誉田哲也さんの「武士道セブンティーン」を読了しました。
東松高校の剣道部員の香織と早苗は剣道へ対する心構えも形も、また剣道を始めた出発点までまるで正反対の二人である。
その二人が同じ高校で剣道を競い合い、お互いを必要と思い出した1年後、早苗は家庭の事情で福岡へ転校する。
離れてしまうことでお互いの必要性を一層認識してしまう二人。
今回のお話の中で一番気になったことは、東松と福岡南の剣道の違いである。
部活としての剣道は・・・勝ちだけにこだわっていいのか?
スポーツとしての剣道はどうあるべきなのか?
「武士道」とは?
剣道がオリンピック種目となったら、やはり柔道と同じ運命をたどってしまうのか?
早苗が今まで馴染んでいた東松の剣道から転校することで違うカラーの剣道に出会ったことで、読み手の私も早苗の悩みに同化して剣道のことをいろいろ考えてしまいました。
18歳になったら彼女たちは何を考え何を感じているのだろう?
次回作が楽しみです。