yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

善人長屋 大川契り

2016-01-29 21:51:00 | 時代小説
西條奈加さんの「善人長屋 大川契り」を読み終えました。

加助が拾った行き倒れが西国の盗賊一味と判明。とばっちりで差配の母娘が囚われて…。お人好しの限りない善意が、悪党ぞろいの長屋に嵐を呼ぶ! 人情ピカレスク時代小説、第3弾。

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あなたに贈る☓キス

2016-01-27 22:49:06 | ミステリー
近藤史恵さんの「あなたに贈る×キス」を読み終えました。

感染から数週間で確実に死に至る病。そのウイルスの感染ルートはただ一つ、唇を合わせる事。
かつては愛情を示すとされたその行為は、国際的に禁じられ封印されている。
しかし、ある全寮制の学園で独りの女生徒が亡くなり、「彼女の死は、”あの病”によるものらしい」と不穏な噂が・・・

読み始めは、近藤さんの書かれたものにしてはなんか甘ったるい話だなぁと思って読んでたのですが、
途中から結構シビアな展開になり、終盤は残酷な結末で、さすが近藤史恵さんと思った次第です。

それにしても信じられない乙女心・・・・・
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糸車

2016-01-25 22:25:47 | 時代小説
宇江佐真理さんの「糸車」を今日読み終えました。

深川の長屋で独り暮らしのお絹。三年前までは、松前藩家老の妻だったが、夫を殺され、息子・勇馬は行方不明。
小間物の行商をして息子を探し続けている。

松前藩の小説は宇江佐さんのライフワークだった感じがしますが、あまり私好みじゃないのです。

でも、もう書かれることがないのだと思うと、愛おしくて・・・
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髪結い伊三次捕物余話 名もなき日々を

2016-01-25 22:06:39 | 時代小説
宇江佐真理さんの「髪結い伊三次」シリーズの「名もなき日々を」を2日前に読み終えました。

これは図書館で借りて単行本で読んでいるのですが、手許に置いておきたくで文庫本になったので購入して再読しました。二度目ですが面白く読みました。

今、図書館で新作を予約してあるのですが・・・お話は完結してはないのでしょうねぇ・・・残念。
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地に巣くう

2016-01-20 22:15:32 | 時代小説
あさのあつこさんの「地に巣くう」を昨夜遅くに読み終えました。

心に虚空を抱える同心・木暮信次郎。深い闇を抱える商人・遠野屋清之介。宿命に抗う男たちの、生きる哀しみと喜びを描く。「弥勒」シリーズ6作目。

このシリーズは読むたびに心の奥底をかき混ぜるような、さざ波を起こすような、そんな気持ちになってしまいます。

信次郎と清之介、会うたびに真剣で立ち会っているようなやり取りに読者は息を止めて読み進んでいきます・・・と、伊佐治が合いの手をいれる・・・この間がなんとも秀逸です。
私は伊佐治さんの大ファンなのです。

そして今回は信次郎の父親の過去が明かされていきます。それに対する信次郎と伊佐治の思いの違いがどこから来るのか・・・

ついに清之介が信次郎の手助けを。

勧善懲悪とは言えないこの時代小説が大好きです。わかりにくい二人の男の抱く世界がこの先どう変化していくのか?この先も興味津津です。
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校長、お電話です!

2016-01-19 22:00:23 | その他
佐川光晴さんの「校長、お電話です!」を昨日読み終えました。

問題頻発の中学校を立て直すために、異例の若さで校長に抜擢されたシバロク。そんな矢先、校内からタバコの吸い殻が見つかり、女性教師が自殺未遂を起こす。教師たちは休む間もない激務で…。

「おれのおばさん」(たぶん・・・自信はないです)のシリーズを書かれた佐川さんの本なので図書館で借りて読みました。

学校の先生のお仕事がどんなにハードで大変かが判る本です。
現実はもっともっと厳しいのでしょうが、、、校長のシバロクさんが教職員の気持ちを考えつつも生徒たちとまっすぐ向き合って行こうとしているのは、あまりの理想論だと思いながら読みました。
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犬の掟

2016-01-17 21:02:18 | ミステリー
佐々木譲さんの「犬の掟」を昨夜読み終えました。

東京湾岸で射殺体が発見された。蒲田署の刑事は事件を追い、捜査一課の同期刑事には内偵の密命が下る。二組の捜査が交錯し、刑事の嗅覚が死角に潜む犯人をあぶり出していく…。

内偵の捜査を命じられた松本と綿引、蒲田署の事件を追っている波多野と門司。波多野と松本は同期で、ある事件の現場で波多野は拳銃で脚を撃たれ、そのあと囚われの身になった波多野は松本に助けられた。
所轄の事件を追う波多野と内偵を進める松本が交錯し、松本はある事に気づく。

波多野と松本と二人の立ち位置からの語りが交互に出てきて、結構忙しい。

松本が気が付く少し前に読者が、ひょっとして・・・と気づく設定になってるみたいで、その先が読みづらくって。

しかし、結構面白かった。
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ストーリー・セラー

2016-01-12 20:14:38 | その他
有川浩さんの「ストーリー・セラー」を読み終えました。

結構前になりますが「Story Seller」という雑誌でこの「ストーリー・セラー」を読んで泣いたのをしっかり覚えていたので、一瞬買うのをためらったのですが・・・『有川浩』という魔力には抗えませんでした。

以前読んだのは「SideA」のお話だったのですが、今回文庫化にあたって「SideB」が書き下ろされているのでラッキー!でした。

どちらの登場人物にも固有の名前が出てきません。「私」「彼」「母」「父」などなど・・・唯一名前がついて売るのが猫の『ねこ』

なので、どんな名前でも脳内変化して楽しめますし、思いっきり泣けます。何度読んでも泣けます。
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居眠り磐音江戸双紙 50、51巻

2016-01-11 15:35:37 | 時代小説
佐伯泰英さんの「居眠り磐音」シリーズの最新刊2冊を昨日、今日とで読み終えました。

50巻 「竹屋ノ渡」神保小路に尚武館坂崎道場が再興され・・・どてらの金兵衛さんが眠るが如く天に召される。

51巻 「旅立ノ朝」坂崎一家が病に倒れた父親を見舞うために関前に。関前藩の内紛に立ち向かう磐音。そして父の師。息子空也の旅立ちを描く。

やっと終わったという思いと、坂崎一家と尚武館の面々ともう会えないという寂しさと・・・読み終えて感じています。
それにしても長い長いお話でした。
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恋歌

2016-01-09 22:37:54 | 時代小説
朝井まかてさんの「恋歌」を読み終えました。

樋口一葉の師・中島歌子は知らざれる過去を抱えていた。
幕末の江戸で商家の娘として育った歌子は、一途な恋を成就させ水戸の藩士に嫁ぐ。
しかし夫は尊皇攘夷の急先鋒・天狗党の志士。
やがて内乱が勃発。歌子ら妻子も逆賊として投獄される・・・
幕末から明治へと駆け抜けた歌人を描いた1冊です。

私は幕末のお話と恋愛もの、それも一途な恋愛ものは苦手で、どちらかと言うと避けて通っているのですが、
『朝井まかて』という名前に惹かれて買ってしまった本です。

幕末時代の水戸藩についてはほとんど知らなくて、同じ水戸藩志同士であんなに悲惨な内紛があったことも知りませんでした。そして、投獄された時の悲惨な話には言葉もありません。
時々読み進むのが苦しくて、何度も途中で休んでしまいました。本当に悲惨で涙が。

朝井まかてさんの以前に読んだ本は、結構軽やかだったのですが、この本はちょっと違って重いですね。
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