yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

犬の力上下巻

2010-01-31 20:55:06 | 翻訳もの
ドン・ウィンズロウの「犬の力」の分厚い上下巻をやっと読了です。

アメリカ、メキシコ、コロンビアなど駆け巡る麻薬戦争を追いかけた壮大なお話。

麻薬撲滅を願う特別捜査官のアート・ケラー、麻薬カルテルバレーラ一統のアダン、
娼婦のノーダ、アイルランド人の殺し屋カラン。

それぞれが何処かで繋がり、何処かで助け合い、何処かで憎みあい、、、
ある時は同胞、ある時は敵・・・

何も知らずに、いえ、そうではないかと頭の隅では知っていながら麻薬カルテルバレーラの成り立ちに係わったアートは罠にかけたバレーラを憎み、麻薬カルテルの一掃に命をかけることに。
その渦に巻き込まれるノーラとカラン。
そんな一人一人の心の苦悩も余すことなく描きながらその渦の行くつくところを・・・

行き着いても、また始まりが・・・

なんか虚しい。

ただただ、カランとノーラの行く先に幸あれと願ってしまいます。
それだけが残されたかすかな明かりのような気がして・・・・
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翻訳モノ

2010-01-28 21:05:24 | 全般
今、ドン・ウィンズロウの「犬の力」を読んでいて、やっと今日上巻を読み終えました。

何日かかったのかしら?570ページ。確かに長い。

でも難点は長さではなく固有名詞のカタカナ。特に人物に関しては名前が覚えられなくって、登場人物の説明のページを何度もめくり返さなくては前に進めません。

ほんの5,6年前までは殆ど海外の小説ばかり読んでいたのに・・・

明日から下巻に突入です。
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ひとつ灯せ

2010-01-24 22:22:12 | 時代小説
宇江佐真理さんの「大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ」読了。

怪奇なお話は時代小説と言えども苦手なのですが、このお話は気味が悪いほどではなく、ちょっと切ない奇怪なお話の連作で面白く読みました。
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イノセント・ゲリラの祝祭

2010-01-20 21:53:14 | ミステリー
海堂尊さんの「イノセント・ゲリラの祝祭」上下巻をやっと読了です。

前半は退屈でなかなか読み進まず、話が見えてこないのでちょっと苦行でしたね。

後半はそこそこ面白くなりましたが、読めば読むほど無力感に襲われました。

厚生省のお役人と現場の医者、、、どこまでも相容れない立場。
読んでいて、現場で働く私達はいつも、『お役人は現場をなんにも知らないで色んな規則や規制を作ってんだ。』と思ってましたが・・・まさにその通りでした。

お役人は自分達の領域を侵されないように、自分達の特権が侵されないように、そんなことばかり気にして生きているのか?現実に目を背けて机上の計算だけをしてるのか?

医療現場に暮らすものにとって読むほどに腹の立つばかりでした。
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深淵のガランス

2010-01-14 21:59:02 | ミステリー
北森鴻さんの「深淵のガランス」を読了。

北森さんの新たな美術関連のシリーズになるのでしょうか?

花師と絵画修復師の二つの顔を持つ佐月恭壱が手がけた、絵画修復にまつわる事件?出来事?の連作小説です。

結構判らないなりに「絵画通」になった気分になります。

『ガランス』って意味知ってますか?
私は知らないまま読み終えてから調べました。
『茜色』らしいです。  うーーん、納得。

読んでいると、美術品とか芸術の世界って魑魅魍魎が住む世界というか、一般人には理解できない世界というか・・・だからこそ魅力あるんでしょうが・・・
創造という世界への扉が閉ざされたままの私には、理解不能な世界のお話ですが、、、、
面白いです。

そして巻末のピーコさんの解説は北森さんへの愛情一杯の文章で、私にとっては「こんなに作家に恋せるなんて、羨ましい」と。

北森ワールドを堪能できる一冊ですよ。
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切れない糸

2010-01-11 21:06:19 | ミステリー
坂木司さんの「切れない糸」読了

「引きこもり探偵シリーズ」の坂木さんの新シリーズ(になるはず、多分)です。

大学卒業直前に父親が突然亡くなり、就職が決まって居なかった新井和也は家業の「アライクリーニング」で働くことになった。
家業なのにも係わらず、働いてみると知らなかったこと、気付かなかったことが一杯で・・・周りの人たちに助けられながら成長していく青春物語である一方、街中に潜むささやかな謎を友人の沢田くんと解決していくミステリーでもある。

読んでいてホームズとワソトンのコンビで解決していくパターンだなぁと想っていましたが、解説にクリーニング店って安楽椅子探偵だと書いてありましたが・・・なるほど、クリーニング店ってそれほどミステリーの種が転がってるってことなのでしょう。

和也がワトソンなら友人で喫茶店でバイトしている沢田くんがホームズってところでしょうか。
そして父親が亡くなった店を盛り立ててくれる母親や松竹梅のおばさんたち(?)アイロンの達人のシゲさん(このシゲさんがいいのよ)、商店街の人たちやお得意様たちにと暮らす一年を温かい目線で描く楽しい一冊です。

私、知ってたんだけど・・・
クリーニングから帰ってきたらカバーのビニール袋は外さなくてはいけないってことは。
でも、理由までは知らなくって・・・。
「誇り避けになるし」と外さなかったりしてたのですが・・・焦って外しに走りました・・・もう遅いって!
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居眠り磐音江戸双紙 更衣ノ鷹 上下巻

2010-01-10 15:43:11 | 時代小説
佐伯泰英さんの「磐音」シリーズ第31,32弾が同時刊行です。

11代将軍に就くはずの家基を何とか阻止したい田沼意次側と聡明な家基を守り抜きたい佐々木道場との戦いがいよいよ終焉の時を迎え・・・

そうなんですよね。歴史は変えられません。
どのように描かれるのかと思っていましたが、佐々木玲圓、磐音たちがいかに戦ったかを熱き想いで書かれています。

その中に武者修行で福岡の地にある辰平の話題ですこし楽しませてもらいながら一気に歴史の渦を読み終えました。
このところホームドラマのような展開だったのが一気に息詰まる状況になってサクサク読みきってしまいました。
佐々木玲圓の生き方、潔さそして磐音への厚い信頼感に胸が熱くなりました。

これから磐音の環境がガラッと変わってしまうのですが、どのような展開になるのか
これもまた新たな楽しみに成ります。
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失われた町

2010-01-08 22:12:22 | ミステリー
三崎亜記さんの「失われた町」をやっと読了。

かなり判りにくい設定なので、文中に出てくる言葉、『町』『内なる町』『消滅』『消滅耐性』などは言葉としては理解できてもその言葉がこの小説の中で意味することがはっきりとは理解できないまどろっこしさがず~~っとついて回って・・・楽しめないで終ってしまいました。

以前読んだ「となり町戦争」にも同じような感想を持ったんですよね。
やっぱ、好みじゃないんでしょうねぇ。
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本を積む

2010-01-07 21:49:43 | 全般
今日は久々に街に出かけてお買い物。

ついでと言うか、大型書店も久しぶりなので本を漁って来ました。

佐伯さんの「居眠り磐音」シリーズが2冊同時発売だし、「交代寄合」シリーズも1冊。坂本司さんの新作が1冊。
なんと1年ぶりくらいに翻訳モノ・・・海外ミステリーを。
買ったのは、ドン・ウィンズロウの「犬の力」上下巻。

さるミステリーサイトで話題になっていて、つい手にとって買ってしまいました。
ディック・フランシスの「競馬シリーズ」がなかなか発売にならないので寂しい。

これで暫くは10冊ほど本を積んで置けるので一安心。
少なくなると心細くって。
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研ぎ師 人情始末 (二)~(四)

2010-01-03 15:51:35 | 時代小説
稲葉稔さんの「研ぎ師」シリーズの3冊を読み終えました。

(二)糸切れ凧  高利貸しをしていた男が養子に殺された事件を軸に、菊之助と同じ長屋に住む秀次という若者との関わりを

(三)うろこ雲  菊之助が住む長屋に越してきた伊佐次が狙われ、詐欺の片棒を担がされ尚且つ消されようとしてるのを知った菊之助が秀次と詐欺師を捕まえ伊佐次の窮地を助けようとする。

(四) うらぶれ侍  同じ長屋の子供がかどわかされ、たまたま居合わせた娘が殺された。その子供を探す菊之助と秀次。

秀次が菊之助を慕い、従弟の秀蔵の手先の仕事をすることでこのシリーズのレギュラーに定着。後はお志津・・・どうも一緒になりそうな気配。
秀蔵はモチロンですがその手下の五郎七もレギューラーの座を獲得したみたいです。
もっと増えるかと思っていたけどこのくらいなら話が大きくなり過ぎなくていいかな。
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