yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

暗い穴 警視庁追跡捜査係

2015-09-29 22:34:21 | ミステリー
堂場瞬一さんの「警視庁追跡捜査係」シリーズの「暗い穴」を昨日読み終えました。

今回のお話では、犯人の女の人の異常性が際立っていて、読んでいて気分が悪くなってしまうのですが、
これからこんな理解の範疇からはみ出してる人が増えてくるんじゃないかと・・・
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等伯

2015-09-29 20:33:01 | 時代小説
安部龍太郎さんの「等伯」上下巻を2日前に読み終えました。

能登・七尾で武士に家に生まれた信春は、長谷川家の養子となり絵仏師として名声を得ていた。
都に出て天下一の絵師になるという野望を持っていたが、主家の内紛に巻き込まれて養父母を失い、妻子とともに故郷を追われる。

戦国の世に翻弄されながらも、己の信念を貫かんとした絵師・等伯を描く。

二文字の題名の付いた本にどうも手が伸びる傾向にあり、この本も特に読みたい本がない時に買っちゃった2冊です。

が、読みごたえありました!妻も子も愛してる・・・でももっともっと絵が上手くなりたい!!!その内に秘めた思いで突っ走る信春。てっぺんを目指すものの孤独な戦いを見守る妻、本当に素晴らしい女性。この二人の妻がいなかったらどうなんだろう?と思わせられるほど信春を信じて支えた妻でした。

厳しい人生だなぁと思うと同時に生きがいのある人生だったろうなと思いました。
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明日の色

2015-09-26 22:33:26 | その他
新野剛志さんの「明日の色」を昨日読み終えました。

妻子に逃げられた吾郎は、ただいま低額宿泊所の施設長。元ホームレスの若者の絵に目をつけた彼は、失った家族を取り戻すため、起死回生の一手「ギャラリスト」に全てを賭ける!

新聞の読書欄で紹介されたのを読んで図書館に予約した1冊です。時々空振りして5ページでギブアップすることもあるのですが、今回は大変面白く大満足。

特にどこにでもいるうだつの上がらないおじさんが頑張るお話で、読んでる私も思わず応援してしまいます。
吾郎がかかわる魁多、木下と息子のこうじ、元ホームレスだったおじいさんたち、、、彼らに対する吾郎の視線がすごく優しくて、彼の人柄を際立たせていてついつい応援してしまいます。

元気貰えなさそうで、元気をもらえるお話です。
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キャロリング

2015-09-19 23:21:37 | その他
有川浩さんの「キャロリング」をつい先ほど読み終えました。

倒産が決まった会社で働く、元恋人たち。両親が離婚しそうな小学生男子。心優しい、チンピラたち。クリスマスにもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖。

すでにドラマ化されてたんですよね。観てないので、私の想像で読めてよかったです。

航平っていう男の子がしっかりしすぎてるのが、出来すぎですが・・・単なるラブストーリでもなく、いろんな人たちの心の優しさ思いやりがいっぱい詰まった可愛いお話です。

久しぶりに有川さんの本が読めて楽しかったわ。
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とっぴんぱらりの風太郎

2015-09-19 23:06:28 | 時代小説
万城目学さんn「とっぴんぱらりの風太郎」を昨日やっと読み終えました。

天下は豊臣から徳川へ。重なりあった不運の末に、あえなく伊賀を追い出され、京でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”風太郎。その人生は、1個のひょうたんとの出会いを経て、奇妙な方向へ…。

予約してあった順番が来て、旦那に駆り出してきてもらったのですが・・・あまりの厚さに腰が引けて、なかなか手が伸びなかったのですが3日かけてやっと読み終えました。

前半、こんないい加減な忍びがいるのか?って物足りなさ全開で読んでいたのですが、次第に風太郎がが可愛く(いや、可愛くってのは変ですねぇ)すごく人間ぽくっていいかなって思い始めてからは面白く読みました。

最後は、忍びの風太郎の真骨頂でその上優しさ満開で『愛おしい風太郎』状態でした。

それにしても秀頼様って、イケメンとばかり思ってたのですが、ひょうたんみたいな体型だったなんて『えーーー!!』  まぁ、違うとは思いますが。
ホントのところはどうなんでしょう?変なところで気持ちが引っかかってしまいました。
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鬼役 十六 一命

2015-09-13 20:33:36 | 時代小説
坂岡真さんの「鬼役」シリーズの16冊目です。

そろそろ飽きてきたかなぁと思っていたところ・・・人の心を読んでいたかのように・・・矢背一家に大きな変化が!

