yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

サラバ! 上下巻

2017-04-30 21:33:38 | その他
西加奈子さんの「サラバ!」上下巻をやっと読み終えました。

1977年、歩は父の海外赴任先のイランで生まれた。イラン革命のあと、小学生になった彼は、エジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けていることも知らずに…。

一家離散。親友の意外な行動。恋人の裏切り。自我の完全崩壊。絶望のただ中で、宙吊りにされた歩は、衝き動かされるように彼の地へ飛んだ…。

とにかく読んでいて気分が悪くなるような展開で、、、でもだからなのかもしれませんがこの話の最後はどうなるのか、どう形をつけるのか気になって読み進んでしまいました。
精神の話を書いているんだと思うんだけど、理解不能です。
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崩壊

2017-04-29 20:01:59 | ミステリー
塩田武士さんの「崩壊」を二日前に読み終えました。

地方都市で起きた市議会議長の殺害事件。刑事の本宮は県警本部の若手女性刑事と組み、事件の足取りを追う。捜査を進めるうちに、奇しくも本宮自身が封印していた高校時代の苦い思い出と事件が絡み合い…。

前半がタルクって・・・塩田さんらしくないなぁと思いながら読みました。後半は一気に走り出して面白かったです。
事件解決後に本宮が相棒の女性刑事と韓国人街のお店で会った時の彼女のハッちゃけた様子がムチャ大好きです。
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花を呑む

2017-04-26 13:28:26 | 時代小説
あさのあつこさんの「花を呑む」を二日前に読み終わりました。

心に虚空を抱える同心・木暮信次郎。深い闇を抱える商人・遠野屋清之介。因縁の二人が、妾に怨み殺された男の怪異に挑む。「弥勒」シリーズ7作目。

信次郎の心、清之介の心、そして伊佐治の心とそれぞれの思いをつづりながら物語が進んでいく。

信次郎と清之介の二人だけではこの物語は色をなさないのかもしれない。
伊佐治が二人の間にしっかりとその思いを込めて存在しているが為に、何とも言えない芳香を放つ。

起こった事件の行く末よりこの三人の行く末のほうが興味津々です。
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女神のタクト

2017-04-20 22:23:30 | その他
塩田武士さんの「女神のタクト」を読み終えました。

どう見てもたよりない指揮者と、あまりに濃いメンバー。偶然、オルケストラ神戸に足を踏み入れた明菜だが、そこで封印していた「音楽」への思いを呼びさまされ…。笑いがいつしか感動になる、猪突猛進・情熱物語。

「罪の声」を書かれたのと同じ方だとは思えないほど、まるっきりイメージの違うお話に読み始めた私はもうびっくりでした。

でも読み進んでいくうちに、すごく純なお話なのではないかしらと・・・
それにしてもいろんなポケットをお持ちの方ですね、塩田さんは。

『笑いがいつしか感動になる』はウソではありません。読み始めと読み終わっての感想がこんなにも違う本ってそうそうはないと思います。

なんとも可愛らしい恋愛小説でした。
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雪の香り

2017-04-19 22:21:03 | ミステリー
塩田武士さんの「雪の香り」を昨日読み終えました。

新聞記者・恭平は捜査情報の中に、12年前に失踪した恋人・雪乃の名前を見つけ密かに取材を開始する。彼女は何をしたのか、なぜ消えたのか…。京都の風景と共に綴る、感動の純愛ミステリー。

清楚な美人の雪乃のその外見と、彼女が恭平と交わす言葉の乱暴さのギャップに思わず引いてしまいそうになりました。
純愛ミステリーとありますが、どちらかというと純愛のほうに重きがあるかなぁ・・・ミステリーとしての面白さはそんなにないかなぁ。

塩田さんはこんな純愛物も書かれるんだなぁという感想ですね。
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法医昆虫学捜査官 潮騒のアニマ

2017-04-14 22:16:50 | ミステリー
川瀬七緒さんの「法医昆虫学捜査官」シリーズの第5弾「潮騒のアニマ」を読み終えました。

小さな離島で、ミイラ化した若い女性の遺体が発見された。解剖医は、首吊り自殺で死後3カ月以上との見解を示したが、法医昆虫学者・赤堀涼子は、遺体に「昆虫相」がないことに目を留め…。

読むたびに昆虫の世界の奥の深さを知り、その不思議さと規則正しさと子孫を残すことへの強烈な意思を知り驚くばかりです。  いわゆる『むし』は登場する兵藤くんと同じで苦手なのですが、ここに登場する虫たちの生態を知るのは面白くて奥の深さに興味津々です。

子供のような昆虫学者の赤堀を、心配そうに温かな視線で見守る岩楯がなんともかわいらしいです。

次回作も期待いっぱいです。
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情熱のナポリタン

2017-04-11 19:59:52 | その他
伊吹有喜さんの「BAR追分」シリーズの第三弾「情熱のナポリタン」を読み終えました。

「BAR追分」がある<ねこみち横丁>。横丁の振興会の管理人をしながら脚本家を目指す宇藤輝良は、コンクールの応募作品を書き上げたものの、悩んでいることがあって…。

久しぶりにほっこりした読み心地でよかったです。
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砂の王国 上下巻

2017-04-09 20:16:25 | その他
萩原浩さんの「砂の王国」をやっと読み終えました。

大手証券会社勤務からホームレスに転落した男。段ボールハウスの設置場所を求めて辿りついた公園で出会ったのは、怪しい辻占い師と、若い美形のホームレス。世間の端に追いやられた3人が手を組み、究極の逆襲が始まる…。

なんか、オームもこういう感じで始まったのかなぁと思いながら読みましたが、読み心地は良くなかったです。
だって、おいおい、そんなウソだらけでいいのかい?って感じで・・・宗教法人って税金がかからないのでその旨味を狙ってる人もいるんだろうなぁと疑心暗鬼になりますね。

集団となった人間の怖さが身に迫りますが・・・読んでいて落ち込んでいきました。
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