yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

橋廻り同心・平七郎控  梅灯り

2009-04-30 21:41:43 | 時代小説
藤原緋沙子さんの「橋廻り同心」シリーズの第8弾です。

このシリーズは私のお気に入りの一つです。

黒鷹と呼ばれた平七郎が先輩の不手際の責めを負って、橋廻り同心となってしまったあとも腐らずめげずに同心としても仕事を全うしている。

同心に憧れて父親に株を買ってもらった秀太、幼馴染で読売やのおこう、義理の母の里絵などなど平七郎を支える人たちも素敵で、特になかなか進展しないおこうとの仲も気になって・・・

このシリーズ、新作がなかなか発売にならなくって、寂しい限りです。
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シンデレラ・ティース

2009-04-26 22:25:29 | ミステリー
坂本司さんの「シンデレラ・ティース」読了。

引きこもり探偵シリーズ三作の後、新しい本が出るのを楽しみにしていました。
ミステリーなのですが、人の死なないミステリーなのです。

大学2年生の叶咲子は夏休み大嫌いな歯科医院で受付のアルバイトをすることになってしまう。子供の頃の嫌な思い出ですっかり歯医者嫌いになっていたサキがバイト先の歯科医院でそこの歯科医や従業員の人たちや患者さんたちと触れ合うことで少しずつ変わっていく様を、歯科医院で起こる小さな事件を通して見せてくれます。

どうも歯科医院でのお話なので細かなところに意識が行ってしまって・・・例えば「印象」って言葉が何度も出てくるのですが、「模型」といったほうがいいのではと思ったり・・・で、突っ込みどころがありすぎてお話自体に浸れなかった嫌いがあります。
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居眠り磐音 江戸双紙 冬桜ノ雀

2009-04-24 22:53:57 | 時代小説
佐伯泰英さんの「居眠り磐音」シリーズ、題29弾です。

今回は大きな頭の南町奉行所の与力・笹塚が出ずっぱりの巻きです。
品川さんの出番はちょこっと。
なにしろレギュラー陣が多いので、みなさんちょっとずつの出演です。

佐々木道場の面々もなかなか顔見世が難しいですが、養父母のお二方がいい雰囲気でご登場です。
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雨乞の左右吉捕物話

2009-04-22 22:52:17 | 時代小説
長谷川卓さんの「雨乞の左右吉捕物話」を読了。
昨夜、寝る時間を割いて読んでしまいました。

御用聞きの富五郎の手下の左右吉は、女掏りの千に仲間の勘助が刺し殺された事件を調べてくれと頼まれる。
長屋の隣人となった浪人・日根を助っ人に調べ始めた左右吉はその先に思わぬ大物の影を見るのだった。

長谷川さんの書かれる主人公はかっこいいんですよ。
左右吉の矜持みたいなものがきちっと描かれているし、自分をしっかり持った男ってのがいいねぇ。
そして書かれてる文章に味があるというか、時代を感じる風情があるのがいいです。

左右吉、日根、千の組み合わせがいい味が有って、シリーズになるとこれから先が楽しみなんだけどなぁ。
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疾風ガール

2009-04-18 22:14:32 | ミステリー
誉田哲也さんの「疾風ガール」読了。

柏木夏美、19歳。ロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト。
彼女の10代最後の夏の終わりを走り抜けるような感覚で読ませてくれる。

バンド活動に見切りをつけ、芸能事務所に就職した宮原祐司、29歳。
偶然見かけたアマチュアバンドのステージで、ギタリストの夏美に光り輝くオーラを見る。スカウトの話に反応のない夏美を口説くべくスタジオに通ううち、バンドのメンバーで夏美が敬愛して止まないボーカルの城戸薫が自殺。
しかも彼の名前が偽名だったことから夏美は薫の心を探しに宮原とその故郷へ。

読み始めてしばらくは・・・夏美の青春物語かしらと思っていたら、薫の自殺に偽名騒動でミステリーだったか、やはりと思ったのもつかの間・・・夏美が大きく羽ばたくきっかけになっちゃったのです、薫の死は。

夏美のキャラが輝いていて読んでいても生き生き私を魅了してくれます。
そしてその夏美に振り回される宮原が、元バンドマンだったのかと思うほどにホンワカキャラでこの相性が最高!

