yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

ナイン

2012-02-28 22:40:16 | その他
川上健一さんの「ナイン」読了。

野球大好きの男女9人が集まった草野球チーム「ジンルイズ」。

20歳から81歳までで職種もいろいろな9人。

とにかく野球ができる幸せを満喫していたのだが・・・

『大人のファンタスティック・ストーリー』と謳ってありますが、あまりにも「ありえないでしょ」って話で、ちょっとしらけちゃいますね。
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続・森崎書店の日々

2012-02-27 23:43:44 | 全般
八木沢里志さんの「続・森崎書店の日々」を読了。

題名でわかるように「森崎書店の日々」の続編・・・なんかもう少ししゃれたというか雰囲気ある題名は無かったのかなぁとは思いました。ちょっと安易すぎません?

本の街・神保町で近代文学を扱う古書店・森崎書店。
二年前に失意のどん底にいた貴子は叔父のサトルが営むこのお店に逃げてきたのだった。
このお店とこの街の人びとに癒されて、貴子は元気を取戻し今では一人暮らしでOLを頑張っている。

貴子と恋人のゆっくいと穏やかに進む時間、サトルとその妻桃子の思いもかけなかった出来事。

読んでいてすごく心が温かになってくる1冊です。
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夜去り川

2012-02-27 23:18:27 | 時代小説
志水辰夫さんの「夜去り川」を読了

黒船が来航した年、素性を隠して船渡しとなった喜平次。父の仇討ちのため、藩を出て流浪の身となっていたのだ。仇討ちという古臭い重荷を背負わされた喜平次は、武士たる己の進むべき道をどう見極めるのか。書き下ろし長篇。

読み始め、喜平次が何故船渡しをしてるのか本当のわけがわからないので手さぐり状態で読み進んでいたのですが、彼の心の底にどんな思いが隠れているのか少しずつ露わになってくるにつれて面白味も増してきます。

幕末の時代、武士の存在のあやふやさとそれに比べて商うことの意味に気づいていく喜平次の心の移ろうさまを面白く読みました。

登場人物の中では喜平次が居候している形の弥平がいいですねぇ。大人ばかり出てくる中で春日屋の一人息子正之助の存在が可愛いです。
そして正之助の母・すみえ、その母・いち、そして喜平次の幼馴染のゆふと女性陣も多彩ですが、文中では語られるだけのゆふの母上が気に入ってしまいました。

喜平次が少々スーパーマン過ぎるのが気になりますが、カッコいい男性は読んでいて楽しいです。
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待ち伏せ街道

2012-02-22 22:41:51 | 時代小説
志水辰夫さんの「蓬莱屋帳外控」シリーズの第3弾「待ち伏せ街道」を読み終えました。

こちらも3つの短編からなっています。

なまくら道中・・・鶴吉はなかなか一人前にならない長八を連れて飛脚仕事に出ることになったが。イライラしながら長八に接する鶴吉だが次第に長八に変化が見え始める。

峠ななたび・・・吟二郎は蓬莱屋から大名飛脚の仕事を剣術道場の仕事の合間に受けてやってきたのだが、どうもお家騒動に関わってしまう。

山抜けおんな道・・・仙造はどうにも納得しにくい仕事を受けた。ある亡くなった留守居役の遺された奥方らしき人を国元へ送り届けるという仕事だった。

どれにも仕事に命を張って生きる男たちのかっこいい姿が描かれています。

今回の中では、鶴吉と言いたかったのですが仙造が輝いていました。
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引かれ者でござい

2012-02-21 22:46:41 | 時代小説
志水辰夫さんの「蓬莱屋」シリーズの第2弾「引かれ者でござい」読了。

迂回路が魔を呼び込んだ。山津波に呑まれた村々、極限状況の人間模様。中継抜きで歩き通す幕末の「通し飛脚」なればこその、胸躍る3つのサバイバルを収録。

引かれ者でござい・・・蓬莱屋の鶴吉は多賀屋の放蕩息子の身代金三百両を持って指定された場所にやってきたのだが。

旅は道連れ・・・宇三郎は大雨のため川水が増水して川止めになったため迂回路をとって江戸を目指したのだが、怪しげな連中と道連れになり増水した川や山崩れの跡地を這いずり回ることに。

観音街道・・・治助は以前蓬莱屋で飛脚として働いていた次郎吉を探して蓬莱屋の働き手として連れ帰りたいとやってきたのだが。

3篇とも身を持ち崩した浪人や下層で這いずり回っている男たちそして庄屋たち虐げられている炭焼きたちを配しての本当にサバイバルの飛脚仕事を力強く書いています。

読みごたえありました。
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橋廻り同心・平七郎控 残り鷺

2012-02-20 23:06:24 | 時代小説
藤原緋紗子さんの「平七郎」シリーズの第10弾「残り鷺」を読み終えました。

「ご落胤の女」「雪の橋」「残り鷺」の連作なのですが、その3作品の底に流れるのは『平七郎とおこうの恋』の行方です。

なかなか進まずイライラしてるのですが・・・これが決着するとシリーズが終わるのかなぁと。
それもちょっと心配ですが今後どんな展開を見せるのか?
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隠蔽捜査4 転迷

2012-02-18 23:56:10 | ミステリー
今野敏さんの「隠蔽捜査」シリーズの第4弾「転迷」を読了。

かなり面白く読みました。

相次いで変死した2人の外務官僚。捜査をめぐる他省庁とのトラブル。そして娘を襲ったアクシデント…。降りかかる難問の連鎖を、大森署署長・竜崎伸也はどう解くのか? シリーズ第4作。

4作目ともなると竜崎の持ち味に馴染んでしまってるので、サクサク読み進みました。

竜崎と他省庁の幹部たちとの舌戦はすごく読みごたえがあってすごく楽しい。
ひたすら理想論、正攻法で攻めまくる竜崎に思わず喝采を。

1冊目、2冊目ではこの竜崎の真っ直ぐな理想論に付いていけなくて(他の登場人物と同じで)胡散臭さを感じていたのですが、今ではすっかり洗脳されてしまいました。

このキャラクターに今では拍手です。
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フリーター・オプ

2012-02-18 23:49:33 | ミステリー
川西蘭さんの「フリーター・オプ」を読了。

『失業したぼくが探偵見習になって経験したいくつかの出来事』と但し書きが付いてるのですが・・・

まさにその通り!
探偵の仕事を連作で綴ってあり、その中で彼女との仲の進展も一緒に変化していく・・・そして『ぼく』の意識の変化も。

かる~~い1冊。
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警視庁追跡捜査係 謀略

2012-02-15 22:37:07 | ミステリー
堂場瞬一さんの「追跡捜査係」シリーズの第3弾「謀略」読了です。

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サトリ

2012-02-13 23:46:03 | 翻訳もの
ドン・ウィンズロウの「サトリ」の上下巻をやっと読み終えました。

いや~~時間と言うか日にちが掛かりました。翻訳された文章を読みなれるまでが大変でなかなか読み進まなかったのですが、下巻に入るとサクサクと・・・

以前に読んだ、トレヴェニアンの「シブミ」をほとんど覚えてなくって、主人公・ニコライがあの「シブミ」のニコライの若かりし頃とは、あとがきを読むまで気が付きませんでした。

読みながら、日本文化についての造詣の深さがこの2冊に通じる同じ空気感なのねと。

なかなかカッコいいお話ですが、ちょっと出来過ぎのお話で絵空事っぽいです。
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