yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

神様のカルテ

2011-06-24 22:31:34 | その他
夏川草介さんの「神様のカルテ」読了。

図書館に予約してたのですが、まだ30番台で・・・文庫が発売になったので買ってしまいました。

栗原一止は信濃大学医学部を卒業して現在は松本にある本庄病院に勤務する29歳である。

この本庄病院は「24時間、365日対応」を謳っているため一止はなかなか妻の待つ自宅・・・といっても古~~い旅館を改造した下宿ですが・・・にも帰れない日が続きます。

著者の夏川さんも一止と同じ境遇だそうで、かなり自分の経験がこの本の中に描かれているんでしょうが、すごくほっとする1冊になってるんですよ。

なにか劇的なことや超人的なことが描かれてるわけではないのですが、心がぽっと温かくなってくるんですよ。

夏目漱石を尊敬する一止、ハルさんの可愛らしさ、「御嶽荘」の懐かしさ、東西の歯切れの良さ、そして安曇さんの優しさ。

医療小説でこんなほんわかした気持ちにさせてもらえるなんて・・・

次作をさっそく予約しなくっちゃぁ。
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