誉田さんて女の人を書くのが上手い方ですねぇ。
青春小説として読んでしまいましたが、一皮むけて飛び出した夏美のこれからを見てみたいです。
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照降町自身番書役日誌 夜半の春

2009-04-14 21:39:23 | 時代小説
今井絵美子さんの「照降町」シリーズの第四弾の「夜半の春」読了です。

今回は4篇が全て「親子の情」について書かれてます。
どのお話もほろっとさせられます。

その全編を通して喜三次とおゆきの関係が少しずつ進展していく様子を描いている。
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ピース

2009-04-11 21:42:21 | ミステリー
樋口有介さんの「ピース」昨日読了。

埼玉県北西部の田舎町、元警察官と寡黙な青年が切り盛りするスナックの雇われピアノ弾きの女性が殺されバラバラにされる事件が起きた。
その1ヶ月前にも東京の歯科医が同じバラバラの死体でこの田舎町で発見されていた。

殺人事件の謎解きに関しては県警のベテラン刑事・坂森が狂言役として登場・・・うん?もしかして主人公なの?まるでキャラじゃないなぁ。
ミステリーなのは殺人事件だけではなく、スナック「ラザロ」のマスターの八田とその甥といわれてる梢路。八田は元公安だというし、梢路は若さに似合わず老成した寡黙さで何を考えてるのやら。

殺人事件は御巣鷹山の日航機墜落事故の話から解決へと。
しかし、一転二転・・・・・
事件解決した後坂森刑事が「ラザロ」で自説や疑問やらを披露して去って行った後・・・読み手の私には解決しない疑問が山ほど残って

そんなこんなで事件の謎解きより、梢路がこの事件の何処にぴったりはまるピースなのか?梢路の思いは何処に?などなど読み終わってすっきりしなくて後を引きますが、面白かったです。梢路の存在が話を面白くしてます。

文中で梢路がお客にサービスするちょっとした一皿。美味しそうで、作ってみたいけど素材が命の一品なので残念。

表題の「ピース」はVサインで、パズルの「ピース」ではありません。
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悪魔のエレベーター

2009-04-06 22:43:44 | ミステリー
昨日早々に「月光」を読み終えて、次は・・・そろそろ内野さん出演の映画の原作、木下半太さんの「悪魔のエレベーター」でも読みましょうかと手にとって、ページをめくり。。。。。

プロローグ、たった2ページかぁ。短いなぁ。と次の第一章「小川の悪夢」。
読み始めて・・・あれ? なんかこの状況、どっかで見た気がする。
不安な気持ちでページをパラパラめくってチラチラ拾い読み。
知ってる、牧原、、、そうだ、小川って浮気してる・・・そうだ・・・
えー!やっぱり知ってるよう、この話!
だけど、いつ読んだんだろう・・・最近なのよ、でも覚えてないのよ。
ここにもリンクしてる「読んだ本」もチェックしたけど、落としてるのよね。

ってことはあまり好きな本ではなかったのよね。

映画は面白く出来上がってるといいなぁ。
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月光

2009-04-05 21:57:04 | ミステリー
誉田哲也さんの「月光」読了。

大好きだった姉が死んで・・・突然の交通事故で・・・妹は単なる事故とは信じられず、その真相を探るべく姉の通っていた高校に進学し、姉のいた写真部に入部し姉についての情報を集め始める。
そして次第に真実に近づきはじめる。

死んだ野々村涼子の妹・結花、姉をバイクで跳ねた菅井清彦、高校の音楽教師の羽田の3人の語りを交互に配して、真相を抉り出していく。

途中、読むに耐えないところもあるんだけど・・・凄惨でいて切ない・・・

姉の涼子が天使過ぎて、、、現実感が薄いかな。
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警視庁失踪課・高城賢吾 蝕罪

2009-04-05 20:31:56 | ミステリー
堂場瞬一さんの新シリーズが始まりました。
鳴沢シリーズが終わってしまって残念だったので楽しみに手に取りました。

行方不明者を探す専門部署として警視庁に新設された失踪人捜査課に異動になった高城賢吾。その初日に、結婚を間近に控えた青年が行方不明になった事件が持ち込まれた。同じく吹き溜まりのような失踪人捜査課に異動になりご機嫌斜めの明神愛美と組んで操作を始めるにつれ意外な事実が浮き上げって来る。

高城は鳴沢と正反対で服装はヨレヨレ、靴は履ければなんでも、そして二日酔いで仕事に出てくる・・・そんな彼の心の闇が少しずつ明らかになっていく。
失踪者の行方を捜していくうちに高城の中に熱い血が流れ始め、、、以前の知り合いから「お帰り」の言葉をかけられる。
『休暇は終わったのだ・・・・休暇はいつかは終わる。・・・今はリハビリが必要だったが案外早く終えるのではないかと、希望とともに考えていた』
そう、高城賢吾は帰ってきたのだ。
今後が楽しみになります。
失踪人捜査課の数少ないメンバーも毛色の変わった人ばかりですが、、、
室長は女だてらにいい根性の持ち主。
明神は鼻っ柱が強くて扱いにくいけど仕事は出来る。
法月は心臓が弱く、醍醐は何でも「オッス」だし、、、、
中でもお嬢様の六条とまるで無能のような森田の今後の変身が楽しみ。

お荷物部署で窓際族と思われていたこの部署が、高城がきてどのように変わっていくのが・・・見ものです。
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