一つは、居候の卯三郎が矢背家の養子になるための毒見役の訓練に入る。

もう一つは、なんと、最初の居候だった宗次郎が京から帰ってきたのです。

波乱万丈が予想されちょっと目が離せなくなりました。
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ひとりぼっちのあいつ

2015-09-12 22:09:52 | ミステリー
伊岡瞬さんの「ひとりぼっちのあいつ」を昨日読み終えました。

コンプレックスに苛まれている25歳のサラリーマン宮本楓太は、ひょんなことで出会った冴えない中年男の秘密を知って以来、彼から目が離せなくなる。一体彼は何者なのか…。

久しぶりの伊岡さんの新作だったので、ルンルン気分で読み始めたのですが、余りにもいい加減でやる気も覇気もな~~~~んにも無い楓太に読んでいて腹立たしいやらイライラするやら、その上、さえない中年男の子供時代の話を読むにつれ、その人の好さと言うか弱さにもイライラ・・・
読んでいる間、私の気分も超ご機嫌斜め。

で、最後に・・・なんなのこのオチは?!

伊岡さんは、最初にこのオチがあって書いたのか、書いていてこのオチにたどり着いたのか・・・知りたいです。
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ロスジェネの逆襲

2015-09-09 22:23:51 | ミステリー
池井戸潤さんの「ロスジェネの逆襲」を再読しました。

3年前に図書館で借りて新刊書で読んだのですが、店頭に並んだ文庫本を見たら・・・買ってしまいました。

半沢シリーズって勧善懲悪なのだと思っては読んでいるのですが、前半のイライラと終盤の拍手喝采がこの3作目が一番かなと思っています。
4作目の「銀翼のイカロス」はいつ読めるのかしら?
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橘花抄

2015-09-09 21:50:43 | 時代小説
葉室麟さんの「橘花抄」を昨日読み終えました。

両親を亡くした卯乃は、筑前黒田藩で権勢を振るう立花重根に引き取られたが、父の自害に重根が関与したと聞き、苦悩の余り失明してしまう。
前藩主の没後粛清が始まった。減封、閉門、配流。立花一族は苦境を受け入れるが追及は苛烈を極め、重根と弟・峯均に凶刃が迫る。

読んでいて思わず背筋が伸びている・・・そんな生き様を、人としていかに生きるかを説いた本です。

重根、峯均、母親のりく、そして引き取られた卯乃の心の強さがまぶしくてなりません。

人は心に鬼を飼う事であさましい人に成り果てるのだと、、、人の行いはその人の心の内を映したものなのだと教えられます。

葉室さんの本を読むと、どうしても藤沢周平さんの世界を感じてしまいます。
凛として静謐な空気が同じなのでしょうね。

素敵な1冊です。
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かわうそ 

2015-09-07 21:50:58 | 時代小説
あさのあつこさんの「かわうそ」を読み終えました。

太物問屋「あたご屋」の一人娘お八重の人生は、川獺と名乗る男に出逢った瞬間から一変する。初めての恋に落ちたのだ。そしてその日から、お八重の周りには、謎や死、災厄が忍び寄り…。

副題が『お江戸恋語り』となっていて、本当に一途な恋物語です。

「川獺」と名乗る男や盗賊の「獺の政次」が登場したりで捕物帳の味わいもあってなかなか楽しめる1冊になっています。
登場する岡っ引きの仙五朗さんはナントも味がってまたどこかでお会いしたいものです。

そしてお八重のひたむきな恋はどうなるのか、、、よりもお八重の側でひたすらお八重に尽くすおちかのこれからの方が気になってしまいます。
だってお八重は一度しかない恋を我儘にひたすらに追い求めているけど、おちかは?って。

まぁ、こんなにできた子ってそういないでしょうけどね。
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