yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

江ノ島西浦写真館

2016-09-30 22:26:35 | ミステリー
三上延さんの「江ノ島西浦写真館」を読み終えました。

館主の死により幕を閉じた「江ノ島西浦写真館」。遺品整理のため写真館を訪れた孫の繭は、注文したまま誰も受け取りに来ない「未渡し写真」の束を見つける。繭は写真の謎を解き、注文主に返していくが…。

何年かぶりで訪れた祖母の写真館で片づけをしながら、小さな????が写真を知る事で意外な謎解きに届いていく面白さと、苦しい過去から本当の自分を取り戻していく繭の成長も楽しめます。
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落陽

2016-09-28 22:39:11 | その他
朝井まかてさんの「落陽」を読み終えました。

明治天皇崩御後、東京から巻き起こった神宮造営の巨大なうねり。帝国大学農科大学講師の本郷高徳は「風土の適さぬ地に、神宮林にふさわしい森厳崇高な森を造るのは不可能」と反論するが…。明治神宮創建を描いた作品。

幕末から明治、大正にかけてのお話で、私が苦手とする時代のお話なので読み始めは時間がかかってしまいましたが・・・途中から勢いがついて読み終わりました。

明治神宮創建の取材をするうちに、明治天皇その人に惹かれていく弱小新聞の記者・瀬尾。
彼は明治天皇の記事が載った新聞を読み漁り、皇后付の女官だった老婦人に面会したり・・・

神としてではない明治天皇のその人自身の心の中を、その人となりを追い求めていく。
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たまちゃんのおつかい便

2016-09-23 23:14:45 | その他
森沢明夫さんの「たまちゃんのおつかい便」を読み終えました。

田舎町で「買い物弱者」を救うため、「おつかい便」をはじめた珠美。継母とのいさかい、仕事の悩みや突然の別れ…。心があたたまって、ほろっとする、お仕事成長小説。

森沢さんの書かれた本屋さんのお話が好きで、この本も手に取ったのですが・・・間違いはありません!

この1冊の中に、なんとも味のある言葉、含蓄ある言葉、温かい言葉がいっぱい詰まってます。

たまちゃんの母親がたまちゃんに言った言葉、おばあちゃんの一言、そして父親の能天気なと思われる言葉にもホロリ。
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新・酔いどれ小藤次(六)らくだ 

2016-09-23 23:10:46 | 時代小説
佐伯泰英さんの「新・酔いどれ小藤次」シリーズの新作「らくだ」を2日前に読み終えました。

小藤次と駿太郎の二人主人公のようになってきましたね。
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推定脅威

2016-09-20 22:00:15 | ミステリー
未須本有生さんの「推定脅威」を読み終えました。

スクランブル飛行中の自衛隊機TF-1が墜落。
原因はパイロットの操縦ミスとされたが、この機を開発した四星工業の技術者たちは腑に落ちないものを感じ、独自に調査を始める。

そして半年後、TF-1が再び墜落した・・・

読み始めると、機体の説明やら何やらわかんないことばっかりで、私の頭がフリーズ仕掛けましたが、そこは軽めに読み飛ばしてしまうと、なかなか面白く読み切れました。

理系女子ってこんな感じなのかなぁと、その意識欲のすごさに感心してしまいました。
いや~、私あ完全に文系の頭ですよ。
カタカナが連なったりしたら、もう理解不能になって・・・まぁそこは推測と想像で・・・

裏表紙に松本清張賞受賞とあったので手にしたのですが、面白く読みました。
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あきない世傳 金と銀 早瀬篇

2016-09-19 21:34:23 | 時代小説
高田郁さんの「あきない世傳 金と銀」の2巻目「早瀬篇」を昨日読み終えました。

学者の娘として生まれ、今は大阪天満の呉服商「五鈴屋」に女衆pとして奉公する幸。

十四歳の幸に、放蕩三昧の店主徳兵衛の後添いにと言う話が・・・

いろんな人から教えられ学びながら、幸がどれ程の商売人に育つのか・・・これからの幸の波乱万丈の人生が・・・怖いような楽しみなような・・・
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うめ婆行状記

2016-09-17 22:43:20 | 時代小説
宇江佐真理さんの「うめ婆行状記」を読み終えました。

北町奉行所同心の夫を亡くした商家出のうめは、気ままな独り暮らしを楽しもうとしていた矢先、甥っ子の隠し子騒動に巻き込まれ、ひと肌脱ぐことに…。著者の遺作となる、未完の長編時代小説。

宇江佐さんの最後の1冊です。

読みながら宇江佐さんに、私のこれからの人生に元気をもらってる感じがしました。

夫を亡くしたうめがこれからの自分の人生、どう生きようかと思案したその気持ちが、
仕事を辞めて、さあ、これからどう生きようかと思ってる私に重なってしまいました。

もっともっと女の生き様を書いて欲しかったのに、本当に残念で残念で・・・
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銀翼のイカロス

2016-09-14 22:40:52 | ミステリー
池井戸潤さんの「銀翼のイカロス」を読み終えました。

経営再建中の帝国航空を任された半沢は、500億円もの債権放棄を求める再生タスクフォースと激突する。政治家との対立、立ちはだかる宿敵…半沢に勝ち目は? 半沢直樹シリーズ第4弾。

今回、半沢は中小企業のために戦うのではなく、あの帝国航空と国会議員と戦います。

私は中小企業のために戦う半沢が好きだったのですが・・・

まぁ、このシリーズはある意味では現代版の「水戸黄門」「大岡越前」で、勧善懲悪のスカッとさを売りにしてるのでこれでいいのかも。

この続きあるのかしら?もうここまでなのかしら?それにしたら終わり方が違う感じですね。
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まとい大名

2016-09-12 21:45:32 | 時代小説
山本一力さんの「まとい大名」を読み終えました。

深川の火消し「南組三組」組頭徳太郎。その気迫で「炎のほうが逃げていく」といわれた父を継いだ息子、銑太郎。男たちは命をかけてまといを振り、愛情こまやかな女たちが凛として支える…。

登場する男たちだけでなく女たちも信じられないくらいまっすぐで出来すぎで・・・突っ込まずにはいられませんでした。

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遊園地に行こう!

2016-09-05 21:49:00 | ミステリー
真保裕一さんの「遊園地に行こう!」を読み終えました。

奇跡の復活をとげた遊園地ファンタシア・パーク。夢を抱けない僕たちの前に、魔女が現れた…。読めば元気が出てくる、痛快無比のお仕事ミステリー。「行こう!」シリーズ第3弾。

閉園するしかないのかと追い込まれた遊園地が生まれ変わって毎日大勢のお客様を迎えている。
その裏でこの遊園地を運営している縁の下の力持ち?の活躍を、そして遊園地からお客様がいなくなった夜中翌日の開園のために働く人々・・・

きらびやかな夢の世界しか知らない私たちに、見えない遊園地の裏側をいっぱい見せてくれる楽しいお話でもありながら、ちょっとしたミステリー味も加えた本です。
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