見かけるあの人だった・・・。
片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。
乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交錯し、やがて希望の物語が紡がれる。
・・・・と裏表紙に書いてあります。

阪急電車の宝塚駅から西宮北口駅・・・片道15分。駅は8駅。

宝塚駅ー宝塚南口駅ー逆瀬川駅ー小林駅ー仁川駅ー甲東園駅ー門戸厄神駅ー西宮北口駅

この往復ですれ違う人たちのお話が、人生がすれ違い絡み合い、出会い、別れなど16編のドラマが心を温かくしてくれます。

有川浩さんの「シアター!」とも「自衛隊三部作」ともまるでカラーの違う作品で、有川さんの設定の面白さというのが最高です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こころげそう

2010-08-12 23:20:24 | 時代小説
畠中恵さんの「こころげそう」読了。

宇多は両親を亡くして、幼馴染のお絹の親である岡っ引きの長次に引き取られ、今では長次の下っぴきとして頑張っている。

9人の幼馴染のなかで、千之助と於ふじは神田川で溺死して、真相はまだ解明していない。
宇多は於ふじに想いを伝えないままだったことを後悔しているが・・・
そんな時、於ふじの父親の住む長屋を訪ねた宇多は幽霊となって帰ってきている於ふじに会う。

幼馴染9人を巡る恋模様と謎をちょっと切なく描いていて、心が清々しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする