yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

蜻蛉始末

2009-10-31 21:13:58 | 時代小説
北森鴻の「蜻蛉始末」をやっと、やっと、読み終えました。

1年ほど前に50ページほど読んで・・・本棚に積んでしまったのですが、このところ読む本が手許に少なくなってきてまた読み始めたのですが。

苦手な幕末のお話なのと、忙しいのと、体調がイマイチなのとで時間が掛かりました。

明治12年に贋札事件の容疑者として捕縛された政商・藤田傳三郎とその幼馴染の「とんぼ」と呼ばれ影の様に傳三郎に従う宇三郎の幕末から明治の激動の時代を駆け抜けた二人の友情と別れが書かれています。

どちらかというと宇三郎の生き様が悲しく哀れなれど、この作品の主人公なのではないのでしょうか?

結構読み疲れました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青に候

2009-10-23 22:33:19 | 時代小説
志水辰夫さんの「青に候」読み終えました。

読み始めて直ぐにちょっとお休みして、近藤史恵さんの「ほおずき地獄」を待ってました!と先に読み終えてしまいましたが・・・決してこちらが面白くなかったわけではありません。ただ厚さが倍くらい違ったので、、、、

形は時代小説で、主人公・神山佐平はお家騒動に振り回されて・・・といった内容ですが、佐平は志水さんがいつも書かれているカッコいい男たちと同じ心意気を持っており、佐平に心を寄せる園子とたえは美人で自分をしっかり持った女性。
そう、どこまでも志水節が貫かれていてかっこいいのです。

一気に読んでしまえるし飽きさせない展開で面白かったです。
また時代小説を書かれてるみたいで楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猿若町捕物帳 ほおずき地獄

2009-10-22 22:19:24 | 時代小説
近藤史恵さんの「猿若町捕物帳」シリーズの第2弾「ほおずき地獄」読了。

すでに第3弾の「にわか大根」が出ていて順番が違うのですが、関係なく楽しめます。

吉原に幽霊が出るという騒動をメインの話にして、サイドストーリーに女性が苦手の同心・玉島千蔭の縁談話を絡めている。

話の中に出てくる「お玉」がどういう存在なのか、それがいつの話なのかが判りにくくてちょっとウロウロしてしまいました。

前作で千蔭の父親が何故にこんな若いお嫁さんを娶ったのかがやっと解って、変に一安心。

幽霊話はすごく哀しく切ないのだけど、千蔭の縁談話がその哀しさを少し和らげてくれます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょっとどけておこう

2009-10-18 20:56:54 | 全般
実は今日から三浦しをんさんの「私が語りはじめた彼は」を読み始めたのですが・・・30ページ前でギブアップ。
ちょっと脇に置かせていただいて。

で、志水辰夫さんの「青に候」を手にして・・・明日から読み始めようと思ってますが、志水さんの時代小説、どうなんでしょうか?
怖いもの見たさ、、、あるかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏目影二郎始末旅

2009-10-17 14:08:21 | 時代小説
佐伯泰英さんの「狩り」シリーズ第14弾「賞金狩り」を読了。

このシリーズは結構久しぶりだったので、一瞬話が何処まで進んでたのか?

もっとも読み始めたらしっかり思い出しましたが

今回はほとんど影二郎と密偵の菱沼喜十郎とおこま親子、それに犬のあかの3人と1匹連れの旅なのです。
そろそろ喜十郎が年を重ね疲れが見え出してきてちょっと寂しい
私がこの喜十郎に段田安則さんを重ねてるせいかもしれませんが・・・まだまだ老いるには早すぎるよとついつい声をかけそうになります。
おこまに子供を・・・なんて話題も出たりしてますが、おこまさん、どうするのかしらね。今後はそんな先行きも楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

交代寄合伊那衆異聞 難航

2009-10-16 22:42:23 | 時代小説
佐伯泰英さんの「交代寄合」シリーズ第10弾「難航」を読了。

怪我をした藤之助が故郷伊那で怪我を治し、亜米利加との交渉が難航している下田へとはせ参じる。

この時代苦手なんだけど、、、、これからいっそう判らなくなってくるのかなぁ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

棘の街

2009-10-14 21:46:37 | ミステリー
堂場瞬一さんの「棘の街」読了。

地方都市・北嶺で起こった誘拐事件の捜査でミスをした刑事・上條が起死回生を狙って1人で走り回る・・・
他の刑事の同僚や上司との軋轢や親と子の関係などを絡ませて事件解決へ走る。

全体的に上條の独断ぶりがクローズアップされ、他の人との関わりが最小限に抑えられ、、、、傲慢にしか見えない。

もう少し話に深みがあればいいんだけど・・・残念。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソウルケイジ

2009-10-13 15:14:00 | ミステリー
昨日から読み始めてゆっくり楽しむつもりだったのですが

このところベットの中でゴロゴロしてたうえに、昨日は昼寝までしっかりしてしまったので、、、、夜が寝れなくって、、、
ゴソゴソと起きだして、結局最後まで読んでしまいました。

誉田哲也さんの「ソウルケイジ」読了です。

「ストロベリーナイト」に続く姫川玲子シリーズの第2弾です。

前作はえっ?!って驚く悲惨な事件の捜査でしたが、今回は最初から事件の根底になる問題は見え隠れしていたのですが、悲惨というよりやりきれなさが心に重く残る事件でした。

サイドストーリーとしては姫川と相性の悪い日下刑事・・・姫川が勝手にそう思ってる一人相撲の様でもありますが・・・とのやり取りが面白く楽しめます。
今後のこの二人の係わり方も楽しみかなと。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みぞれ

2009-10-11 20:52:07 | その他
重松清さんの「みぞれ」読了。

幼馴染、親子、夫婦、同僚などの微妙な空気感を綴った11つの短編集です。

どれもが切ないお話ですが、私は自分と重ねてしまって、子供のいない夫婦のお話と年老いた父親を想う息子の話が心に痛かったです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北村薫さんで2冊

2009-10-09 15:25:57 | 全般
一日中、寝室でゴロゴロしているだけで何もすることが無い・・・当然、買って『まぁ、いつか読むでしょう』位に軽い気持ちで積んであった本までも少しずつ鼠が引っ張りだすようにして読んでいるわけです。
何しろ、買いに行きたくても行けないわけで、もう活字が載ってればなんでもという状態になってます。

そんな状況でなかったらまだまだ当分読むことが無かっただろうと思われる2冊を読んでしまいました・・・というか読み流してしまいました。

1冊は北村薫さんの「ニッポン硬貨の謎」

かの有名なエラリー・クイーンが来日した時のことを題材にして書かれた未発表の原稿が見つかり、それを北村薫さんたちが翻訳するという外枠の中に、クイーンが来日したこの地で起きた事件を解決に導くというミステリーが書かれているという二重構造になっている・・・多分。
クイーンの信奉者にはたまらない程クイーンのミステリーについて書かれていて必見の書かとも思いますが、私には・・・でした。
しかし北村さんの博識ぶりには恐れ入ります。
以前読んだ「六の宮の姫君」の卒論風な内容にも圧倒されましたが、探究心はすごいです。

そしてもう一冊は「謎物語」

これは北村さんがミステリーについて考察されたエッセイです。
かなり面白い話や難しい話もありますが、博識振りにも驚きますが・・・
私が一番驚いたのは
  「北村薫さんは男性だった!!」  です。

私の周りにも「薫」という男性がいらっしゃるので、最初から女性と決め付けたわけではないのですが・・・書かれる文章で女の方だと。
それに高村薫さん、栗本薫さんも女性の方だし
それに、いつも女性が主人公だし

なのにこのエッセイを読み始めて直ぐに
・・・私はトマトを食べない。子供に聞かれたことがある。「お父さん、どうして・・・・えーーー  お父さん
びっくり仰天とはこのことでした。

そして北村さんが何故こんなにも出来る人なのか?の答えも。
小学生のときに「動詞の活用」に気づいたというお話です。
そうです国語の文法です。言葉に関しての感性が鋭いって言うのはもう持って生まれたものなのだと知りました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする